表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポスト・カラミティ  作者: 壊れた炊飯器
チャプター1: destination unknown
2/10

プロローグ: 独立軍前線基地防衛

ただいま絶賛迷走中、かつ大規模工事中です

日を跨いで修正とかしてますがお気になさらず

かつて、この星に生きる全ての命の間で、大きな戦争があった。


いくつかの種族を纏め上げ、大陸に覇を唱えた魔王は勇者たちによって討たれ。


世界は平和を取り戻す………



………そのはず、だった。



魔王が討たれた、その直後。

大きな"炎"が星を覆い尽くし───


地表のほとんどが焼かれ、多くの命が失われた。



破壊された大地、残された人々は……


長い時を経て、いつしか手を取り合い、再び大きな国や都市を築いた。


厄災によって、新たに得たものもあった。

削られた地表から、古代文明の遺産が出土したのだ。


電気技術にレーザー兵器、果てには人体の改造技術。


人々はそれらを解析・修理し、完全な再現とまではいかないものの、それに近しいものを作り上げるまでに至る。


元からあった魔術とそれらの技術、二つを融合させ、人類はさらなる繁栄を遂げていくと思われた。


しかし、それでも。

今なお、戦いは続いている。


腐敗していく国家。

増長を続ける企業。

傭兵に依頼を斡旋する組合。

その影で暗躍する者たち。


変わらない世界の中で、今日も一人の傭兵が戦地を駆ける───




◇◇◇




とある前線基地の内部。


司令部を破壊しつくし、その後に兵器の格納庫を制圧した人影があった。


白いカラーリングが施されたパワードスーツ、それを身に纏う傭兵が……通信機から聞こえる声に耳を傾ける。


『アルファ3、ここでの戦闘は終了です。続けて、発着場へと向かってください』


「了解。アルファ1と2は?」


『少し手間取っているようです。待ちますか?』


彼と同じく雇われただけの、臨時のオペレーターの問いかけに、彼は一瞬考え……


「いや、いい。発着場にいる部隊を背中から叩くくらい、俺一人でも充分だ」


『了解しました。それでは、シャッターを開きます。……小型陸上戦艦も到着しているはずです、協力して任務に当たってください』


「了解した。せいぜい盾になってもらうとしよう」


傭兵の言葉と同時に、外に通じるシャッターが開き───



「…なんだ? やけに静かだな」


彼の言うとおり、戦場であるはずのそこからは、全く戦闘音が聞こえてこない。


ある程度距離があるとはいえ、『全く』というのはおかしな話だ。


『確かに変ですね。カメラで状況を確認します、少しお待ちを───……!?』


「どうした?」


『アルファ3、急いで向かってください! これは……戦闘が、すでに終わって…!?』




その言葉を受け、急行した傭兵が見たものは…


「……なんだ、これは…」


敵方の戦車と、パワードスーツを着用した歩兵。

そしてこちら側の各種兵器に、最大戦力である陸上戦艦。


それら全ての残骸があちらこちらに散らばる、惨澹たる光景だった。


「全滅だと…? いったい誰が……」


『待ってください、敵影を確認! 戦艦残骸の上です!』


「ッ!」



オペレーターの指示に従ってそちらを見れば、残骸を足蹴にして佇む影。


黒いコートが風に吹かれてたなびく様は、まるで鴉の翼のようで……


「あれ、は……まさか、この数を単騎で片付けた、とでも…?」


『照合完了、相手は……っ!? ……傭兵ランクA-9───識別名(コードネーム)、『ナイン』です!!』


「ナイン……!?」


彼自身も、聞いたことはあった。


企業や国家に所属しない独立傭兵、その中でも最高峰の実力者。


名を呼ぶ声が聞こえたのか、影はゆっくりと振り返り、こちらを見据える。



「追加ターゲット確認。排除する」



何の抑揚もない、平淡な声だった。


『アルファ3、退避を……!』



オペレーターの声も、思考の彼方へと過ぎ去り。


一瞬のうちに、黒い影が眼前に迫る。


斬閃が四つ、続けざまに走って───




彼の意識は、そこで途絶えた。

荒廃した世界観、好きッス!



・パワードスーツ

そのまんまパワードスーツ。

人体の能力を補強する。

主人公の肉体は色々あって人外レベルの能力があるのでいらない。


・陸上戦艦

生身、それも単騎で挑めとかミンチにされてこいと言うようなもの。

...本来は。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ