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宿屋の女ヒマリに襲われる

ハルートにホワイトタイガーの解体を頼み店を出るドクンとシーコ



「それじゃ宿屋に戻ろう」



「よかったな解体」



「うん」




「・・・・」歩いているとドクンが何か気配に気づいた



「なんか見られるな」



「うっそー、つけられてるの?」




振り返るドクン



ササッともの陰に隠れる村の住人2~3人



「ん~わたし達が珍しいんじゃない?」


シーコも振り返ってその様子を見る


「ま、いっか」

ドクンもそんなに気にしていない



あたりも暗くなり宿屋に戻ってきた2人



「どうでしたか」

宿屋に入るとすぐにカウンターにいた先ほどの女ヒマリが話しかけてきた



「ヒマリさんありがと」



「うまくいったみたいですね」




「それにしても凄いですね。ホワイトタイガーなんて・・ひょっとしてお二人は有名な冒険者ですか」




「わたしはシーコ、一応魔法使いね、まだまだ新人だけど」



「俺はドクン」



「それじゃお食事を用意します。ドクンさんだけでよろしかったですか?」



その時グ~とシーコの腹の音が



「あ、やっぱり私もお腹減った」




「ふふ、分かりました」





シーコとドクンは2階の2人部屋に泊まることになった




「ちょっとアンタ変なことしないでよ」



「しねえよ」




物音に気づき夜中に目が覚めるドクン



「ん?なんだ」



シーコは隣のベッドでスヤスヤ眠っている

しかし寝相が悪い

幼いころから寝相が悪かったシーコは腹を出して最初にベッドに入った体の向きもズレている



シーコは眠っていて音にも気づいていない

ドクンは体を起こす




この部屋のドアに鍵はある

寝る前に鍵もした

しかし鍵を開けるようなガチャっと音がしスーとドアがゆっくり開いた



ドアを開けたのは先ほど話したこの宿の女ヒマリだった

ヒマリは部屋を照らすロウソクなどの明かりを持っていない

こんな夜中に宿屋の従業員が客の部屋にノックもせず鍵を開けて勝手に入るなど

まっとうな宿屋ではまずありえない



ヒマリは足音を殺してベッドに近づく

刃物か?手にはキラッと光るものを持っている

ヒマリの顔は無表情だ

先ほどシーコとドクンと話していたときの笑顔はない




「誰だ!」



ヒマリの後ろからドクンが声を発した

ヒマリはビクっと体を震わせ驚く

ベッドで眠っていると思ってたのに自分の後ろから突然声をかけられたから




ドクンが声を出してもまだシーコは気持ちよさそうに眠っている




ヒマリが振り返る

無表情でドクンを見る

手にはナイフを持っていた

その瞬間ドクンに向かって走る

右手に持ったナイフをドクンに突く

ドクンはなんなくかわしヒマリの腹に軽くトンッ!とパンチ

ヒマリは「ウ・・・」っと声を出しそのまま床に崩れた

気絶したようだ




「なんだよ」ドクンは突然の出来事に戸惑う

なぜ宿屋の女ヒマリが自分達を襲ってきたのか




「おい、シーコいつまで寝てんだよ」


しかし返事がない


もう一度声をかける。しかしまだ返事はない



パンッ!と平手でドクンはシーコのおでこを叩いた

そこでやっと「う・・ん?」っと声を出すシーコ

でもまだ寝ぼけて完全に目が覚めてない様子

もう一度パンッ!と叩く




「いったーーーーい!」


ドクンのほうを見て「なにすんのよ!アンタ」シーコは怒鳴る




「やっと起きたかシーコ」ドクンは呆れ顔




ドクンにおでこを叩かれてシーコのおでこは少し赤くなった



「まだ夜中で暗いじゃない」


シーコは部屋の様子と窓を見てまだ夜中だと気づく

しかし部屋をよく見ると床で倒れてるヒマリを見つけた

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