俺は体育祭を楽しめない!!~選抜リレー、閉会式、その後~
みんな聞いてくれ!!俺、童貞を守りきったよ!!
美波に連れ去られた時は本当にどうしようかと思ったけど頭撫でたり、キスしまくったり、胸を無理矢理触らされたり、謝りまくったりしてなんとか童貞だけは勘弁してもらった。
もう俺の童貞が奪われるのは時間の問題だと思わずにはいられないよ…
そんなことしてたから騎馬戦も選抜リレーも終わってしまって閉会式になってしまった。
応援していない引け目もあったが閉会式には最低でも出ないとマズイので俺から精気でも吸い取ったんじゃないかってくらいツヤツヤニコニコキャッキャッウフフな雪達を連れて閉会式に出た。
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「結果を発表します。優勝は…紅組です!!」
えぇー!?何で紅組が優勝な訳!?
見てる限りだと俺達の方がポイント取ってた筈なんだが…
「途中まで白組が差をつけていましたが一番ポイントが多くつく騎馬戦、選抜リレーを紅組が勝ち取り5ポイント差で逆転しました。」
マジですか。あんなに恥を忍んで借り物競走一位になったのに…
紅組の代表が優勝旗とトロフィーを貰い拍手を貰っている。
「校長先生、お願いします。」
「皆さん、よく頑張りましたね。こんなに白熱した体育祭は初めてかもしれません。特に騎馬戦の時の紅組男子は並々ならぬ気合いが入っていて大変良かったです。白組のほうも凄くがんばっていましたね。競技外でもがんばっている生徒がチラホラ見受けられましたがそこはあえて触れません。馬に蹴られたくはありませんしね。」
いや、俺を見ながら言っても説得力ないよ、校長先生。
それじゃあ触れてるのと一緒だから蹴られて下さい。そして死んで下さい。
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「何だかいろいろな物を失ってしまった体育祭だったな…」
「才雅、気を落とすな。これで周りの評価は決まったから何してもそんなに変わらないだろうし。」
「今更な感じは否めないが才雅はいろいろとやらかしてるからな。この評価は甘んじて受け入れるんだな。」
「ちなみに今日だけで聞いた才雅の渾名はクソリア充、爆殺リア充圭人君、生きるフラグ、猛獣達のエサ、大変な変態、いい男、男だけどヌケる等だな。」
「それ、お前達が周りの人達に言ってたやつだよな?」
「だって才雅、伏見達しかいらないみたいな態度だったのに風雅院さんまでその毒牙にかけるんだもん。みんな怒ってもしかたない。俺もイラッときたし。」
「それは誤解だ。毒牙にかけられてるのは俺の方だ。」
「嘘をつけ!!風雅院さんの頭撫でながらちゃん付けで名前呼んでただろう!!あれで気がないとか言うのは説得力に欠けすぎるだろ!!」
「それが何で名前を呼んだのかわからないんだよ。しかもちゃん付けで。不思議だ…」
「圭人、そんな下らないこと考えるより早く帰って旅行の事を考えましょう。」
「そうそう。いろいろ見たい場所あるから楽しみだなぁ♪」
「私は今夜が楽しみだわ♪」
3人とも恍惚とした表情を浮かべて妄想に耽っている。
てか美波、今夜が楽しみって…
「その旅行、私も一緒に…」
「「「却下」」」
妄想世界の住人達は見事な拒絶のハーモニーを奏でた。
てか聞こえてたんだな。
「…一緒に、」
「「「却下」」」
「私も行くの!!」
「「「…」」」
いつもは落ち着いている風雅院さんが大きな声で自己主張したことに雪達は驚いている。もちろん、俺もだ。
「いきなりどうしたんですか、風雅…」
「愛理!!ちゃんと名前で呼んで!!」
「は、はい!!愛理さん!!」
「敬語もいらない!!それとわたしも一緒に行く、いいでしょ!!」
「…わかっ「「「却下」」」
「あんた何どさくさに紛れて約束しようとしてるの?バカなの?死ぬの?」
「私と圭人の旅行を邪魔しないで、部外者。」
「こんなアバズレほっといて行きましょう、圭人。」
雪達にズルズルと引きずられて行く俺。
きっとこのまま巣に持ち帰って美味しく頂かれるんだろう。 狩られた草食獣の気持ちがよくわかるね。
「絶対、一緒に行くんだからーーー!!」
遠くの方で風雅…いや、愛理が叫んでいるが追ってはこないようだ。
ほんとどうしたんだろ、あの子は…
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「…圭、あの子に何を吹き込んだの?」
「ちょっとだけ背中を押して上げただけよ、雪枝。」
「ま、圭が何をしようとうちの雷華が圭人君とゲットするからいいんだけどね♪」
「魅雷は目が悪いのね、うちの美波が圭人君を虜にしてるのがわからないのね。」
「あらあら、雪枝達はお取り込み中らしいから先に帰りましょうか、あなた。それと今日はドライブにでも行きましょう、昔みたいに2人で♪」
「「「抜け駆けするな!!」」」
遠巻きに才雅家の人達を見守る父兄の方々はとても生温かい目を向けるのだった。




