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モデル
美味しい紅茶をいただいていると
バタバタと激しい足音が聞こえ
『いいモデルが見つかったって?』
あまりの、大きな声にビクッとしていると
『姉さんお客さんをビックリさせないで、
もう少し静かに来てよ』
キョロキョロとあたりを見回して
私の顔を見た瞬間
「あー!理想がいる!私のモデル!」
また、ビクッとしていると
ベシッ
彼女の頭に彼のチョップが入った
『いたたっ何するのよ』
『また、ビックリさせてるよ、品よく静かにしなよ』
『失礼いしました
私、デザイナーの園山 りんと申します
ぜひ私の服のモデルをしていただきたいのですが、お願いします!モデルしてください!お願いします!』
土下座までし始めた姉にまたもやチョップが入る
『初めは良かったのに、途中から本音ダダ漏れ、上品にって言っただろー』
弟に怒られ土下座している彼女
「ふふっ」
あれ?そういえば、最近笑ったのはいつだったかなぁ...
『わぁ〜笑った顔もなおいいー!!』
また、騒ぎ出した姉に呆れ顔の弟
「ふふふっ あ〜おかしい」
段々お腹が痛くなってきた