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見えない翼  作者: 如月五月
第1章 始まりは突然に
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決意固く考えは脆い、これ世の常識ね

最近は結構いろんなアイディアが出てきます。

おかげさまで何とかなっています♪


今回もちょこちょこと書けたらなぁと思います。

では、よろしくお願いします。

「さっ、いくぞ?」


少しおびえたような顔をするレーヴェにそっと手を差し伸べる。

怖くないよと、おびえなくても大丈夫だよと。



「……あの、主」


「あん?」


「今の話聞いて……何とも思わないのですか…?」



今更話した後で凄く申し訳ないのか、さっきからずっと不安そうな顔をしている。

こんな自分が、俺なんかについていいのかと。


「気にすんなよ、むしろお前がそれ話さなかったらお前の主なんてやってねぇ」


「!」


「だから、気にしなくていいんだよ。大丈夫、俺がなんとでもしてやるから」


「あ……ありがとうございます!」


ぱぁっとかおを明るくして、差し出した俺の手をギュッと握り返してきた。

女の子の小さな手、握っただけで暖かさが伝わってくる。

俺は昔から、“この感覚”が好きだったんだ。


だけど――――――



「?どうかしましたか?」


「あっ……いや……」



一瞬俺の表情が悟られたのか、ちょっと不安な表情を浮かべるレーヴェ。

まだ、お前には話せないよ。でも、絶対話すから。


「気にするな、とりあえず行く――――」



ドンッ!



「「!?」」



銃声。弾は俺の右耳の数ミリのところでかすめていった。

明らかに、狙ったような球の運び方である。



「主!少し下がっていて―――っ!?」


「レーヴェ!?」



盾になろうとしたレーヴェの足元をもう一発の弾が掠め、どうやら多少ながら当たったらしく膝をついて立てなくなっていた。







「こんなにあっけない野郎だったんだな、つっまんねーの」







声の聞こえる方に目を向けてみると、また真夏なのに黒いフードをかぶった男がうすら笑いを浮かべている姿が見えた。

さっきの男じゃない、さっきの男はあんなフランクなしゃべり方じゃない。



「まぁいいや。使い魔があんなんじゃ、どうせ主もそこまでのやり手じゃないんだろ?

俺がまとめてぶっとばしてやるよ」



そう告げると男はまた銃口をこちらに向けてきた。

さっきから思っていたが、あいつの拳銃はただのものじゃない。

通常の拳銃の速度よりも数倍速い。改造でも施しているのか?


「あぁ、ちなみにこれは俺の魔導器(まどうき)の一種、ヴィテス・ルナールってんだ。こいつの弾の速さに付いてこられるやつは、そうはいねぇよ」


魔導……器?

あいつらの武器なのか?



「まぁそんな事言ったところでお前らの命はここまでだから、別に関係性も何もないよ。

ゆっくりおやすみ?永遠に?」



にやりと笑った男の顔はなぜが恍惚とした表情を浮かべていて、見ているこっちがどうしてか身震いが止まらなかった。

あいつ、人を殺すことに何のためらいもないのか――――!



「それじゃあ―――――」


「待て」


「ん?」




「お前の弾など、主のところに届かせやしない」



フラフラと立ち上がりぎろりとにらみ返すレーヴェ。

足元をみると、かすっただけなのに大量の出血が見られていた。

無理していることに間違いない、下手したらあいつは、ここで死ぬ。



絶対、させない。

   俺が、お前を助けるって決めたばかりじゃないか。



――――ナニモデキナイノカ、オレハ――――

――マタオナジシッパイヲ、スルノカ――――




いいや、答えは「否」だ。





「退け、レーヴェ。お前の出る幕じゃない」


「主!?」


「俺の命令だ、退け」


「は、はい……」



レーヴェの意志をよそに、俺は男の目の前に立ちはだかる。

根拠なんてない、勝てる見込みもほぼゼロだ。


だけど―――――


「ほぅ、僕らの餌が自らお出ましかい?」


「ふざけるな、お前らの餌になってたまるか」


なるなら、もっとましな奴の飯になりたいわ。

俺はお前の餌になる為に出てきたわけじゃない。



俺は、勝つためにでるんだ。

女の子一人守れなくて、何が男だ。

俺は、笑っているレーヴェが、好きだからな。



「……じゃない」


「ん?」





「ほぼゼロな可能性は、ゼロじゃない」





「は?」



何言ってんだこいつ、ついに壊れたか?みたいな顔で見てくるが、そんなの正直どうでもいい。

とにかく、一か八かの賭け事だ。当たれば膨大なダメージで勝てる。ダメならアウト、俺の命ははかなくノックダウン。



だけど、俺はその数パーセントにかけることにする。

俺は近くに落ちていた木の棒を拾い上げ、それに向かって見よう見まねの呪文を唱える。



「選ばれし者よ、我に力を与えたまえ――――

 すべての自然よ、すべての動物よ、我が源に集え――――――」



『リュミエール・アヴァルト!』




叫びとともにけたたましい雷鳴が木の棒に降り注ぎ、ものすごい衝撃が俺の手元に走った。

耐えろ、耐えろ――――





















次に目を開けた先には、先程まで木だったものが二刀の剣に、手元には普段の俺じゃ考えられないほどの力が宿っていた。



『ハヤク、タタカエ』



剣がそう話しているような、そんな気がした。






言われなくても、そうするつもりだよアヴァルト。








「さぁ始めようか、我々のショータイムの時間(はじまり)だ」











.

……もう書きたくないです、戦闘描写とかそれまでの過程とか、考え始めたら手が止まりますよちくせう←


今回は主人公が新しい武器を手に入れるってところを描きたかっただけです。

それまでの前ふりがながいとか、そんなの気にしていたらきりないですようん←



と言うわけで今回はこの辺で。

感想等、随時いつでもお待ちしております!

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