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津軽藩起始 浪岡編 (1577-1578)  作者: かんから
作者より皆様へ
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プロローグ

 私はこの物語の作者で、かんからと申します。

前作の”津軽藩以前”に引き続き、今作より”津軽藩起始”という物語を書くことにしました。


 津軽の戦国大名と言えば、”津軽つがる為信ためのぶ”その人です。一般的には裏切り者だとか、梟雄ともいわれていますが、果たしてそれは真実であるのか。その言葉だけで表せているのか。もちろん相当昔の事ですし、資料は多くあれどうやむやなところが多い。特に北奥史は顕著で、原因として南部津軽の両極で資料がわかれてしまい、はっきり言ってまとまりがない。津軽為信一人にとっても、”石川城で石川高信を裏切り殺した”もしくは”別に裏切ってはいない。浪岡での酒宴で石川政信は毒で倒れ、為信も瀕死に陥った、独立したのはその後の過程”。……いろいろな資料や状況証拠的に前説の方が有力ですが、結局のところわからない。”定説”とされているものはありますが。


 なら南部津軽両方の説をぐじゃぐじゃに混ぜてしまったらどうなるのか、そこに自分なりのエッセンスを加えて書いてみたのが前作の”津軽藩以前”でした。”万次党”という抽象的な存在、そんなものはないんですけど、他国者と在来の者のせめぎあいは確実にあったらしいです。ただ”物語”なのでまるっきり信じないでください。本当っぽく書いてますが、所詮嘘っぱちです。


 そして今作の”津軽藩起始”。”以前”は津軽為信が決起に至るまでを扱ったので”以前”。今作は決起後の道筋を辿るので”起始”。津軽統一戦争が起きて始まったわけです。そして”起始”は”以前”以上に嘘っぱちです。例えばですけど、”長谷川”という家は鯵ヶ沢などの西浜地区と、浪岡周辺の二か所に多いのは事実です。はっきりと言い切ります。じみーな電話帳調べです(苦笑)まさかの電話帳。ですけど結構これで歴史的な傾向がわかったりすると個人的には思ってます。ただなぜその二か所に多いのって話になると、文献が確かめられないなら想像の作り話になるわけで、どちらが先でどちらが後かなんて本当のところわかりません。なのでいろいろと中身を読んでいくにつれて勘づく方もいると思うのですが、そういうの多く盛り込んでます。なのでこの物語を丸のみしないでください。


 ただそんな嘘っぱちの物語をどこまで真実ぽくみせるかは作者の腕の見せ所?なわけで。かといって嘘を本当だ!と言いたくもないしそういう風に解釈もされたくないので、プロローグとして書き記しておきます。何かあった時にはこれが助けになる(苦笑)


 本当は浪岡編で区切らずに江戸幕府成立まで描き切っちゃいたかったんですけど、無理だった。作者のパワーが足りない。なので今作は浪岡編まで。思ったより長期戦になる、確実に。例えば十章十話構成で一年に一作やったとしても、えっと……次が六羽川編?油川編とか田舎館編や、さらには関ケ原編?自分の貯めてあるパワー上、一年に一作が限界なので……何年かかるの一体。さあ、しーらない。





 最後に、ご協力下さった方々へ御礼を申し上げます。そして古めかしい資料を残してくださった先人の皆様、電話帳様、地図様、ネット様。深く感謝いたしております。何を隠そうこのプロローグを書いていますのが、まさかのエピローグを書き終えたあとでございまして……プロローグって一番最初に書くものでなかったっけ??って自分への突込みでありますが、なにとぞご容赦ください。


 


 そしてどうぞ今作をお楽しみください。

平成30年3月12日完成  作者、かんから。

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