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1-36 操り人形
「これが答えだ」
帝は何かを切って捨てるようにハッキリと言い放った。
「こいつは顔の区別がつかない様にされていた。姉に対する異常な執着も日常的な刷り込みによるものだろう」
刀を持っていたのは……瑠璃だった。
「姉は弟を替えの部品にするつもりだった。それだけのことだ」
三人とも力なく肩を落としていた。
見覚えのある漆黒の空間が広がった。
「神代帝、貴方は本当に邪魔ばかりするのね」
神無月深雪が現れる。
「お仕置きが足りなかったようね。今度は骨まで食べてあげるわ!」
深雪は前回と同じように帝の腹に手を突き刺す。
しかし、何も起こらなかった。
「貴様の技はもう効かない」
帝は床にもう見慣れてしまった認識票が投げられた。
「そう、もう何もかもお見通しなのね……」
さびしそうな声の後、深雪は光の粒子になって消え去った。
「本当の体で……地下の最下層で待っているわ……」
最後に自らの居場所を教えて。




