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忘却されし古の魔王  作者: クロ
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第1章 プロローグ

初投稿です!

広大な森に出来た巨大なクレーターの周囲を数十万にもおよぶ人が取り囲みクレーターの中央付近に存在する白い法衣を着た人間と中央にうずくまる異形の怪物を見ていた。

中央に存在する異形の怪物が人の形をした何かを傷だらけの腕で抱きしめる。

それは怪物にとって、何よりも大事な存在・・・

胸に抱いた温もりが冷たくなってゆく・・・

「・・・・・ゆるさない・・・」

目の前が真っ赤に染まる。

「・・・・・・コロシテヤル・・・・・」

胸の奥から、何かがこみ上げてくる。

「ああああ゛あ゛ぁぁ!!」

激しい怒りとともに、世界を赤く染めるモノが頬をつたって流れる・・・

化け物が怒りとともに叫ぶその声は、大事な存在を守れなかった深い悲しみの慟哭・・・

化け物の傷だらけの体にヒビがはいり、そこから光が漏れる。光が強く輝き化け物の全身を包みこむと、その力を解放した。

その輝きによって、世界は光につつまれた・・・・・。




ピピッ!ピピッ!ピピッ!・・・・♪

目覚まし時計のアラームが鳴り響くとともに、俺は目を覚ました。

「またか・・・」

最近同じ夢をよくみる。見たことも行った事もないのに、とても懐かしい場所で何かとても大事なものを無くす夢。

いつまでも鳴り響く目覚まし時計のアラームを止める

「そろそろ着替えるか。」

洗面所に行くと顔を洗い仕事に行く準備をする。自転車の鍵を持った事を確認すると、そのままアパートの階段をおりて駐輪場に向かう。

「ねぇ」

「ん?」

急に声をかけられ振り向くと、そこには黒髪の少女がいた。

(・・・あれ?この子・・・)

会ったことも無いはずの少女に、何処か懐かしさを感じた時

急に胸が苦しくなる。

すると、その少女が何事も無かったように右手を前に出し

「・・・・落とし物」

そう呟く女の子の手を見ると見覚えの無い鍵を持っていた

「あっ・・ありがとう」

俺はその手にある鍵を貰おうとしたその時、頭の中に声が聞こえる

「やっトミつケた」

目の前の女の子が上を見上げて叫ぶ!!

「逃げて!!!」

「えっ!!」

俺はその声につられて、上を見上げる。

「な・・なんだよ・・あれは。」

空に8つの何かが浮かんでいた、それを結ぶ様にヒビがはいると・・・・。




・・・空が・・・・・・・裂けた・・・・・。

空に浮かぶ8つのモノは歪な形をした、巨大な指だった。その手が空の裂け目をこじ開ける様に左右に裂いていく。

その空の裂け目から俺を覗く様に視る目が現れる。

俺がその目を見上げていると、右手を強引に引っ張られる

「急いで!!」

手を引っ張られながら走る俺の頭の中に声が響く

「ニガさなイ!!」

声が響いた瞬間、背筋に寒気がした・・。

「これを!」

少女が鍵を青年に渡したその時、鍵が輝きだしたとともに

俺は意識を失った・・・・・。

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