2019/09/21 消費税率引き上げ
近頃仕事が忙しい。
携わってるのは、某ECサイトの消費税率引き上げ対応です。来月一日から10%になります、但し一部の商品は売り方にも依るけど8%のままです、って言う例のアレ。
面倒臭え…
これ、システム屋からするとすっげ〜面倒であるって事を理解してる人は、日本にどの位いるんでしょうね。それを理解してたらこんな事を言い出さなかったと思うんですよ。ってくらい面倒臭い。
ま、私の仕事はECサイトなんで、まだマシですかね。持ち帰り可能な外食屋さんはシステム化は無理だし。その意味がわかります?
お客さんが持ち帰るか否かで税率が変わるから、商品毎に税率設定って訳にもいかない。「お持ち帰りですか?」の返事を聞くまで税率が決まらないという。レジのボタンが1個増えます、プログラムの基本設計に修正が入ります、接客マニュアルも修正が必要です、ってくらい大きな変化があります。
これを聞いて大した変化じゃないって思った人は、現代企業の経営者になっちゃいけない人だと思うんですよ。こんな仕組を考えたのはお役人さんか政治屋さんか知らないけども、経済で回る現代先進国の為政者としては信じられない程の愚考と言っても過言ではありません!…いや過言ですか。そうですか。まぁいいや。
私が携わったのはECサイトなんで、商品毎に税率を決められます。しかし送料とか決済手数料とかは一律で10%の固定。だから商品と送料とかは別の税率になります。ああ面倒。
しかもですね、このサイト、もう10年以上動き続けてる歴史と伝統のサイトだったんですよね。それを聞いてサッと顔色が変わるのは同業者でしょう。わかっていただけますか御同輩。
歴史が長いって事は変化に揉まれ続けてきたって事で。ええ。プログラムはぐちゃぐちゃです。設計思想も保守の方法論も古臭いし。何だか今は使われてない機能も色々あるようだし。それも誰も知らないようだし。聞いたら最後「一応全部直しといて」としか言われないのは目に見えてるし。明言されちゃったら対応の責任が発生しちゃうし。軽く動かしたら何だか致命的なバグがあるっぽいし。瑕疵担保期間の過ぎたバグの対応まで押し付けられたら堪ったもんじゃないし。対応するにしてもかなり面倒臭い所に食い込んだ話になるし。
そんなこんなで、今この時期になってもまだバグと戦い続けてます。それでも平日の2時間残業が1〜2週間だからまだ大した事はありません。大昔の基準で考えれば余裕を持って本番リリース出来そうです。唯一の問題は、私はPM兼SEの立場になっててPGじゃないんで、会社の規則でコードの修正権限が無いんですよね。ホントなんでこんな横割行政?的な組織にしてくれちゃってるんだかこの会社は。派遣先の会社なんで体制批判は御法度なんですけども。
と、盛大に愚痴った所で、このECサイトはあと半年程で消滅する可能性が高いと言われてます。どひゃあ。
消費税率引き上げに反対はしないからさ、せめて実施時期を半年ズラして欲しかったですよ。そうすればこんな面倒事に巻き込まれないで済んだのに。しくしく。
追伸。ふと思ったんですが、贈答品か自宅消費用かで税率変わるんじゃないかなもしかして。うげ。税務署問い合わせ案件?ウソ、今からそんな変更できないよ?まぁサイト所有企業からは商品毎の税率設定って事で確認取れてるからいいか。どうせ半年だけだし。後は野となれ山となれ。
追伸2。消費税じゃなくて売上税にして、金融機関による決済時の自動徴収って事にすれば、我々としてはすっげ〜楽になるんですが。ちなみに、売上税にすれば税率は1〜2%まで下げられるって言う試算を見つけました。ここで敢えて3%位にして、代わりに直接税を一切合切廃止しましょうよってのが私の持論です。そうしたら日本はタックスヘイブンになるんですよ。ウハウハですよ〜。




