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1-47 試練2なのか?
それからしばしの休憩の後、青白い顔をしながら瑠璃父は話し出した。
「この男の事はまぁいいだろう。しかし簡単に解消はできない。一家の主たる私を倒せたら認めてやろう!」
能力至上主義らしい分かりやすい解決方法だったが、明らかに戦える状態では無いのにどうするのか?
「しかし私はこのざまだ。つぐみが相手をしなさい」
「どうしてもやらないといけない? 面倒だわ……」
そう瑠璃姉のつぐみがやる気なさそうに言った。
「私は認めて貰えるなら誰でもいいわよ。道場へ行きましょう」
どうやら姉妹で雌雄を決する事になりそうだ。
静まり返った道場に三人。俺が立会人で、瑠璃とつぐみが向き合っている。
「なかなか凄惨な戦いになると思うけど、決して手は出さず目も離さないでね」
瑠璃が俺に忠告する。姉妹でどんな戦いをするというのだろうか?
「やるからには手加減しないわよ、瑠璃!」
「私もしないわ、つぐみ!」
なぜか二人とも俺を見ているような気がする。
あ、試合開始の合図しろってことか。
「しょ、勝負……はじめ!」
どこかで聞いたことのある台詞を言い勝負が始まった。




