モデル2
しばらくして、落ち着きを取り戻した
モデルの仕事は、ブランドの冊子とSNSとかの媒体に載せる写真で、歩いたりする訳でない事
『預かり保育もここで出来るし、時間もなるべく早めに終わるように頑張るわ』
『ほら、姉さん立って、もう一度お願いするんでしょ』
『改めまして、モデルお願いできませんか?』
私、やってみたいのかな?
やってみてもいいのかな?
やってみようかなと、思い始めた
「私でよろしいんですか?」
『はい!是非』
『私でよろしければよろしくお願いします』
パーッと満面の笑みで、抱きついてきて、
その温もり包まれてぼーとしていると
ベシッ
またしても、チョップをもらい痛がる姉
『なんて落ち着きないのかな?』
『だって、やっと見つけて嬉しかったんだもの』
『じゃあ、今日のところはこのへんで、また、後日に会いましょう!』
バタバタと足音をたて、帰っていく
『はぁ、うるさくてすみませんでした、
姉の連絡先ですが、名刺をどうぞ
このあと有料になっちゃいますけど、ランチ食べませんか?心配しなくても、こうくんにもお出ししてますよ、時間が許す限り、ゆっくりしていってください』
「是非、ランチいただきたいです、もう少しだけ宜しくお願いします」
喫茶店には個室があるらしく、裏からこっそりそちらに移動し、ハンバーグが乗ったランチプレートをいただいた
最後にデザートの可愛いケーキと、小さいイチゴアイス、あ〜幸せです
コーヒーをゆっくり味わう
名残惜しいけど、今日はおしまい
「ご馳走様でした、とっても美味しかったです」お金を払い通路を通り抜け隣に
『お母さん今寝たところなのよ、生まれ変われたかしら?どお?』
「はい!色々吹っ切れましたありがとうございます!」
『あっそれと、3日後にまた来てほしいそうよ、開いてるかしら?』
「はい、大丈夫です、時間は今日ぐらいでいいですか?」
『えぇ、お願いしますね』
手に抱えた小さな温もり
苛立ちはすっかり消え、愛しさが膨らむ
まだ、生きていける