~ガールズシークレット~それぞれの『思惑』
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「…まさか、記憶が戻るなんて考えもしなかったわね。」
「そうだね、あれって全ての記憶を完全に消去出来るものじゃないの?」
「どんな精密に作られたものでも不具合は出るってことね。」
「あのぽっと出の記憶をもう一度消したい所だけど…無理よね…」
「雪の言う通りだと思うよ。昔はただの非力な泥棒猫だったけど、今はぽっと出自身に力がついたし、自分の親を無理矢理隠居させて会社すら自分の物にしてる。不意を突きたいけど、ボディガードの質が高いから中々ね…」
「そうね。あのホモは弱かったけど、あれだけやって死なないんだからそうとう鍛えられてるんでしょうね。」
「一番厄介なのは圭人も思い出しつつあって、しかもぽっと出を『大切な存在』に入れちゃったから下手に手を出したら圭人に気付かれるかも知れない。」
「ほんとに昔から邪魔な存在だよね、あのぽっと出。」
「ほんと…消えてほしいわね…」
「美波、私も同意見だけど、こうなってしまったらぽっと出に手を出すのは下策よ。」
「いい手が見つかるまではぽっと出を消すのはお預けかぁ~…む~か~つ~く~!!」
「まだ時間はたっぷりあるから、いい手が思い付いたらぽっと出を即消しましょう。」
「「異議無し。」」
「とりあえず、ぽっと出についてはそれくらいね。後、圭人ママだけど、完全にぽっと出についたらしいの。」
「…厄介すぎるね。」
「お母さん達ですら未だに手を焼いてるんだから相当よ…」
「流石に圭人ママに手は出せないし、手を出したら逆に返り討ちになる可能性が高すぎる。」
「ま、それくらいの人がいないとぽっと出は私と対等に渡り合えないけどね~」
「確かにね。全てのデメリットを度外視すればぽっと出の10人や100人は軽く消せるものね。」
「厄介だけど、私のやることは何ら変わらないわ。圭人に選んでもらって幸せな家庭を築くのは…」
「圭人に選んでもらって、永遠に圭人が私だけを愛してくれるのは…」
「圭人に選んでもらって一生、私が圭人を支えていくのは…」
「「「絶対に変わらない『運命』だから。」」」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「お嬢様、お茶が入りました。」
「ありがとう、タカラヅカ。…それにしても、あんなに上手くいくとは思ってなかったわ。圭人君ったら私の話しを簡単に信じちゃうんだもの、純粋な所は変わらないんだから…可愛いわ…」
「ですが、よろしかったのですか?圭人様があの者達に聞いたらすぐにお嬢様の話しが嘘だったとバレてしまいますが…」
「それは無いわ。もし話したとしたら、圭人君の記憶は誰が消したって事になるわ。まだ完全に思い出せてないけど、記憶を消される前にどこかの部屋に入れられた覚えがあるわ。きっと、薬か機械、もしくは両方使って記憶を消されたんでしょうね。」
「俄には信じられませんが…」
「でも、本当なら色んな辻褄が合うわ。黒い噂が一切出ない理由や私や圭人君の記憶が無くなってる事もね。今の科学力じゃ、流石に一部の記憶だけを消すのは無理でしょうけど、全部消すならなんとかなる筈よ。お父様も同じ様な物を作ろうとしていたみたいだしね。」
「旦那様が、ですか?」
「大方、私の記憶が消されてたのを見て、使えるとでも思ったんでしょうね。あの女達から貰ったお金を使って研究してたみたい。」
「…そんな事が出来るなら、確かに一切の証拠を消せますね。人の記憶と言う、殺す事でしか消せない、証拠を…」
「対抗策が必要ね。消された記憶を戻す事が出来れば、何かと役に立つわ。タカラヅカ、この件手配しておいて。」
「承知しました。」
「ふふ、タカラヅカ、あなたボディガード辞めて私の秘書にならない?まさか秘書代わりに色々やらせたらここまで出来るんですもの。報酬は弾むわよ?」
「…一つ条件があります。」
「わかってるわよ。圭人君が私を選んだら時々圭人君を貸してあげる。…特別よ?」
「ありがとうございます、お嬢様!!」
「いいのよ、あなたは特別だからね。…昔はよく私と圭人君と遊んでくれたからね、感謝してるのよ?」
「よしてください。昔の私が非力なメイドだったせいでお嬢様をあの狂った者達から守ってあげられませんでした…だから、今度こそ必ず守ってみせます!!」
「ありがとう…瞳お姉ちゃん。…ところで、瞳お姉ちゃん。瞳お姉ちゃんは圭人君をあんな小さい時から大好きだったみたいね…乙女だったんじゃなくてショタコンだったのね。」
「…ッッッッッ!!!!しっ、仕方ないじゃないですか!!!圭人様は小さい時、それはそれは可愛らしかったんですよ!?しかも、今じゃ可愛い中にカッコ良さまで加わって私の好みをドストライクなんです!!興奮しない訳無いじゃないですか!!」
「それは私も同意だわ。この感情を共有出来るのは瞳お姉ちゃんだけね。…でも、少しは自分の年齢を考えないと。今年でもう…」
「年齢の事は言わないで下さい!!!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「やってくれたわね、圭のやつ…」
「せっかく腰抜けの風雅院の娘の記憶を消したのに思い出させるなんてどんな手を使ったんだろうね?」
「問題はそこよね。あれは記憶を完全に消せるのを謳い文句にしてるのに簡単に思い出せちゃ意味ないじゃない。そもそも、あれ使われて記憶が戻ること何てあるの?」
「あり得ないわ…でも、実際に思い出してるんだからあれには何か欠陥があるのよ、きっと。」
「雪枝、原因究明を急がないといけないよ。他に使った奴まで思い出されたら洒落にならないし。」
「そこはあまり問題ないわよ。記憶が戻ったとしても物的証拠は何一つ残してないから。」
「この件については開発チームに任せましょう。私達がやってもいいけど、こんな誰がやっても変わらない仕事を私達がする必要はないわ。」
「そうだよ、あんな仕事にお金を払ってあげてるんだから私達は優しいよね~。」
「原因究明が長引くようなら、あいつ等は減俸か若しくは用済みにして捨てましょう。あいつ等が作ったあれで記憶を消した上で、ね。」
「圭についてはさらに何かしてくるかも知れないけど、今回は負けないわ。今度こそ選んでもらわないとね。雅人そっくりの圭人君を私の娘が手に入れたその時、長年の悲願が達成できる。」
「雅人は圭を選んだけど、もう少し早く気付けば私のモノになったけど、昔の事は何を言っても変わらない。だったら私の雷華が圭人君に選ばれれば、圭に対するいい意趣返しになるよね。」
「雅人を横から奪って行ったんだから、今度は奪われるところを見てもらわないといけないわよね?私の美波が圭人君を奪って行く所を。」
「あの子には悪いけど、また退場してもらいましょう。今度は確実に入場できないように。」
「雪枝ったら悪いと思ってない癖に~♪ま、私も悪気はないわね、悪いと思ってないから♪」
「悪気は無くても悪意があるからいいのよ、魅雷。あの子さえ消えてくれれば、圭人君は美波を選ばざるおえないでしょうしね。」
「渚、あの子達の事ちゃんと見てるの?どうみても、圭人君はうちの雪とラブラブしてるじゃないの。旅行中だって二人でラブラブしながらラブホテルでアイムラビニ!!ってしてたじゃない。」
「雪枝は昔から若年性健忘症を患ってるから仕方ないでしょうけど、圭人君は完全に雷華にメロメロだよ?私と雅人も行ったあの神社の前でまぐっちゃうくらいなんだから。」
「魅雷は老眼なんだから、ちゃんと拡大鏡を持ち歩くようにしないと。圭人君が美波を押し倒してフェードイン、アウトを繰り返してたのを見えてなかったの?もう、美波を抱きたくて抱きたくて仕方がないのよ。」
「うちの雪が一番好かれてるに決まってんじゃない!!ちゃんとみなさいよ、この画像を!!」
「ホテルで遊ぶくらい誰だってやるわよ、美波は外なのよ?愛し合う二人でなきゃ、外でファイナルフュージョンしないわよ!!」
「ま、私が一番雅人に愛されてるけどね~♪♪」
「「寝ぼけたこと言ってんじゃないわよ魅雷!!!!」」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
概ね私の予定通り事は進んでるわね。
最初はどうやって圭人を愛理ちゃんに近づけようかと思ったけど、自分から近づくんだから流石私の息子ね。
でも、雪枝達ったら、まさか愛理ちゃんの記憶を全部消すなんて思ってもみなかったわ。
でも、調べてみるとあれって案外欠点多かったのよね。記憶は全部消すことしか出来ないし、消した記憶の断片を見ただけで揺さぶられるんだからね。
雪枝達はまた手を抜いちゃったのね。これだから簡単に雅人を私に奪われちゃうのよ。
私ならこんな手抜きなんてしない。全力で挑んで隙なんて与えてやらない。
雪枝達が隙を見せすぎるから…あの子達の技術まで奪って改良までしちゃったしね。
やっぱり、育ちの違いなのかしらね?
雪枝達は弱小とは言え、上級階級の出だからね。下々の者を見下してしまうから隙ができちゃうのね、きっと。
それのお陰で雅人は私を選んでくれたんだけどね。
…でも、雅人の選択は予想外だったけどね…まぁ、いいわ。
私が改良したあれで圭人にも上手く刷り込めたからね。『一人を選ばないのは不誠実』『自分は愛理ちゃんが大好きだった』てね…
今度は確実に落としてあげるわ。
雪ちゃん達には悪いけど、恨むなら雪枝達を恨んでね。
雅人は私のモノなのに、雪枝達ったら雅人からおこぼれをもらっちゃうんだもの…許せないわよね。
雪枝達にも、雪ちゃん達にも雅人と圭人の愛はあげないんだから。
それにしても、愛理ちゃんたら単純すぎなんだから。
まさか合成写真なんかで思い出すんだからね…




