S&W M3913・M5906
S&W M3913
M5906
どちらも同じモデルの自動拳銃で見た目もそこまで大きな変化がないため、今回は同時に書いていこうと思います。
前者のM3913は道警SATや埼玉県警RATS、銃器対策部隊等で使用が始まりながらも現在は一般の制服警官にまで配備されるに至ります。シルバーのフレームと肉厚なバレル、グリップが印象に残ります。装弾数は8発とされており、弾倉は恐らくシングルカラムではないかと思われます。そもそものモデルはMGS3に登場したMk22がベースとされており、詳しい方ならばCat Shit Oneでパッキーが使用していた事もご存知ではないでしょうか。
本銃で恐らく最も特徴的な部分は、スライドに隠され一見存在してないように見えるハンマー部分であると言えるかも知れません。前回紹介したM1903やグロック系の拳銃のようなハンマー内臓型と違って、この銃ではスライド後部の中にハンマーが潜り込んで見えない状態にされています。指を掛ける部分も殆どないため、手袋等をした状態でシングルアクションの発砲を行う事は困難なように思えました。
しかしながらダブルアクション可能な拳銃でわざわざシングルアクションを行う必要性があるのかと言われると微妙ですが、緊急時に使用する物であると言う事を考慮に入れるとやはり様々な状況可での柔軟な使用が求められると思いますので、この辺は無理に作品で再現する必要はないと考えます。
続いて後者のM5906ですが、こちらは海上保安庁で採用され特別警備隊等に配備されているとの事です。実際に海保職員が射撃訓練している動画も幾つか見つけられるので、実際には海保内部でもっと幅広く使用されている可能性があります。M3913と比べ全体的に細くなっており、個人的にはこちらの方が握りやすそうな印象を受けました。
前者は制服警官も所持しているため、状況によっては入手しやすいでしょう。しかし後者の場合は入手出来る条件が難しいので簡単には手に入らないかも知れません。主人公が海保の人間であればまだいいでしょうが、パニック物で民間人が海保の保安署や分室に行くのはちょっと無理やりな気がします。あえて海保の目線を用意しなければ登場させる事も少し難しいと思いますので、この辺に関してはどう存在意義を作り出せるかが問題になって来そうです。