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人外はある日突然やってくる①

風邪をひき寝込んでしまいました。

なので分割し投稿。


外には雪と呼ばれる白い氷の粒が舞う時期になった。

氷の粒というからにはきっと冷たいのかな。

だが明らかに寒い。空気の入れ替えで窓を開けるメイドがいつも寒そうにしている。

僕、ユアン=ソル=シュレイデルもぶるっとしちゃうことがある。


僕は0歳10月を迎えた。

順調に成長していってる僕とレティはハイハイをマスターした。


達観している僕はむやみに色んなとこにはいかない。がレティは色んなとこにいくのでみんなレティにかかりっきりだ。


僕は座ってもブレなくなったので、兄様の置いていった本を開いて読んでいる。


もちろん何が書いてあるかなんてまだまだ分からない。

が、図形や絵の入っている本が多いののでペラペラ見てるだけでも新鮮で面白い。

ただ読みたい願望はあるのでもうちょっとしたら本格的に文字を勉強してみようかな。


僕も体が大きくなり自分で体を動かせる様になってからは、前より断然色んなことへの興味が湧いてきた。

体が成長するとともき色んな物を見たい、知りたいという気持ちが強くなった。

たびんレティもそうなんだと思う。

ただ僕とは方向性が違うようだが。


とりあえず僕は今のこの本の図面を追うのに忙しい。

動かせる、とは言っても僕には大きすぎる本を一枚ずつ破らないように捲るのは結構大変なのだ。


まだ数枚しか捲れていない、何ページあるのか。まだまだ先は長い。その分楽しみでワクワクしている。


次のページを捲ると先程までとは違った図形が現れた。今までよりも複雑になっている。


ただの円でなく、他の模様が複雑に入り美しい。

魅入っているとその模様の入った図形が落ちてきた。


僕はビックリして思わず本を離す。

図形が落ちてきたと思ったがよく見ると何かの図形が書いてある紙が落ちたようで、僕の足にその紙が落ちた。


なんで紙が挟まっていたのか。

兄様の手習いかな?

先程見ていた図形とはちょっと違っていて明らかに歪んでいるし、僕が言うのもなんだけど、下手。


でも本よりは見やすいので手に取って見てみようと図形の入った紙を掴んだ。


勢いよく掴んでしまい指先が切れた。

痛い。

泣いちゃいそうだ。

でも泣くともう本を取られちゃうかもしれないので我慢する。

さすが僕、男の子。



紙は意外と危険だと学んだ。

次は気をつけよう。


もう一度図形を見ようと手を伸ばすとなんだかちょっと力が抜けるような脱力感が。


えっ。なに?なに?


あの図形に力が吸い込まれている?

なんか、まずい?


そう思い、伸ばしていた手を引っ込めたとき、先程切ったところから血が垂れた。

1滴の血。

それか紙の図形に垂れると辺りが突然暗くなった。


何これ?

何これ?

実は何かの罠だった、のかな?


………


僕は若干パニックになる。

赤ん坊の体は正直だから、そのパニックが泣き声と涙になる。


僕が泣こうとした瞬間、


「気前が良いかと思ったら、赤ちゃんでしたか。」


明るい声とともに突然現れたのは僕そっくりの何か。

でも髪の毛と瞳の色が違う。

どちらもこの暗闇と同じ、真っ黒。

見た目は赤ん坊なのに、声は大人。


何この違和感しかない赤ん坊。



僕の涙と声は驚きのあまり、勝手に止まっていた。



週末までに②を完成させたいです。

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