1-65 その後
俺は正気を取り戻し、普段の日常に戻った。
俺は忘れていた過去を取り戻し、姉さんの事も受け入れた。
そして俺よりも俺に詳しいさとりに事情を説明してもらった。
その中で一つだけ驚かされたのが、機械の一部となっていた姉さんがそれでも俺を助けようとしていたのではないかということだ。
能力評価の試合中に忌まわしい記憶のある調理器具を壊し、神代帝にわざと姿を見せ神無月家から解放させようとしていたという事だ。
意味の無いことをしない姉さんが確かに変わったことをしていたかもしれない。
さすが俺の姉さんだ!
帝からは「今度正気を失ったら燃やし尽くす」と警告された。
素直じゃない奴だが少しだけ感謝しとこう。
まだ知り合ったばかりだがつぐみにも心配された「私なら多少食べても平気とか考えないでね!」と言われた。
きっと多少なら良いのだろう。
帝の後に話しを聞いたから誤解があるかもしれないけど深くは考えないようにした。
「メッセージが届いたわ!」
小さな二頭身のマスコットキャラクターが手紙を持って踊っていた。
「ハル君、誰からー?」
キッチンで料理を作っていた楓に聞かれた。
俺は仮想画面に触れ内容を確認する。
それは瑠璃からの物でこの前のバイト代を取りに来いというものだった。
「この前のバイト代のことだったー」
「いっぱい貰えるといいね! さぁーご飯できたよ!」
いつもながら凄い豪勢だ。しかし一つだけ難点があった。
「お肉がありません!」
「ハル君はしばらくお肉禁止!」
肉が無くても美味しいのでしぶしぶ納得し食べ始めた。




