低位悪魔のインプ名前はクーポン
「なんだあのガキは・・・」
ドクンのことだろうか
(どうする…逃げるか…あんなつええやつなんて思ってなかった。オレはちょっとあのかわいい子と仲良くなれればよかったんだ)
かわいい子ってシーコのことらしい
見た目はかわいいが性格はキツイことを犯人は知らない
ドクンたちの戦う様子を見て犯人は逃げることを考える
ザシッ!
自分の後ろで音がする。犯人はビクッと驚く
振り返ると先ほど村人たちを倒していた少年だった
真後ろにいたのはドクンだった
「なんで?」犯人は戸惑う
ドクンはニコッと笑う
そして犯人の体を手で掴んで捕まえる
「うっそー!こいつが村人たちを操っていた犯人だったの?」
シーコが驚く
犯人の正体は低位悪魔のインプだった
体長は30㎝ほど羽があって長いしっぽがある
悪魔というが顔は生意気な子供のようだ
「くそー離せー」
ドクンに片手で捕まえられているから体は動かないが子供のような声で生意気に言う
「おいジタバタすんな!」ドクンにボコッ!と殴られる
「いてえじゃねえかーオレをどうするつもりだ・・・グスン」半べそをかくインプ
「とりあえずアンタ名前はあるの?」シーコが言う
「オレはクーポンだ!」
「で、な・ん・で悪魔のアンタが村人操ってんの!おおん!」
シーコが邪悪な顔で言う
「お前かわいいのにこええな」シーコの威圧に少しビビるクーポン
「え?なに?」
「とりあえず村のやつらは大丈夫なんだろうな」
「大丈夫。ちょっと催眠魔法で操ってただけだ」
あたりは明るくなりはじめ朝を迎えた
村人たちも無事のようだ
「おれはどうしたんだ?」「なんでこんなところに?」
操られていた時の記憶は村人たちにはなかった
宿屋のヒマリもベッドで目を覚ます「あれ?わたしなんで・・・?」
ハルートとシーコは村人たちに事情を説明した
「そうだったんですか。わたしわけもわからず…ごめんなさい」
ヒマリが謝る
「いやヒマリは操られていただけだから」
「助けていただいてありがとうございました」
村人たちにお礼に感謝の言葉をもらうドクン達
「それじゃそろそろ行くから。ハルートさんも解体ありがと」
「ああ、お前たちも気をつけてな」
ドクンとシーコは村人たちに手を振り旅だった




