俺は体育祭を楽しめない!!~パン食い競争、尻尾取り~
100m走は残念なブス、中川が雷華のかませ犬になり大いに会場を盛り上げた。
三枚目の扱いなんてこんなもんだよね?
さて、雷華は抱き締めて頬擦りしたいくらい可愛いが(まだ完全に発作が収まっていません。)稀代のブサイク、中川を見てしまって萎えているみんな、お口直しの時間だ。
そう、パン食い競争だ!!
男子の方は見なくていいとして女子は必見だ。
パンを食べようとジャンプする度に揺れる胸を見てしまうのを誰が咎められようか!!
「私が咎めるわよ。あんな女子のを見て何がいいの?いつも私の胸に泣きすがってるんだから私のだけ見てればいいじゃない。」
「圭人が見たいならしょうがないね。今から空き教室に行って見せてあげる。」
「みんないる前でそんな事言わないでよ!!てか、確信犯だよね!?」
みんなの蔑む視線が痛い。
この感覚に快感を覚えたらどうしてくれるんだ!!
仕方ない、後で伊東に写真を見せてもらおう…
雷華の顔や美波の胸を無理矢理に見せつけられていたが、雪の出番になったので離してもらった。 腕は組みっぱなしだが。
「伊東、頼む!!雪を激写してくれ!!特に垂直跳びをしている時を入念に!!」
「言われなくてもそうする。」
「貴様、雪に色目を使うとはどういう了見だ!!」
「お前めんどくさいなぁ、才雅!!」
「端から聞いてるこっちもビックリするくらいの発言だな。」
斎藤と三山がツッコんでくる。
これは大事な事なんだよ。
馬鹿なやり取りをしているとパンッとピストルがなった。
俺は自前の光学1倍ズームを駆使して雪を凝視する。
雪が今の所一番で走っている。
パンの所について雪は愕然とした。
そこに吊られていたのは食パン一斤だったからだ。
「「「「食パン一斤!!」」」」
至る所で驚愕の声があがる。俺だってあげたさ。
すると放送が入った。
「今回のレースは特別に食パン一斤を使用しています。皆さん、がんばって下さい。」
なんて無責任な放送なんだ!!
雪はおろか、他の子達も茫然としている。
ウケ狙いだろうけど流石に一斤はないなぁ…
会場も競技者達も諦めムードだったが雪は位を決して食パンに飛び込んだ。
食パン一斤をぶら下げるためにしっかり固定されてるためかなかなかパンが落ちない。
所々食いちぎってるがどうしても落ちてこない。
雪はが一生懸命取ろうと頑張っている姿を見て、そして三人の中で一番デカいであろう胸を見る。
ジャンプする度揺れる胸に俺の胸(心)も揺れる。
これは、いいものだな…
今度ネコ耳と尻尾つけてジャンプしてもらおうと心のXボタンを押し、心に深く刻みこんだ。
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「私も一位になったからご褒美たんまりくれるわよね、圭人♪」
「たんまりは無理だけど俺もご褒美貰ったからいいよ♪」
パンをひたすら食いちぎり、本当の意味でのパン食い競争を成し遂げた雪は一位になり、会場は拍手喝采となった。
流石に食パン一斤を食いきったのはすごかったと思う。
「でも大丈夫?食パン一斤も食べてお腹重くない?」
「大丈夫だよ、次の借り物競争も一位を取ってご褒美のダブルアップを狙わなきゃだし!」
「まぁ、無理はしないでね。」
「ところで次って何だっけ、圭人?」
「尻尾取りよ。雷華。」
「美波、なんで君にキツネ尻尾がついているんだい?」
「私も尻尾取りに参加するからよ。さっきのパン食い競争で足挫いた子の代わりに出ることになったの。」
「そうなんだ。美波も怪我しないようにね。」
「大丈夫よ。私が一番尻尾を取って圭人にご褒美貰うんだから♪」
「やっぱりそのつもりで参加したんだ…」
「ついでにキツネ耳もつけてみたんだけど、どう圭人?」
「テイクアウトで。」
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尻尾取りのルールについて説明が必要だと思うから説明するね。
説明!!
尻尾取りはその名の通り相手の尻尾を取り合う競技で時間内にたくさん取ったチームが勝ちになる。
だけどお互いのチームの中に一つだけ星のついた尻尾があってそれを取った時点でそのチームの勝ちになる。
全滅させるか星付き尻尾をゲットするか多く取るかで勝負が決まる。
「何だってさ、圭。」
「へぇ~尻尾鬼って感じねぇ。」
「昔、似た遊びをよく魅雷や渚とやったわね雅人。」
「あの時はマフラーを使ってたから首が締まって顔を真っ青にさせてたわね、雅人。」
「昔から魅雷はお転婆よね。今もお転婆なのは変わらないけど。」
「何よ、渚だって子供の時と何も変わらないじゃない!身長も胸もな~んにもね!!」
「変わったわよ!!…少しは。」
「こらこら、息子達の晴れの舞台なんだからケンカしない。」
「全く、昔から全然変わらないわねぇ…」
「「雪枝に言われたくないわよ!!」」
「雪枝、煽るなよ!!圭も何か言ってくれ!!」
「そう?じゃあ、えい!!」
「圭、何雅人に抱きついてるのよ!!」
「そうよ、離れなさいよ!!」
「雅人も圭に抱きつかれてないで私に抱きつきなさいよ!!」
「圭がさらに煽ってどうするんだよ!!」
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「何か父兄の観覧場所が騒がしくないか?」
「さ、さぁ、わからないなぁ…」
あれ、絶対父さん達だよ。恥ずかしいからやめてくれよ…
「あ、始まったぞ。」
始まった途端に美波は猛スピードで紅組を狩り始めた。
相手も尻尾を取ろうとしているがまるで元からついているんじゃないかってくらいうまく尻尾が避けて逆に尻尾を奪われている。
10本取った所で美波が星付き尻尾を引き当てたので競技は終わった。
「一番尻尾取ってしかも星付きまで取ったからご褒美は雪や雷華よりもたくさんもらえるわ♪」
「そんな訳ないじゃない。美波は本当に勘違い、間違い、キチガイね。」
「圭人、あの2人は放っておいてお父さんの所行こ。次は玉転がしだから時間あるし場所も確認しないとね。」
「何言ってるの、私も行くわよ!!」
「何抜け駆けしようとしてるのよ、雷華も油断ならないわね。」
いろいろ言いつつも4人で父兄観覧場所まで行くことになった。
ちなみにさっきの尻尾取りで一つハッキリしたことがある。
それは、アニマル耳、尻尾をつけた女の子は可愛いと言うことだ。




