想い想われ
相思相愛が美しいと、誰が決めたのだろう?
私は片恋の季節が時に無性に恋しくなる。
それは貴方に会えてないからか、貴方を忘れかけているということなのか。
誰も教えてくれない。それで構わない。解らなければ解らない程、片恋していたあの頃を思い出す。そして慈しめる。
自分の気持ちすら解らない私は、恐らく貴方が恋しいのだろう。
逢いたい、と呟いたところで何も変わりはしないが。
もし、呟いて変わるのなら何百回でも構わない。私は呟くどころか叫んで見せる。
貴方を想い、貴方に想われることがいつの間にか大切だった。
そんな満月の夜、今日の〆。