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1-29 その後は何事も無く
楓、さとり、瑠璃はすべてを見ていた……食事が終わるまでのすべてを。
いままで見えなかった晴彦の姉と思われる女性は食事が終わるころには真っ赤になっていた。
皆がイメージした通りの綺麗な人だったがその行動は常軌を逸していた。
最後に自分が見られていた事を確認すると無数の光の粒子の様になり消え去っていた。
同時に漆黒の空間も晴れる様に消え去っていた。後には倒れた二人の男と怯えた三人が残された。
周りの観客は中の様子は分からなかったようで、帝が倒れていることに驚くだけだった。
不思議と帝に傷は無く、ただ顔だけが苦悶の表情で歪められ倒れていた。
帝は神代家、俺は神無月家にそれぞれ運ばれ治療することとなり、その場は解散となった。




