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お仕事始めました(始めたかったです)

その日の夜の会話パート



俯いた顔を少し上げ窓の外に目をやればどんよりとした雲が空を覆い今の自分の気分の様に暗かった。

にも関わらず目の前のこの(クラウスさん)はお腹を抱えて笑っている。


もう少し気にかけてくれたってよくないですかねぇ?え?


少しイラッと来たけど殴ったところでいい事も無いので無視して顔を膝に埋めてジト目で睨むだけにとどめる。



『いやしかし、掃除機で魔力切れを起こすなんて聞いたこともないよw』


『……でしょうねぇ!ライラさんにも初めて見ました(苦笑)って言われましたよ…。異世界テンプレで最強なんて無かったんですよ……』


『異世界モノの物語は大抵主人公最強が多いんだっけ?まぁ弱い主人公でもいいんじゃないかな?掃除機使ったら力尽きる主人公もきっとどこかにいるよww』


『そうですね!…っていうか主人公よりも自分は脇役のがあってる気しかしないですけどね。正義感溢れるヒーローでも悲劇真っ只中のヒロインって性格でもないですし、どっちかと言うとあれです、街外れにポツンと建ってる一軒家で1度だけ勇者に情報を話す人、みたいな。これなら性格的にも行けそうなんで。まあ勇者が必要になる事なんて起きない方がいいんですよ、安全第一、のんびり平穏な日々が1番なんですよ』


『じゃあ僕はなにがいいかな?勇者と一緒に冒険でもするかな?やるなら魔術士役かな』


『クラウスさんはアレですよアレ、主人公をその腹黒具合でからかいながらもなんやかんや主人公の為にサポートしてくれる情報面の協力者、っていうのが似合ってると思いますよ。というわけでこれからもサポート役よろしくお願いします』


『分かってるよ、その代わり君の世界の話をもっと聞かせてくれよ』


『まだまだ話のネタはあるので大丈夫ですよ。そう言えばさっき『魔術士』って言いましたけどこの世界って魔術の世界なんですか?あの掃除機とかこの念話の魔石とか、てっきり魔法の世界の方かなと思ってたんですけど』


『あぁ、魔術か魔法で言えば魔術の世界かな』


『あ、魔法もあるんだ』


『うん、魔法は魔術に比べると発動させづらいって事でね、そこまで使える人もいないし魔術が開発されてからは魔法を使う人もどんどん減っててね。

あぁ、そうそう、魔導王立学校に1人『紅蓮の魔法使い』って二つ名持ちの人がいるよ』


『紅蓮の魔法使い?!なにそれカッコイイですね!どんな人ですか?!』


『紅蓮の魔法使い』という心躍るワードに反応してつい前のめりになってしまったが気にしない。

そんな私を見てクラウスさんは苦笑しつつ話を続けた。



『実はその人、魔法実験の失敗で自宅を炎上焼失させてしまった事があってね、それを理由に紅蓮の魔法使いと呼ばれる様になった人だよ。本人曰く「やっちまった、はっはっは」だってさ、今は学校の研究室に住んでるよ』


『はっはっは、じゃないでしょ……、さっきのカッコイイを返してください。てっきりものすごい炎とか使う魔法使いかなぁ?って期待したのに』


『炎系は王様に禁止令くらってね、それからは他の属性魔法を習得中だね』


『えぇ……、というか習得中ってそんな簡単にいくんですか?』


『普通はいかないよ、まぁ二つ名の理由がなんであれ魔法使いと呼ばれるだけの才能と実績のある人だからね』


『今の所やらかした(自宅炎上)人のイメージしかないんですが……』


『まぁいずれ会う機会もあるだろうし、その時にでも聞いてみるといいよ』


『うん、まぁ…機会があればですけど……「くぁぁ……」……そろそろ、眠いです』


『みたいだね、それじゃあ今日はここまでにしようか。いい気分転換にもなったみたいだしね』


『それについてはありがとうございました。やっぱり子供の身体は夜更かしに向きませんね……、それじゃあおやすみなさいクラウスさん』


『あぁ、おやすみ』


「で……は、しつ……れ、し…ます」


そう言ってクラウスさんの部屋から出てあくびを1つ、眠気で潤む目をかいて使用人の部屋に向けて歩き出した。



あぁ眠い……




ここまで読んでいただきありがとうございました

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