認識魔法スシャネス移動魔法ムーメン
5分前の病室
「今すごい音したけど、なんなのよ!?」慌てるシーコ
「スシャネス」ミリアが魔法を唱えた パッ!と神秘的に光り白いユラユラとした闘気がミリアの体中を包む
ミリアもシーコと同じ魔法使い 使える魔法にスシャネスがある
自分に対して悪意を持っている者、攻撃してくるような危険人物などを
認識できる魔法
魔法範囲は使用者の半径100mほど ある程度相手の強さも認識できる
ミリアの魔法使いのレベルは3なので半径100mだがレベルが上がるにつれ範囲も広がる
「奴らが来た!逃げなきゃ、たぶんこいつらヤバイ」ミリアは魔法によってすぐに自分を狙っている危険人物がいることを認識した
「ミリアのことを捕まえに来たってこと!?」
「俺は戦う」ドクンが言う
「こんなとこで戦うなんて無理よ こんなバカはほっといて逃げましょ」
「そうだぞ、ヤベーっていきなり病院に襲撃するような奴らだぞ」
リンも不安そうな顔をする
「そうよ!それにこんなことする奴らなんてブラックバッジの連中かもしない」
「ならこっちも都合がいいじゃん、ぶっ飛ばしてリンの家族の居場所を吐かせてやる」
好戦的だ。ドクンは自信に満ちた表情で言う。相手も病院に襲撃するような連中なので話し合いなど通るわけもなく武力で決着を付けようとするだろう
病室に入ってきた襲撃者3人 大男でスキンヘッドのアオリツ
細身で髪が逆立っている男ユウマソウ
髭を生やして身なり巧みな言葉づかいで余裕あるダンディな男リクエイタ
天井裏で息を殺して3人の様子を見ていたドクン
「!・・・どうやらまだネズミが残っていたようですね」紳士的な男リクエイタが天井裏のドクンの存在に気付く
「え!?」気づかれたことに驚くドクン
大男でスキンヘッドの男アオリツが天井に向かって飛び ボアアアアゴッ! 張り手をした
とてつもない衝撃に天井が崩れる
「うわーーーー」ドクンが崩れた天井裏から落ちてきた「いてて」
「シュコーシュコー」大男アオリツの息が荒い
「あなたは誰ですか?」紳士的な男リクエイタがドクンに話しかける
「俺はドクンだ」
「そうか、それならドクン この子を知っているかな」ミリアの写真を見せる
「知らねえよ」 「君がこの子と一緒にいたことは分かっています 居場所をしゃべらないなら殺すだけです」
紳士的な男リクエイタの言葉を聞きながらドクンはつぶやく こいつらたぶんつええ
ニヤッとドクンは息を飲みほほ笑む。今まではドクンからみたら格下の相手で物足りなかったであろうが今はドクンと同等かそれ以上の力を持ったものが3人もいる。危険な状況に冷や汗もかいていたが、強い相手に出会えてドクンは怖さもあるが喜びも感じていた
「それより俺も一つ聞きたいことがあるけどいいか」
「なんでしょう?」
「お前らブラックバッジっていう悪い奴らか」
「!!!」ドクンの言葉に一瞬驚く3人
「その通りです、私たちはブラックバッジ・・・正体を分かって挑もうというのですか」
「ああ、お前らに聞きてえことがあるからな」
その時突然 細身で髪が逆立っている男ユウマソウがドクンの背後に瞬間移動
「!?」ドクンでも反応できないほど超スピードだった
魔法なのか相手の能力なのか分からなかった
バキッ! ドクンの背後に回ったユウマソウが背中に蹴りを入れる
「ぐぐ・・・」とっさに反応して体をひねってまともに蹴りをくらわなかったが蹴られた勢いでガシャーーーーン 病室の窓のガラスに叩きつけられたドクン
ガラスの耐久が強かったらしく外に落ちてはいない
「シャヒャヒャヒャ もろいガキだ」
ピクッとうつぶせになっているドクンの体が動く
「おや、まだ生きているようですよ」
「!」少し驚くユウマソウ
「あんたらつええな・・・へへ」 立ち上がったドクンの顔はまだ戦いを諦めてはいない
「次はこっちから行くぞ」ドクンが攻撃を仕掛けようとしたその時
「ムーメン」 その瞬間ドクンの体が光に包まれる
ムーメンと魔法を唱えたのはミリアだった
ムーメンは移動魔法 使用者の半径50mにいる人、物などをその範囲内で自由に移動させることができる魔法 使用者のレベルが上がるにつれ範囲も広がる
ドクンは外で待機していたシーコとミリア達の所に一瞬で移動した
「だから言ったじゃないの!逃げたほうがいいって」口うるさく嫌味を言うシーコ
ミリアはガラスの割れた音を聞いてすぐに移動魔法ムーメンを唱えたようだ
「俺はまだ戦えたんだ!これからってときに邪魔するなよ!」しかし戦闘を途中で中断されて不満なドクン
「何いってんの ボロボロじゃないの!」怒るシーコ
確かにガラスの破片で少し血も出ている
「!!! 話している暇はなさそうですよ」ミリアが追手に気付いた




