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別に友達いらないよな

「最近村のやつの様子がおかしかったっけな~?ん~~とくに気にしてなかったな」



ハルートは村人たちの異変に気づいていなかった

というか興味がなかったのだ

まあこんな小さな村でのハルートの楽しみといえば酒を買って家で飲むくらい

別にレティ村の人たちと仲が悪いわけではない

遠くには友人もいるが村にはとくに仲のいい友人もいないというだけ

普通に生活していてそんなに人と会うこともないし無理に関わることもない



「たぶん精神系の魔法で操られてるな」



「ハルートさんは大丈夫なの?」



「ああ、これでも元冒険者だ。ある程度魔法の耐性もある」



「じゃあみんなを操っている奴をぶっ飛ばせばいいんだな」



「そんな簡単に見つけられるわけないでしょ。それに村人何十人も操る奴なんて絶対ヤバイ奴よ。あ、でもハルートさん、村に魔物除けの結界って張ってあるんだよね?」



「確かに村には魔物除けの結界は張ってあるな」



「あれ?でもそうなら魔物は村に入れないはずよね」



ドクン、シーコ、ハルートの3人は考える

どうやって村人たちを操っている犯人を見つけるか

犯人は魔物なのか。しかし魔物であれば結界の張ってある村には入れないはずだが。




「そうだ!シーコの魔法で見つければ」




「探知系の魔法はまだ・・・ちょっと・・・」


気まずそうな顔をするシーコ



「それならアンタの鼻で匂いのおかしな奴探しなさいよ」

ムムッと怒ってシーコが反論する



ここでハルートが話題を変えるように口を開く



「でも、どうして2人を襲ったのかが気になるな」



「ん~それは私たちが子供だから舐めてたんじゃないかな?」



その時、ガタッと音がする



「!!!」3人は反応する



現在3人は店の裏側の外にいる

音が聞こえたのは店のほうから



「もういいや、誰が犯人かわからないなら片っ端から村人ぶっ飛ばす」



「やめなさいよ。村の人たちは何者かに操られてるだけなんだから」



「ちょっとは手加減するよ」



話してるとダダダダダダっと足音が向かってくる

先ほどシーコが魔法で足止めした村の住人たちだ

魔法が解けて追いかけてきた

ドクンたちがいたのは道具屋の裏側の外だが柵がある

その柵は木で作られていて簡単な作り。高さは1mほどなので村人たちが乗り越えて入ってきた

自分の敷地だということを証明するただの柵なので入れるのは容易だ

ドクンとシーコのように道具屋から入ってきたのは3人

柵を乗り越えて入ってきたのは10人はいる

ドクン、シーコ、ハルートは身構える



「じゃあやるか」グッ!と拳に気合を込めるドクン



「軽く気絶させるだけよ」村人のほうを心配そうにシーコが言う




ドクンが迫る村人たちに向かっていく

シーコとハルートは道具屋から来た3人と対峙する

村人がハルートに木の棒を振り下ろしてきた

ハルートはそれを素手で掴み手でトンッ!と首に一撃で倒す

同じように3人の村人を簡単に倒した



シーコはハルートの後ろで様子をうかがってるだけだった




村人たちはクワや鎌、包丁などを持っている

それを向かってきたドクンに振り下ろしてくる

しかしドクンは難なくかわし村人たちの腹にトンッ!首にトンッ!と軽く一撃

10人の村人たちは崩れてその場で倒れる

起き上がってくるものはいない

ドクンの拳に次々に村人たちは倒されていった



「よし!」



後ろでシーコとハルートも村人を捕えている

ハルートは縄で村人を縛っていた



「な、なんだ?どうなってるんだ?」



村人たちを操っている犯人はその様子を少し離れたところで見ていた

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