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俺は旅行中でも油断しない!!~1日目 その3~



 旅館に戻ってきました。


 本当ならもう少しいろいろ行く予定だったが想定外のことがありすぎてどうしようもないが仕方ない。汗もかいたし温泉に入って一回気分を切り替えよう。


 と言うわけで温泉ですが、ここの旅館には家族風呂がある。


 家族風呂とは家族で入れる個人風呂みたいなやつで予約すると時間は決まっているが時間まで入ることが出来る。


 帰ってきた時間が早かったせいか受付のおばちゃんに聞いたらすぐに入れるとの事だったので早速入ることにした。


 その際に俺へ向けた「こいつぁスケベ野郎だなぁ、ゲヘヘ」って目は見なかったことにする。


 そんなこともあったが温泉に行くと露天のようで海と山が一望出来る素晴らしい場所だった。


「これはいいね。早く体洗って温泉に浸かりたいな。」


「圭人、背中洗って上げるにゃ。…私の体で。」


「私も頭洗って上げるね♪…ここならやりたい放題できるね。」


「じゃあ私は前を洗って上げる。…もう今晩と言わずに今から…」


「チミ達、少し落ち着きなさい。いつも一緒に風呂に入ってるんだから何も変わることなんて無いじゃないか。」


「そんなこと言って圭人のウィルソンはおはようってお辞儀してきてるにゃ。」


「俺のはジョニーだ!!俺の相棒はヤシの実で出来た友達じゃなしキャストをアウェイされてもない!!」


「おはよう、ケリー。こんなに男前だとレイプ目な神父にストーカーされちゃうね♪」


「俺の相棒は切って嗣ぐ極悪人じゃないわ!!」


「あなたと、合体したい。」


「それは1万2000年後にな。」


 それは完全にアウトだよ、美波。





★☆★☆★☆★☆★


 温泉は人を開放的にさせてしまうのかどうか知らないが、いつもより激しい猛攻を雪達を泡まみれになるまで洗いきることにより凌ぎ、雪達共々湯に浸かる。


 その際、雪達の顔が真っ赤になって息が荒かったのは湯当たりだったと思うことにする。もちろん温泉内は汚れてないよ?


 しっかり湯に浸かり満足しながら上がり、夕飯までコーヒー牛乳を飲んだり卓球をしたりと時間を潰す。


 そしてやってきた夕食の時間。部屋に運ばれてきたのは船に乗った刺身に茶碗蒸し、ほうれん草のゴマ和えなどうまそうな物が目白押しだ。実際うまかったしね。


 夕食が終わり俺達は麻雀牌と雀卓を借りて真剣勝負をしている。


「雷華、ロン!!また生き残っちまったぜ!!」


「クッソ~負けちゃったよ!!」


「さぁ、罰ゲームだ雷華!!明日は犬耳っ娘になってもらうぞ!!」


「もう一勝負だよ!!次こそ勝って圭人に罰ゲームをしてもらうよ!!」


「いやいや、次も俺が勝たせてもらうよ。さぁ、次は何をさせようか。」


 ジャラジャラと麻雀牌を混ぜて次の勝負を始める。


 ちょこちょこ上がったり上がられたりしてオーラスを迎えた。


「今のところ美波が勝ってるけど俺も満貫出せば余裕で勝てるな。…よし、リーチ!!」


「ロン、国士13面待ちにゃ!!」


「にゃー!!」


「逃がさないにゃ。私に罰ゲームをさせたんだから圭人も甘んじて受けるにゃ。」


「うぐぐっ…」


「罰ゲームは今からは私とに外に出てもらってからやるにゃ。」


「今から?明日じゃだめ?」


「ダメにゃ!!早く来るにゃ!!」


 そう言って雪は俺の手を取って部屋を出て行った。


 なぜか雷華も美波も忌々しそうな顔をしつつもついてこなかった。





☆★☆★☆★☆★☆


 外に出ると雪はにやぁ~と笑いながらタクシーを呼んで乗り込んだ。


「今からどこに行くんだい?」


「いい所だにゃ♪」


 …とても不安すぎる。


 そうして連れて行かれた場所は少し朽ちているトンネルだった。いかにも何か幽霊的なものか暴漢的なものかが出そうな場所だ。


「さぁ、一緒にくるのにゃ。」


 不安ながらも雪と手を繋ぎながら中に入っていく。


 歩いていくと真っ暗なトンネルの奥に淡い光が見えてきた。


 そうして光の中に入るとそこは入江になっていて、月明かりに照らされた海の中はぼんやりと光っていた。


「圭人、見ててにゃ。」


 そう言うと雪は近くに落ちた石を拾って海に向かって投げると石が落ちた所から青い光が溢れてきた。


「…すごいね。こんなの初めて見た。」


「この入江には夜光虫が集まっているらしいのにゃ。だから石を投げ入れただけでこんなに光っているのにゃ。」


「綺麗だね。こんなのなかなか見れないよ。」


「そうだにゃ…」


 そうして暫く海を見ていると雪が俺を見ていることに気づいた。


「…どうしたの?」


「圭人、キスしてにゃ」


「いいよ。じゃあ少し派手な演出を入れようか。」


 俺は落ちている石を片っ端から海に投げ入れる。入江がどんどん青く光っていく。


「青いスポットライトみたいだにゃ、圭人。」


「それやめていいよ。ほら、もう12時だし。そのしゃべり方だとせっかくのムードがね…」


「そうだね…圭人、愛してるよ。」


 2人の影はゆっくり重なり、月と夜光虫の光は2人を優しく包み込んでいくのであった。










 あの後タクシーを呼んで旅館に向けて戻っている。


「ありがとう、雪。本当にいい所だったよ。」


「…」


「雪もよくあんないい場所調べたね。ネットに載ってた?」


「…」


「どうしたの、雪?具合、悪くなった?」


「…」


 どうしたんだろう…雪。


 疑問に思ってるとタクシーはゆっくり減速していき停車した。


「あれ、ここ旅館じゃないよ?」


「ここでいいんだよ、圭人。」


 お金を払い外に出てしまった雪。


 俺もつられて外に出ると目の前にはホテル『i'm lovin' it』と書かれた看板が…


「お楽しみに、お客さん♪」


 とタクシーの運ちゃんは言って出発してしまった。


「とことん愛し合いましょう私達だけで。ね、け・い・と♪」



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