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1-35 いつも通り
俺の……晴彦の体が軽く揺さぶられる。
しばらくして晴彦は目を覚ました。
「うーん。んー……みんなおはよう」
まだ本調子とは言えないがその顔は生気であふれ、怪我の著しい回復が伺える。
そして状況がよく分かっていないのかいつもの調子で話し始めた。
「お腹が空いたので、楓が作った美味しいご飯が食べたいな!」
刀を持った女の子に優しく声をかける。
「さとりはどうして目をそらす? 何か悪いことしたか?」
背の小さな子に申し訳なさそうに問いかける。
「瑠璃はどうしてそんなに泣いているんだ? 俺は大丈夫だ!」
最後に残った子にしっかりした声で話しかける。
最後の子は嗚咽を漏らし泣いていた。
「楓の作ったご飯を食べればすぐに元気になる……って、ここどこだ?食べ物無い?」
最後の女の子に微笑みながら話していた。




