表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンマスクより ーふたつのゴールー  作者: 福本 美憂


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
17/29

なんでドイツ語なん?w

デビュー戦。観客席に横断幕が見えた。

間違いない。鈴だな。

「LASERSTRAHL, Ru!」


……覚えたてのドイツ語を使ってみたかったわけ?・・・

スマホで調べたら、

「レーザービーム」

それってさ……ドラゴンマスクじゃんw

私には、鋭いミドルを期待してくれてるってことでいいのかな?

でも、さすが、筋金入りのサポーター。

手書きだけど力強い味のある字で、他の横断幕を出し抜いてる。


やばいなー上がるよ、鈴。


見てよ。芝のピッチだよ。

相手に岩清水さんがいるんだよ。鈴、よく見ときな。

私がイワシ(ミズ)さんをぶち抜いても、私がイワシさんに潰されても、鈴はワクワクするだろうから。


え?アップ、メモってる?

さすがだなー。観戦チケット代以上にお土産持って帰るつもり?

よーし。夢の一歩。やってやりますかー。


ホイッスル。


こっからは、選手が放たれる。

「背番号14」

「イナヅマ・ナンバー」だw


私はどっからでも打っていいって言われてる。ベテラン フォワードがポストをやってくれるので「その周りで暴れてこい」って。これがここまでの練習でアピールして獲得したシュートレンジ。


とにかく、得点を取る。前半で取れなかったら交代になる。


それぞれが役割を持って11人でこなして、連動できるのが楽しい。やりたかったサッカーが形になってる。私は一応右ウイングだけど、利き足はないのでカットインしても打てる。イワシ(ミズ)さんとマッチアップするのは夢だった。W杯で優勝した時のディフェンダーとできるなんて、ワクワクしかない。


早速、ボールが回ってきた。

ドリブル突破しかない。イワシさんに勝負をかける。

さすがのオーラ。呑まれそうだ。

外に流して角度のないところに追い込まれる。


でもね、イワシさん。私はあなたのプレイをずっと見てきた。

時間かけたら負ける。スピード勝負。


左にかわして左脚を振り切った。

クロスじゃない。

狙うはゴールだ。

無回転のシュートがネットを突き刺した。


うぉー!

サポーター席から声が上がる!


「レーザービーム!るぅ!」

誰より響く。鈴の声。

サポーター席に走っていって柄にもなくアピールした。


これが私!ゴールで私を覚えて!

気持ちいいなぁ。仲間に囲まれる。ベンチにガッツポーズ。


私の夢は始まったばかりだ。


2−0 勝った!


開始間もない移籍初ゴールにいきなり試合後インタビューに呼ばれた。

研修はあるんだよね。コメントの出し方。

でも、勝利の興奮が止まらなくてぶっ飛んでしまった。

「おめでとうございます。試合を振り返ってください」


「えっと。イワシさんとのマッチアップが楽しくって、あっという間の90分でした!」


・・・・あ、そう言うことじゃないか・・・・


「ゆいかさんからいいボールが来たので、無駄にしちゃいけないと思って思いっきり蹴りました。サポーターの皆さんの声が力になりました。ありがとうございました」


・・・・棒読みか・・・はずっ・・・


インタビュー後に1人遅れてサポーターに挨拶に行った。


るぅ!るぅ!るぅ!レーザービーム!

るぅ!るぅ!るぅ!レーザービーム!


両手をあげて挨拶をする。

14番のユニを着た鈴を指差した。

このコール、鈴が作ったでしょ!って意味を込めて。

ありがと。

次回は

ちゃんと、心を込めて言おう。


「サポーターの声が、一人じゃないって教えてくれました」この一言を。



明日につづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ