俺は旅行中でも油断しない!!~電車の中にて~
「今回の旅行は恨みっこ無しよ。」
「そうだね。お母さん達もいないからチャンスだし。」
「圭人も今回の旅行で決めてくれるはずだしね。」
「1日目は私、2日目は雷華、3日目は美波の順でいいわね?」
「私はいいよ。」
「私も。」
「じゃあそれで行きましょう。いい?抜け駆けしちゃダメよ?」
「だよね~それじゃあ話し合いの意味ないもんね♪」
「1人だけいい思いするのはダメよね。」
「じゃあそういうことで今度の旅行は楽しみましょう。」
「旅行すっごい楽しみ♪」
「どんな所なのか早く見たいわね。」
「あ、圭人戻ってきたみたい。圭人~今行くから~♪」
「雪、何早速抜け駆けしてんの!!私が先に行く!!」
「何言ってんの!!私が1番最初に決まってんでしょ!!」
★☆★☆★☆★☆★
今日は雪達のごり押しで急遽決まった3泊4日の伊豆の旅だ。
急だったから予約が取れないと思ってたけど西伊豆の方の旅館『秋雨』に泊まれることになった。
色々と行ってみたい場所はあるが、とりあえず行きたいとこはなるべく回ろうと思いながら、今は電車に揺られつつ大富豪をやっている。
ふと、昨日何を買ったか思い出そうとしたがなかなか思い出せない…
昨日の記憶が定かじゃないがきっと大したことじゃないんだろう。
逆に思い出してはいけないような気がする。
「圭人、どうしたの?顔色悪いけど酔った?」
「いや、大丈夫だよ雪。そんなことより早く罰ゲームをやってよ。」
「そうだよ、雪。大貧民は大富豪の言うことを聞かなきゃいけないんだよ。」
「さぁ、雪。罰ゲームをやりなさい。」
「…わかったにゃ。」
「はい、これも付けてね。」
俺はカバンからネコミミ、ネコしっぽを取り出し雪に渡した。
雪は渋々それらを付けた。
「よし!!この調子で雷華も美波も1日中、アニマルセット(語尾付き)で過ごさせてやる!!」
「そうは問屋が卸さないんだなぁ、圭人♪はい、革命♪」
「甘い、革命返し!!」
「残念、革命返し返し。」
「それでも俺の勝利は揺るがん!!」
「ごめんね、圭人。階段で上がり。」
「イヤッー!!」
「逃げちゃダメにゃ、圭人。罰ゲームを喰らうのにゃ。」
「嫌だ!!美波の罰ゲームだけは嫌だ!!」
「とりあえず脱いで、ここで。」
「捕まっちゃうよ!!旅行どころじゃなくなるよ!!」
「仕方ないなぁ~蝶ネクタイだけよ?」
「意味ないよ!!裸で蝶ネクタイとか軽部さんもビックリだよ!!」
「見た目は子供、アソコは大人って感じでいいじゃない。」
「どこの高校生探偵だよ!!」
「あれれ~おかしいな~ここだけ大人のままだよ~?」
「雷華、乗っかってくるな。それと俺のジョニーを触るな!!」
「もう罰ゲームとか関係無く脱がしたいにゃ。」
「ダメ!!ここじゃダメ、絶対!!」
「仕方ない、妥協案を出すわ。」
「脱ぐ系はダメだからね!!」
「脱ぐ代わりにこれを着て。」
美波が出したのは体育祭の時に着させられたゴスロリセット。
「どうする、圭人?脱ぐ?それとも着る?」
「…」
~30分後~
「「「かわいい(にゃ)~!!!」」」
「うぅ、もうお婿にいけない…」
「大丈夫にゃ、圭人。私がもらうのにゃ。」
「こんな可愛いお婿さんは誰にも渡せないね♪」
「もうダメだわ。圭人これにハンコ押して、拇印でもいいから!!」
3人にもみくしゃされつつ、さり気なく親指を手の中に隠して婚姻届を回避する。
その後、俺達が乗務員に怒られたのは言うまでもない。
こうして俺達の旅行は幕を開けた。




