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1-33 お見舞い
街中から少しはなれたところに高層ビルが建っていた。
「こんなところにハル君はいるの?結構お金持ちなのかな?」
楓は不思議そうにつぶやいた。
「セキュリティは万全、といっても神代帝の前には意味が無いかもだけど。治療設備も整っているわ。すべて機械で行えるから私が管理できるの」
姉さんが管理するなら間違いは起こらない。
「ハルは最上階にいるわ。まだ気がついていないけど、神代帝はきっとそこへ来るわ」
そして最上階で三人は俺と対面することになった。
俺は病院のような場所でベッドに寝かされていた。
「なんだか気味の悪いところね、人も全然居ないし」
「たぶん、お姉さんのことからして……」
「あまり考えない方がいいわね」
施設の詮索を止め、俺の様子を伺う。
「でも、よかった。やけど跡なんかもないし、ただ眠ってるだけみたい」
皆、安堵のため息をついた。




