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変身
“わあ〜なんて軽さ、髪ないみたい!“
では、今からお化粧しますね
その前に、ピッとスイッチを入れると
前の壁に、ニコニコとおもちゃで遊んでいる紅の様子が写った
“かわいい〜!
あ〜早く抱きしめたいなぁ“
『もうすぐ終わりますからね』
彼は化粧をさっきよりスビードをあげて仕上げた
『出来上がりました、もとがとてもかわいい系なので、ちょっと大人ぽい感じにしてみました』
鏡に映る自分は、草臥れた感じは感じられず、ハリの良い肌とお洒落な髪型が自分ではないよう
『ここまできたら、お洒落してみませんか?』
「えっ!」
『私の姉ファッション系の仕事してるんですけど、モデルがいないって先日ぐちってて、今から呼び出しますから、ちょっとお待ち下さい』
「えっ!そんないいですよ
こんなに良くしていただいて
さらに洋服なんて…」
『姉もあなたを気に入ると思いますし
ぜひ会っていただきたいのですが
人助けだと思っておねがいします』
「そっそうですか、ご迷惑でなければ
お会いしたいと思います」
『はい!今連絡しますのでしぱらくお待ち下さい』