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1-74 決意
「間に合わなかったか……」
全てが終わった後に帝がその場に来ていた。
「ハル君、どうして……」
「何をしたの?」
「晴彦は本当に面倒な人だね……」
その後から楓、瑠璃、つぐみも遅れてやってきた。
さとりのそばでずっと泣いていた俺の変わりに、姉さんが皆に説明してくれた。
皆、さとりの事を思い打ちひしがれていた。
「美濃のことは気づかなかった。ただ二人がこんな所にいるのはおかしいと感じただけだった。神無月家は他にもいろいろな実験をしていたようで、これが全てではない。お前がこれからも狙われる可能性はあるだろう」
俺は疑心暗鬼になっていたが、帝なら力ずくで俺を捕らえれるはずなので信じることにした。
「俺は能力者を実験体にするような奴を許しはしない。時には手を汚してでもそれを止める……お前はどうする?」
帝は俺と同じような経験をしていたのかもしれない。
俺の返答は決まっていた。
「俺はお前と同じ気持ちだ。こんなことをしていいはずが無い……」
「僕も同じ気持ちだよ」
「私もよ」
「面倒だけど手伝ってあげるよ」
皆が賛同してくれた。




