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短編(恋愛)

幼馴染はお菓子と悪戯を共にねだる

作者: 御厨カイト
掲載日:2021/10/31


「トリックオアトリート!お菓子くれないとイタズラしちゃうぞ!」


放課後、茜は帰りの準備をしている俺の目の前に来て、いきなりそんなことを言う。


「えっ?」


「いや、『えっ?』じゃなくて、だからお菓子くれないとイタズラするぞ!」


「……あぁー、今日ハロウィンか。」


「えっ!今気づいたの!?じゃあ私が付けている猫耳は何だと思ったの?」


「なんか、気分転換かなんかかと思ってたんだけど……」


「……君がここまで鈍感だとは思ってもいなかったよ。それで?」


「うん?」


「お菓子、くれないの?イタズラしちゃうよ?」


「あー、はいはい分かったよ。えぇっと………、はいチョコパイ。」


俺は鞄の中から、何故か入っていたチョコパイを茜に渡す。


「うわーい、ありがとう!」


そう言って茜はチョコパイは食べ始める。


「え、ここで食べるの?」


「うん、お腹空いてたからさ。」


「……さいですか。」


何と言うか、ズルいな。

………俺もしてみるか。


そう思った俺は周りを見渡す。

………これにするか。


「トリックオアトリート。お菓子くれないとイタズラするぞ。」


俺はペンをさながらウ〇ヴァリンのように挟ませて、茜に言う。


「えっ!お菓子か……、も、もう食べちゃったよ。」


茜は空になったチョコパイの袋をピラピラさせる。

いや、早っ


「それじゃあ、どうしようかな……」


お菓子、無いのか。

残念。


すると茜は何故か俺の手を自分の首元にペタッとつけて、上目遣いで


「だからさ、イタズラ、してくれない?」


「はっ!?」


俺はサッと手を引っ込める。


な、何を言ってるんだ!?


「なんてね、冗談だよ。はい、クッキー。」


茜はそんな俺の姿を見て苦笑しながら、鞄の中から1枚の鳥型のクッキーを出して、俺に渡してくる。


「あ、ありがとう。」


「フフッ、臆病者の君にはぴったりのお菓子でしょ?」


「うん?どういうこと?」


「うぅん、何でもない。それじゃあ明日ね、バイバイ!」


「お、おう、また明日。」


そう言って茜はパタパタと教室から出ていく。



まったく、まるで台風のようなやつだ。



俺は教室から出ていく彼女の後ろ姿を見ながらそう思うのだった。







皆さんこんにちわ 御厨カイトです。

今回は「幼馴染はお菓子と悪戯を共にねだる」を読んでいただきありがとうございます。


読んで「面白い」とか思っていただけたら、感想とか評価のほどよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] チキンですか、なるほど……。イタズラのおねだり、可愛いです。
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