表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンマスクより ーふたつのゴールー  作者: 福本 美憂


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
25/29

勝たなくちゃ。

瑠さんみたいになりたい。

勝たなくちゃ。

このチームをWEリーグに参入させるんだ。

勝たなくちゃ。

いい選手をいっぱい入れるんだ。

そのために、私が点を取る。

背負うことはないと律には言われるけど、背負っちゃうよ、そりゃ。

背負って超えた先に自分の夢があるんだから。

大人たちはみんな頑張ってる。

私にはわからないところで、私にはわからない苦労して、

私にサッカーをさせてくれている。


でも、

このところ思うように得点できていない。

「勝てない」わけではないんだけど、もっと得点できるはずだ。

「りーーーーーん!」

動き出しで目が合う。これが鈴だ。

だけど、もう少し早く、強く、前目に出した方が、私は裏が取れる。


「ストップ!鈴!替わって」

鈴がベンチに帰って、律と話してる。

ホワイトボードにマグネットや身振り手振りで律が説明してる。


ベンチの鈴と目が合う。親指を立てる。

鈴はいつも前向きだ。

自分のできることを組み合わせて、新しいチームのカナメになろうとしてる。


「ただのおばさんじゃない」って、ホントだった。


自分のペースでボールが出ないことはよくある。私の動きは、読めないとこがいいとこだから、味方も翻弄させる。


鈴はそれを読もうとしてる。


早さのない分、先読みをする。

強さがない分、正確なパスをする。


私が瑠さんみたいな動きをすれば合うんだろうな。

いーや!私には私の持ち味がある。


鈴ならできる!


「鈴、もどって、攻撃の形、確認しよう」

律のゴールキックをマイボールにするところから始まる攻撃の練習。

DFは4バックで敵になる。そこを剥がしてゴールまで持っていく。

「りん!」短く呼んだ。(早く!)の意味を込めて。


でた!早い!

やるじゃん、りん!


見たなーこの感じ。ゴール前に3人入ってる。ニヤニヤが止まらない。

日本代表、瑠さんの初ゴールのポジションだ。


キックフェイント入れて・・・


そう、私は、1番得点の匂いがするところにパスを出した。


味方のダイレクトシュートはGK律に弾かれた。


ここだ。


こぼれ球を押し込む。決まった!


そう。瑠さんと同じプレイができないんじゃなくて、これが私のプレイ。


律の顔が歪む。律、それって監督の顔じゃない。

プレイヤーとして悔しそうw そこ「ナイスゴール」って言ってくださいよー


「鈴!ナイスパス!」手を振る。

鈴も手を振る。


かっこいいよなーこの人。


まだまだ進化する気だ。

私ももっともっと練習して進化して、この人を振り回す!


「ついてこい!鈴!」と言ったら

「調子に乗んな」と笑われた。

でも、次も決める。

大好きな人たちと勝ちたいから。



明日につづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ