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俺は旅行中でも油断しない!!~2日目 その2~

 結局、旅行初日は旅館ではなくラブホで夜明けを迎えてしまった。


 これでは何の為に旅館を取ったのかわからん。


 だがラブホに泊まってわかったことがある。それは雷華も美波も白いアソコの恋人マスターだったと言うことだ。


 まさか雷華や美波までもが勉強していたとは思わなかった。


 最近の女子高生はマットプレイを嗜んでいるものなのか?

「「べっ別に圭人の為に一生懸命勉強したんじゃないんだからね(わん)!!」」


「2人もツンデレなの!?なにこれ流行りなの?」


 そんなやり取りをしてると気づいたら徹夜していた。


 朝ご飯はしっかり取りたいのでラブホからチェックアウトすることにした。


 幸い、今の時間ならあまり人はいない筈だからそ~と旅館に戻って受付でカギを貰うと昨日と同じ「こいつぁスケベ野郎だなぁ、ゲヘヘ」って目で見てきた人が汚らしくもいやらしい笑みを浮かべながら「昨夜はお外でお楽しみでしたねぇ、ブヒャヒャ!!」とか言って来やがった。


 ムカついたのでこの旅館サイトの感想の所に「建物や食事には文句はないが受付のクソババァの下世話具合には辟易された。旅館の品位を保つ為に彼女は解雇すべき。」と書き込んでやった。


 すると次に感想書いた人も「前の感想を書いた人に同意であのババァ、俺達の部屋に勝手に入ってきて「これはサービスです。今夜はお楽しみに、ゲヒャヒャ!!」とか言ってSサイズのコンドームを渡して来て非常に不快だった。Sサイズだと思われたのが特に不快だった。」


 などと続々と感想が寄せられて軽く炎上していた。


 前の感想を見てみると俺と同じような書き込みがほとんどで某大型掲示板サイトでも「旅館秋雨の受付ババァを早くなんとかしないと…」と言うスレまで上がっているほどだ。


 ある意味、あのババァの悪評が逆に建物や食事の良さなどを引き立てて旅館秋雨を話題の旅館にしていると考えると旅館の悪評を一身に受けるババァは旅館に取っての必要悪なのかもしれない。


 そう考えるとあのババァも秋雨に取っては掛け替えのない存在なのかもしれない。


 まぁ、掛け替えのない存在だとしても不快なのは一切変わらないのだが。


 不愉快なクソババァのせいで不快な思いをしたが、部屋に戻って雷華に犬耳をつけさせて朝食の時間まで雷華をナデペロしまくって荒んだ気持ち癒してもらった。


 その際、雪と美波が我慢できずに襲いかかってきて揉みくちゃになったがそれはそれで癒やしになってくれた。





☆★☆★☆★☆★☆


「さて、朝食も食べたし今日の予定を決めよう。」


「今日は南伊豆の方に行きたい♪」


「雷華の意見に賛成。私、伊勢海老ラーメン食べてみたい!!旅にはご当地ラーメンが付き物だしね♪」


「旅行好きな美波のお眼鏡に叶う店ならいいね。」


「じゃあ、南伊豆に決定ね。ちなみに私も行きたい場所があるから。」


 みんなの意見も纏まったので今日の目的地は南伊豆になった。





☆★☆★☆★☆★☆


 まず向かった先は雪がリクエストした所で西伊豆と南伊豆の間にある峠にぽつんと建っていて時代劇などよく見られる茶屋みたいな場所だった。


「こんな所に店があるなんて普通は思わないな。」


「ここは知る人ぞ知る名店で饅頭と唐辛子と梅のお茶がオススメらしいよ♪」


「それにしてもスゴい場所に建ってるわん。こんなヘアピンカーブの所に建ってたら走り屋が事故った時に丸ごと持っていかれるわん。」


「確かにここの立地は利益度外視な感じがあるわね。」


「雷華、美波。そんな心配しなくていいから行ってみようよ…」


 変な心配をする雷華と美波を促しお店に向かう。


 お店の前にはパックに入った饅頭やお茶、みかんなどの果物や野菜まで置いてあり、その横にはベンチが数個置いてあった。


「いらっしゃいませ。これ、食べてってください。」


 と、店の中から60過ぎ位のおばさんが出てきて切り分けられた饅頭とお茶が出された。


「すみません、じゃあ頂かせてもらいます。」


「うん、美味しいねこの饅頭♪やっぱり来て良かったよ♪」


「お茶もピリッと辛いけど梅昆布茶みたいで美味しいわん♪」


「お土産に何個か買っていきましょう。これなら母さん達も喜ぶよ。」


「お客さん、これも食べてって。」


 店からおばさんと同い年位のおじさんが今度はところてんを持ってきて渡してきた。


「重ね重ねすみません。…このところてん、酸っぱくないですね。あまり酸っぱい物は得意じゃないですが、これならいくらでもいけそうですよ。」


「口に合って何よりだよ。」


 軽く笑みを浮かべるおじさんに笑い返すと雷華がみかんを持ってぴったりとくっついてきた。


「圭人、このみかんすごい甘いから食べてみてわん♪」


「あむっ。うん、甘くて美味しいね。」


「圭人、これも美味しいよ。はい、あーん♪」


「これ圭人好きだと思うよ。ほら、あーん♪」


「あらあら、仲がいいわねお兄さん。」


「すみません、お恥ずかしい所をお見せして。」


「いえいえ、仲がいいのはいいことですよ。」


「ありがとうございます。今泊まってる旅館で不躾な視線で見られることがあったのでそう言われると助かります。」


「…その旅館って秋雨って所?」


「そうですが、なぜわかったのですか?」


「その人、私の姉です。ごめんなさいね、姉はいくら言っても下世話なことをやめようとしなくて…」


「いえいえ、おばさんのせいじゃないですよ。」


「そう言ってもらえると助かるわ。姉が失礼したお詫びにこれも持って行って。」


「そんな、悪いですよ。」


「いいのよ、そんなに美味しく食べてくれる人達には是非お土産を持たせたいから。」


「…わかりました。ありがとうございます。」


「いえいえ。…それにしてもあなたすごいわね。別に失礼とは言わないけど、私と話しながらその子達の相手もしてしかもちゃんと全部食べてるし。」


「何時ものことですから。」


「君はすごい大物になりそうだね。」


「『私の』圭人が誉められちゃった♪おじさんはわかってますね♪」


「『私の』圭人がスゴいのは今に始まった話しじゃないわん。だって私が圭人とずっと一緒にいるんだからわん♪」


「『私の』圭人は既に大物よ。特にジョニーなんて闇にそびえる鉄の城だしね♪」


 「「「…チッ」」」


 激しくメンチを切り合う雪達にビビっているおじさんとおばさん。


「お、お兄さんはよく刺されないわね…」


「僕もそう思います。」


「えらく冷静だね…確かに君は既に大物だったね…」


 おじさんとおばさんから畏敬の念を受けていると遠くから激しいマフラーとブレーキ音が聞こえてきた。


「日中から走り屋が出るとは命知らずもいるんですね。」


「何か熊っ子レーサーズって言う地元の走り屋と道産子エンペラーって言う北海道から遠征に来た走り屋が抗争してるらしくて日中もこうして走ってるの。こんな田舎じゃ警察も来るまで時間がかかるから逃げられちゃうのよ。少ないけど一般の車も通るから危なくて本当に困ってるわ。」


 う~ん、わざわざ北海道から静岡まで遠征にこなくていいのに…目指せ全国制覇?


「せっかくの圭人との旅行なのにこんなにうるさくされるのは許せないから、ちょっと油撒いてくるね。」


「ダメだよ、雪!!山火事になっちゃうよ!!」


「待ってて、圭人。今落石するように仕掛け作ってくるわん。」


「だからダメだって!!上から落ちてきても落石が地面にあっても大惨事だよ!!」


「コロチュ、コロチュ、コロチュ~♪」


「美波、何をする気!!その雰囲気だともう直接的な方法しか取りそうにないよ!!」


「そう言えばこの前ここに来た3人の女の子が遊覧船乗り場で走り屋の人達にナンパされて無理矢理連れて行かれそうになったって言ってたわね。あなた達も気をつけるのよ。」


「よし、雪達行ってみよー!!」


 あのナンパ野郎達、ここまで俺達の邪魔をしてくるなど許し難い。少し痛い目を見てもらおう。


「だ、だめよあなた達、危ないことしちゃ…」


「「「「大丈夫です。証拠は残しません。」」」」


「全員、大物だよ…」







 こんにちは。今日のニュースをお伝えします。本日昼過ぎ、西伊豆と南伊豆の間にある○○峠で複数の車が事故を起こし15名が重軽傷を負いました。彼らは地元で有名の走り屋で他の走り屋との抗争によって起きた事故だと言うことです。調書の際、「あ、悪魔が4人の悪魔がいたんだ!!」と意味不明な発言をしていたことから薬物使用も視野に入れて捜査を進める模様です。次のニュースです。今年初のラブブリッジを渡りきったカップルが現れたようです。そのカップルはアクロバティックな渡り方で…




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