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「よく来たなグローン」


長と思われる人物がソファーに座っていた。


「お元気そうで何よりです」


「今日は堅苦しくなくて良い」


「分かりました。ではそうさせて頂きます」


そういうとグローンは長と向かいのソファーに座った。

俺もそれに習いグローンの隣に座った。


「それでグローン、彼は誰だ」


「ギルドの周りをうろうろしてたから質問したがステータスプレートを持ってなかったから

多分放浪者だと思う。フィルロンはどう思う」


「話だけ聞けばお前の意見と同じだ。ただ念のためもう一度自分の目で確認することにするよ」


「どうぞご自由に」


「グローンありがとな。さて君は何者だ。放浪者か、それとも追放者か」


「すみません。放浪者と追放者って何ですか」


「分からないか。なら説明してあげよう。

追放者はギルド内で罪を犯し追放された者ことを指す。

それに対し放浪者は2つの意味がある。

1つ目は追放者の子供のことを指し示し。

大半は1つ目の者を指すが、特殊な場合が2つ目だ。

2つ目は他の世界から転移された者を指す意味もある。

さて君はどっちだね。

先に言っておくがもし偽りを言えばお前の首を切る」


と言い長の横にあった剣を俺の首もとに当てた。グローンとあった時と同じだ。


「あと、私にはスキル『選眼』があるから偽りはすぐに分かるから正直言った方がいいぞ」


『選眼』、偽りを見抜く技か。

いや長はスキルとか言ってたな、スキルってなんだ?


「あなたの説明でいくと俺は放浪者だ」


「……なるほど偽りは言ってないのですね」


「ただ放浪者でも2つ目の方に該当します」


「わかった。それでグローンがここに連れてきたと言うことはギルド内に入れて欲しいと言うことでいいのか」


「はい。グローンさんには果実と交換で色々教えて頂く予定です」


「果実と交換で?そんなにレアな果実なのか」


「フィルロン、これだ」


グローンは長に果実を渡した。

すると長は目を見開いた。


「あの伝説級のエントの果実か…」


「こいつにはその果実と交換で色々教える約束をしたからこいつを入れて欲しいんだ」


「そうか……君はそれでいいのかい」


「はい。別に構いません」


「ならどうだろう2重契約をしないか」


「2重契約ですか?」


「私とグローン、二人と契約するのだ。

もちろんこの果実一つで」


「はぁ」


「ただ私の場合はグローンと違う。

ギルド内で働く代わりに家をプレゼントをしよう。あと、働いた時の賃金を2倍に上げてあげよう。どうかね」


どうするか。

働けば家とお金をもらえるからな。


「分かりました。2重契約させて頂きます」


「それは良かった。グローン、ババアの所に行って契約書とステータスプレートを作って来てやれ」


「分かりました。お引き受けいたします」


そう言いグローンは立ち上がり部屋を出ていった。

俺もグローンに続いて部屋から出た。

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