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1-70 誰だこいつ
そこへ特殊部隊と思えるような姿の男達が六人とスーツ姿で白衣の男が一人現れた。
「えー、ちゃんと拘束されてるねー。使えない機械だったけど最後はちょっとだけ役に立ったねー」
白衣の男がへらへらしながら話した。
「えー、晴彦君は大切なサンプルだからねー。丁重に実験場へ案内してあげてねー」
さとりを操っていた奴だとは思ったが聞かずにはいれなかった。
「お前は誰だ?」
俺は睨みながら叫んだ。
「えー? あれー覚えてないかなー? 晴彦君が小さい頃、料理の仕方とか教えてあげたんだよー?」
こいつは悪魔のような実験の研究者ってことか。
「えー、実験場へ戻ればまた楽しい幻覚を見せてあげれるよー。そのちっちゃいお姉さんじゃなくてこの前みたいな実際に存在するお姉さんを創造できるようにしてあげるねー」
「黙れ!」
俺は静かに立ち上がり手錠を口ではずした。
噛み千切ったのではない。
さとりから前に貰った手錠の鍵で開けれたのだ。
「お前のくだらない実験のせいで……絶対に許さない……」
「そうね……ハル。この人達にはお仕置きが必要ね」
「えー、手錠をはずしたくらいでいい気になったのかなー? 少し手荒になるけど力ずくで連れて行くねー」
周りの特殊部隊員が銃を静かに構えた。




