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トラは神の化身

ここが天界と言われても誰も気づかないだろう 下界と全く変わらない風景

山があり川が見える 集落も見える



タタタタタタタッ  老人フェックルと坊主3人は超スピードで移動中



ドクン、シーコ、ミリア、リン、クーポンは坊主3人に抱えられて周りの様子を見ていた



息切れすることなく休むことなく走り続けること1時間 4人は立ち止まった



「我が国に着きましたぞ ミリア様」水格すいかく



赤い色の巨大な門がある 門の高さは100m横幅は50m

門の周りには美しく緑あふれる自然があり遠くに山も見える 鳥もいる



「プルッピョン、プルッピョン」鳥の鳴き声も聞こえる

さえずりは高い声だが、ゆっくりとした調子の良い声



老人フェックルと坊主3人は門をくぐる 門の道も長い

ずっと長く続くかのような道 遠くに大きな都が見える 歩くこと15分ほど町にたどり着いた



人も多い、町も賑やかで店やいろんな施設も充実している 下界と変わらない景色



「俺もう大丈夫だ、歩けるよ」ドクンは初めて来た場所に胸を躍らせて興奮してわくわくしていた



「そうか」ドクンを降ろす壮北そうほく



「わー、ここが天界か~」心に深く感じて、周りを見渡ししみじみとした気持ちになるドクン



「わたしももう大丈夫です」抱えられていたシーコも降ろしてもらう



「へー、こんな世界があったんだー」シーコも初めて来た天界に驚いた表情になり感慨深い気持ちになる



リンとクーポンも大丈夫とお礼を言って降ろしてもらう



町を眺めると至る所に白銀に輝くトラの像がある



「トラがいっぱいだ・・・なんでだ?」不思議そうに言うドクン



「ほんと、トラだらけ」シーコもその光景になぜだろう?という顔



「別に下の世界と変わらねえなー」クーポンは町を見て不満げ



リンの目は輝いて嬉しそうだ。尻尾を振り喜んでいる



「トラは我々の国ではとても神聖な存在なのです 神の化身として昔から崇められています」土門どもん



「んん・・・わしは先に戻っとる、おぬし達はゆっくり町を見物してから来るといい、下界とそんなに変わらんがな フォッフォ」髭を触りながら言うフェックル



「それでは、私が案内しましょう」水格すいかく



「わたしがする!」水格すいかくに抱えられたミリアが完全に目を覚まし元気よく言う



「ミリア様、もうお体のほうは・・・」水格すいかく「もう平気」


ミリアを降ろす水格すいかく



「じゃあそういうことだからわたしが案内するから」そう言うとミリアはシーコとリンの手を握り笑顔で走り出した



ドクンとクーポンも後を追いかける



「ミリア様・・・」心配そうに見守る水格すいかく



「ミリアも同じ年くらいの友達ができて嬉しいんじゃろう」



天界に来てミリアの住んでる国に着いたドクン達はミリアに町の案内をしてもらっていた

ミリアが最初に向かったところは甘味処かんみどころ



「わたしここの餡蜜あんみつが大好きなの♪」嬉しそうなミリア



暖簾のれんをくぐると「いらっしゃいましー、あらミリアちゃん帰ってきてたのー」20歳くらいの和装の女性店員



「うん」



どうやら顔なじみのようで気さくに話す二人



「じゃあ、いつもの五つ!」



「はーい、餡蜜五つね」女性店員



情緒溢れる和の店内で、落ち着いた雰囲気で外の喧騒けんそうを忘れられる



席に着いた5人



「ふう・・・やっぱここは落ち着くなー」



「なんかミリアって大人しい感じの子だったから・・なんか新鮮」



「そーお?わたしこんな感じよ ふふ」



「・・・・」ドクン


「・・・・」クーポン



リンはドクンの隣になってチラチラドクンを見てドキドキしている



「はい、おまちー」女性店員



席に着くとすぐ餡蜜が出てきた



「わあ~」



パクッ「おいしい」笑顔のシーコ



「でしょー」



餡蜜を食べ終わり「次はあそこ行こう」



派手な外観の服屋に来た


シーコとミリアとリンはあれが可愛いと言う

リンも緊張が解けて女の子同士一緒に話している



「ねえ、ドクンこれどう?」

シーコがドクンに試着した服の感想を聞いてきた



「別に服なんてどうでもいいよ」

あまり服に興味がないドクンは長い時間待たされてイライラしていた



「んもう!」

しかしシーコはどうでもいいと言われて不満そう



「おい、ドクン俺のセンスどうだ?」

ドクンがボーっとしてるとクーポンが話しかけてきた



アロハシャツにグラサンをし虹色の短パンを履いて気取った態度をしていた


「・・・・・・」


「なんか言えよ!」


「それよりよくサイズあったな」


「ベビー用に決まってんだろ!」



体長30㎝のクーポンには赤ちゃん用の服が丁度よかった




服屋でオシャレを楽しんだり遊技場でゴーカートに乗ったりといろんなところに遊びに行って少々疲れた5人 日が暮れてきた



「じゃあ、そろそろ帰ろうか」


「うん」



高さは10m横幅5mの大きな門の前で立ち止まったミリア「ここがわたしの家」



「立派な門ねー」



門をくぐると正面に巨大な白銀に輝くトラの像が見えた 高さは30mはある



「またトラだ 町にあったのよりずっとでけー」

トラの目の前に行って近くでまじまじと見つめるドクン



「何だ小童こわっぱ」突然、像のトラがしゃべった

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