俺は旅行中でも油断しない!!~3日目 その3~
2人だけの世界を味わった後カモメにエサをやったり、海を眺めてたらクジラを見つけたり、何やら後ろの方が騒がしい中、美波との記念写真を撮ったら後ろに打ち上げられたニュウドウカジカのようなモノまで写り込んでいたりと和みあり、癒やしあり、謎のUMAありと充実した船旅だった。
港に戻ると少し遅れた昼食を食べる為に近くにあるお寿司屋さんに入った。
「もうっ、何であんなことで時間取られなくちゃならないのかしら!!あり得ないわ!!」
「そうだね。海に落ちた人がいてそれが俺達のせいだなんてとんだ言い掛かりだよ。」
「そのせいで2時間も拘束されちゃうし。まっ、その代わりにここのお寿司タダにして貰ったからいいけどね。圭人、無闇に高いもの頼みましょ♪」
「じゃあ…すいません、この『超絶!!トロトロセット(8500円)』と『絶品∑ワンスプーン海胆(3000円)』2つと『激Ωお吸い物(5000円)』を2つ。」
「私は『それゆけ∞甲殻毟り隊(10000円)』と『アーッ♂丸ごと鮭1本(20000円)』で。」
勝手にインフレを起こしてるんじゃないかって位の値段の物を頼みまくって失った貴重な時間を取り戻す為、更にうまい寿司を注文し食べに食べる。
「はぁ~、うまかった~」
「こんなに美味しいお寿司は久しぶりね。」
「ネーミングセンスはお寿司屋としてどうかと思ったけど美味いから何だっていいや。」
「お会計、120000円になります。」
「じゃあ、お会計よろしくお願いするわよ、あなた達。」
絶望した顔をする女の子達を残し、俺達は店を出た。
☆★☆★☆★☆★☆
「もうすっかり日が暮れちゃったから旅館に帰ろっか、美波」
「最後に行きたい場所あるんだけどいい?」
「いいよ。で、どこ行くの?」
「ちょっと待っててね。」
美波は携帯を取り出すとどこかに電話をし始めた。
「………じゃあ、お願いね。さっ、行きましょ、圭人♪」
俺の手を取って歩き始める美波に連れられて、着いた場所は近くの入江だった。
もう真っ暗なので周りに人はいないがその代わりにちょっと大きめのモーターボートがあった。
「乗って、圭人。」
「美波、このボートどうしたの?」
「お母さんの部下さんに頼んでここに持ってきてもらったんだよ。」
「でも、俺免許持ってないけど…」
「私もないけど動かし方はわかるから大丈夫♪」
「ちょっっっとばかり不安だ…」
「Let's nice boat♪」
不吉な掛け声と共に船を発進させる美波。
目的地に着くまでの間、運転を教えてもらって交代で運転することになった。
なんかゴーカート気分で運転してたせいかドリフトしたり、バナナの皮を投げてみたり(何故か置いてあった。)ヒヒヒハハとDKなゴリラの相棒のDDな猿のマネをしたりとふざけていると目的地に着いたらしい。
「マリ…圭人、ここが行きたかった場所よ。」
「鍾乳洞?よくこんなところ見つけたね、キャサ…美波。」
「ちょっと、そこは桃姫の方を言うべきでしょ、なんで口から排卵するピンクの奴の名を出しそうになるのよ。」
「冗談だよ、中に進めていくよ。」
「まったく…」
ボートをゆっくりと進めて奥の方に行くとそこには幻想的な景色が広がっていた。
上が吹き抜けになっていて海には大きな月が写し出され、月明かりに反射して辺りは乳白色に輝いている。
「これは…すごいね。月並みな言葉だけどそれしか浮かばないよ。」
「大丈夫、私もそれしか浮かばないわ…」
「絶景には言葉は必要ないね。自分の目で見ないと本当の感動を得られないって初めて知ったよ。」
「…ここに来て良かった。圭人が喜んでくれるような場所を必死に探した甲斐があったわ。」
「ありがとう、美波。こんな素敵な場所に連れてきてくれて。」
「お礼ならキ、んっ…」
美波が言い終える前に俺は美波にキスをした。
「…ありがとう、美波。」
「…圭人!!」
美波は俺を押し倒してまたキスをしてくる。
押し倒された衝撃でボートが揺れ、波もちゃぷちゃぷ揺れている。
「んっ…うぅ…あん…圭人、圭人にもお礼しないとね…」
そう言いながら美波は俺のズボンを下ろして、ジョニーを剥き出しにする。
「ダメだよ、美波。」
俺が抵抗するとまた船が揺れてジャプジャプ波が立つ。
「大丈夫だよ、圭人。今だけは圭人だけの私だから。それに私だけの圭人でもあるんだからね?」
「それでも…」
「そう…じゃあ、これならどう?」
美波はカバンから狐耳を出して頭に着けた。
「圭人ぉ…こんこん♪」
俺の顔に頬刷りをしてくる美波の可愛さにとうとう辛抱ならなくなり、美波を逆に押し倒す。
波がさっきよりも強くジャバジャバ波立つ。
「圭人…優しくしてね?」
自分で課した決まりだが、ここ二日危うい場面でお預けを喰らってたせいか理性が効きづらくなっている。
美波は自分から下着を脱いで俺に抱き付く。
バシャバシャと揺れる波。
俺はジョニーを美波のシルヴィアに宛てがう。
「圭人…」
バシャバシャバシャと揺れる波、どこからか聞こえるヒュー、ヒュー、という風の音。
「圭人…私の初めてになって…」
ジョニーはシルヴィアに入りこ、
バシャーーーッ!!!
みそうになった時、海から何か黒い物体が飛び出してボートに乗って来た。
「何だー!!ニュウドウカジカ亜種か!!」
「「ヒュー、圭人~、ヒュー、ヒュー」」
黒い物体はウェットスーツを着た雪と雷華だった。
「あんた達、約束破ったわね!!」
「約束なんて知ったことか!!」
「私の圭人に手を出す牝狐なんてこの『バイブ王マンピース』で処女をなくせばいいんだよ!!」
どうやらバイブ王は耐水性だったらしく雷華の手の中でウィンウィンいっている。
「…あっ!!空飛ぶニュウドウカジカだ!!」
「「「えっ!どこどこ!!」」」
周りを探すが空飛ぶニュウドウカジカは見当たらない。
「えいっ!!」
バッッシャーンと雪と雷華が海に落ち、その好きにモーターボートをフルスロットルで発進させる美波。
「鍾乳洞は出たわ。本当だったらあの鍾乳洞でセックスすれば幸せになれるって伝説を残したかったけど仕方ないわ。後はこのまま沖の方に進めてそのまま圭人との熱い夜を…」
「「ま゛で、ごら゛あ゛あ゛あ゛ーーーっっっ!!」」
後ろから雪と雷華がバタフライをしながら猛スピードで追ってきている。
「なに、なんなの、バタフライってあんなにスピードでるもんなの!?」
「あれ、お母さんの会社が作った高機動型ウェットスーツだわ!!ジェット噴射を出しながら進むからあんなに速いのよ!!」
「えっ、バタフライの意味は!!」
「「カッコいいから(だ)よ!!」」
仲の良い三人だねぇ~…
「逃げ切るわよ、圭人!!少なくとも今日1日は圭人は私の物なんだからね!!」
こうして夜の水中大運動会は日付が変わるまで続いた…
☆★☆★☆★☆★☆
旅館に戻ってきた俺達は疲れの為かお風呂に入った後(疲れてても家族風呂に入った。雪達には譲れないらしい。)、置いてあったお茶をみんなで一杯飲んですぐに床についた。
雪達がぐっすり眠っている中、俺は一人今回の旅行について考えていた。
明日にはチェックアウトで旅館から出た後は帰るだけだが荷物は既に家に送ってあるから自由に行動が取れる。この3日間雪や雷華、美波のリクエストの場所に行ってきたので明日は俺の行きたい場所に行かせてもらおう。
西伊豆に旅館を取る時に決めていたあの場所に行って、雪達が見せたように俺も俺の素直な気持ちを表そうと思う。
そう、行くんだ・明日・・は・・・・こ・・・み・き・・・に・・・・・
意識がなくなりかけた時、俺は、誰かの声を聞いたような気がした。




