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見えない翼  作者: 如月五月
第1章 始まりは突然に
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時系列的には一瞬だけど、描写化すると実は長い

小説を書き始めてから、凄く思うようになりました。

時系列的にはほんとに一瞬なのに、言葉に表すと本当に長いんだなぁって、そう思います。


というわけで、そんな事が見受けられる今回ですが、初めての戦闘描写となります。

至らないところだらけかと思いますが、よろしくお願いいたします。

―――――パァン――――――


けたたましい銃声が、学校中に鳴り響いた。

耳の中を切り裂くような、そんな音とともに。


想像以上のスピードだ。




だけど不思議なものだ。


全く、速い気がしない。



スローモーションのように弾が俺の方に向かってくるのがみえる。

その軌道は凄く異様な動きをしていることも、はっきりと見えた。


普通の弾と言うのは円を高速に描きながら回っているが、この弾は違う。



八の字に回りくねっている。

不思議なものだ、これの方が早いんだから。

全く、自然の原理をほっぽりなげたシステムやめてくれよ、わけわかんなくなるじゃないか。



まぁ多分、八の字に回りくねることで、その一点に留まらずに少なくとも当たる面性も広がる。



「っ!?」



しかもこの玉、驚いたことが判った。

俺が寸前のところでよけたところ、弾は俺を察知したかのように向かってくるのだ。

依然スピードは落ちることはない。むしろ、スピードはその一瞬だけ、上がっていたかもしれない。



「俺の弾、ヴィテスは速さと正確さだけは売りなんでね。

その様子じゃ、俺の狐化かしも簡単に見破ったような感じだな」



狐化かし……八の字に回る弾の軌道の話か。


「まぁ、そんな事を知ったところで、俺の弾を止めるなんてことは、出来ないがなっ!!」


男はそのあとも数弾俺に向かって発砲してきた。

またスローモーションに見える景色は、傍からみれば絶体絶命なポジション。

弾は4発、すべて平行に並び、八の字を描いているところを考えると、その射程範囲も広い。


横に逃げてもこの射程範囲から一瞬で逃げるのは不可能だろう。

縦に逃げたとしよう、飛び上がった隙をあいつが見逃すわけがない、むしろあいつの狙いはそこだ。

要は俺はこの場合、どの方向に逃げたところで打たれ死ぬと言うことだ。




だがこれは、俺がもし「避ける」という行動を起こした場合のみ適応される。

そのほかの選択肢は、可能性はまた広がるというものだ。




――――――カキィ!――――――

――――――ドォン!!―――――






甲高い金属音とともに、大爆発が起きた。

どうやらあいつの弾は相当の火力がかかっていたに違いない。

まともに食らっていたら、俺は即死だったな。間違いなく。



「!!」



だけどまぁ、俺は「生きている」わけであるが。



「ど、どうし……て……」



驚きを隠せない様子のやつは、何度も目を白黒とさせていた。

無理もない、あの爆風の中で「無傷」で、しかも飛び上がるようなこともしなかったのだから。

自分の考えていた飛び上がることもせず、ただ平然と最後に見た景色と同じ所に立っていたのだから。



「ん?あぁ……」



まぁ簡単なことだろう?



「避けるのがダメなら、避けなきゃいいだけの話だろ?」



見えているものを避けて、それで餌食になるなら。

見えているのなら、剣を持っているなら。



「切ればいいだけの話さ」


「!!」


「ほら、凄く簡単でかつ俺にでも出来る、簡単な解決方法だ」



そう、俺は「切った」。それだけの簡単なことをしたまでだ。

甲高い金属音は俺の右手にある赤い剣と右手が勝手に動いただけ。

青い剣はその反対側の弾を切っただけのこと。


残りの弾が勝手に不発しただけの、俺にとっては造作もない爆発音だったわけで。





「さっ、俺の気はそう長くないので」





にやりとほほ笑むと、一つ大きく踏み出した。

俺の体は驚くほど軽く、全く運動していないのにもかかわらず常人の倍以上の速度であいつの懐に飛び込んだ。




「マジーモール」




口が自らの意思と関係なくそう呟くと、あいつの胸元を二刀の剣が十字を描くように切り裂いた。

音などなかった、ただ切れていく感覚だけが手元に残るだけだった。



「ぐあっ……」



血など流れない、ただ力なく倒れる男の姿だけあった。

だんだんと白くなっていく、男自体の存在がどんどんと少なくなり、どんどんと姿が薄くなっていった。



「ちっ……俺の力はこんだけのものじゃなかったはずなんだ――――」


「はぁ……お前はほんとに馬鹿な野郎だ」




よくわからないが、「今」の俺に勝とうなんて、詰めが甘すぎる。

もっと出なおすんだな。



「……ふっ、いい気になるなよ。それで後悔するのは、貴様の方だからな―――――」


「あ?」



「我が反逆者(トレートル)に、敵うものはない。

   お前が消えるのも、そう時間はかからないさ」



謎の言葉を残し、男は姿を消した。

跡形もなく、そこにはまるで何もなかったかのように。


















今までの獣矢大学の図書館前の一風景が広がっていた。

……これだから、これだから私は書きたくないんだ、戦闘描写orz

なんかもう、いってることわけわかんなくなりますもんこれ←


ということで今回は主人公がちょっとだけ頑張ると言うお話。

もうちょっと戦闘描写がなぁ……←相当納得行ってない様子



では、かんそうなどお待ちしております!

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