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俺は嵌められてなんかない!!

「聞いたか、才雅!!とうとう変質者が女の子に手を出したそうだぞ!!」


「見せるだけじゃなく直接触ってきたのか?」


「触ろうとしたらしい。何とか逃げたらしいけど。」


「どんどんエスカレートしてるな。警察は何してるのやら…」


「変質者なら私達、昨日帰ってるときに会ったわよ。」


「何!!何でそんな大事なことすぐに言わないんだ!!」


「大したことじゃなかったしね。」


「そうそう。勝手に逃げてったし。」


「本当に大丈夫なの?怪我とかしてない?」


「才雅、前言ってた事と違うぞ。心配いらないんじゃなかったのか?」


「黙れ、未来の○テチン!!詳しく話しを聞いてもいい?」

「未来のド○チン…」


 斎藤はかなり落ち込んでいるようで三山や伊東に慰められてるが今はそんなことどうでもいい。


「えーとね。昨日圭人の家からでて3人でコンビニ行くことにしたの。そしたら…」





☆★☆★☆★☆★☆


「やっぱアイスはハーケンクロイツに限るね。」


「そうだね、鉄血な感じがドイツを感じさせるよね♪」


「この味なら第三次世界大戦も乗り越えられるわ。」


「あれ?前にあからさまに変なオッサンがいるね。」


「確かに変なオッサン。」


「あれが最近出没する変質者かしら?」


「お嬢さん方、ちょっといいかな…」


「何ですか?あなたに構っている暇はないんですけど?」


「そう言わずに…俺のエクスカリバーを見ろ!!!」


「あら、予想通り細剣よりも細いエペ山さんだったようね。」


「エペよりふにゃふにゃしてそうだね。当たり判定が出来そうにないね。」


「あなたそれが全力なの?所詮エペ山さんはエペ山さんね。」


「なっ、なんだとー!!」


「あら、エペを振り回してフェンシングの練習かしら?」


「あんなんじゃ一本も取れないわね。」

「折れたエペなんて使い物にならないわよね。」


「ちくしょー!!俺のエクスカリバーはエペなんかじゃないんだー!!」


「行っちゃったね。」


「泣きながらフルチンで走っていったね。」


「いい大人が恥ずかしいわね。私なら自殺するレベルよ。」




☆★☆★☆★☆★☆


「で、どっか走って行っちゃった。」


「…才雅、心配する必要は本当に無いと思うぞ。」


「悦に入る為にやってるのにそこまで言われたらな…」


「泣きたくなるね。…」


 斎藤達は思い思いにエペ山さんに同情しているがそんなクズにかける情けなどない。


「ん?と言うことは斎藤が言ってた襲われた女の子は雪達のことじゃないのか?雪達の話しじゃ体に触れてくることは一度も無かったけど。」


「誰があんなキモいオッサンに体を触れさせるもんですか。」


「じゃあ、伏見達から逃げた後に別の女の子を襲ったのか?」


「そうかもしれない。でも、雪達に汚いもん見せたのはムカつくな。


 …よし、見つけ出して電柱に縛りつけて近所中に顔を晒してやろう。」


「お前、最近伏見達の影響受けすぎだろ!!」


「圭人は昔からこんな感じだよ?」


「逆に私達が影響を受けてると思う。」


「昔から私のことになると本気で怒ったり心配してくれるのよね、圭人は。」


「まっ、一番気にしてくれるのは私だけどね。」


「私にはいつでも優しくしてくれるよね、圭人。」


「才雅、またこの3人メンチ切り合ってるぞ。」


「いや、いっそ殺して…」


「まだ独り言言ってたのか!?しかもエスカレートしてるし!!」


「…最近才雅や伏見達がヒートアップするから俺達の存在が薄くなってきてるな…」


「…言うな三山、更に薄まる…」





☆★☆★☆★☆★☆


「と言う訳で犯人を狩ることにしました。」


「狩るって…まぁいい。で、どうやって捕まえるんだ?」


「先ずは情報を集めてどこに現れたかったを整理してみよう。」


「それなら風雅院先輩に聞けばわかるんじゃないか?あの人も事件のこと調べてたから。」


「何でそんなこと知ってるんだ?」


「『ヒリア』の集会の時に言ってたんだよ。先輩、『ヒリア』には犯人はいないって言ってたけどかなり疑っているっぽいから。」


「あの女、圭人をただ自分の物にしたい為にいないとか言ってたの?許し難いわね。」


「犯人を晒し者にした後にあの女も晒し者にしなきゃね。」


「今度こそ裸に剥いてつるし上げね。さぞや男子が喜ぶでしょうね。」


「今はそんなことより風雅院さんに情報を聞きに行こう。」




☆★☆★☆★☆★☆


「ネタは上がってるんです。さぁ、早く情報をよこして下さい。」


「いきなり何の話し、圭人君?」


「風雅院さんは今回の事件について調べてるんですよね?その調べた情報をよこして欲しいんです。」


「私の物になるならいいわよ。この前のこと許してあげてないからそれも込みでいいわよ。」


「断る!!風雅院さん、『ヒリア』に犯人はいないとか言って事件について調べてるじゃないですか。『ヒリア』の中に犯人がいることを疑っているんでしょ?だから前のことは俺の過失じゃないですから無効です。」


「仕方ないわね、じゃあ貸しってことでどう?」


「…いいですよ。さぁ情報を下さい。」


「先ずは目撃情報ね。被害者はだいたい学校の付近に固まってるのは知ってるわよね?被害がでる前にコートを着た男を見た人が何人かいたんだけど、どれも場所がバラバラだったのよね。獲物を探しながらさまよってるみたい。」


「じゃあ雪達が会ったのはたまたまだったのか?」


「その子達も犯人に襲われたの!?」


「何もされなかったんですけど汚いエペを見せてきたらしいんですよ。許せないですよね。だからエペ山さんを狩って報いを受けさせなくてはいけないんです。」


「私が心配したのは犯人の方だったんだけど…まぁいいわ。取りあえず学校の近くで襲うことは間違いないわ。」


「何でこの学校の近くで襲うんでしょう?」


「うちの生徒を狙ってると考えた方が無難でしょうね。」


「確かにそれなら学校の近くじゃないとこで雪達が襲われたのも頷けますね。うちの制服着てましたし。」


「それと昨日襲われてるとこを目撃した人がいてその人に話しを聞きに行こう思うんだけど一緒に行く?」


「行きます。場所はどこですか?あまり遠いと困りますけど。」


「うちの生徒だから大丈夫よ。今は部活してると思うから部室に行きましょう。」


「分かりました。行きましょう。」





☆★☆★☆★☆★☆


「ここよ。」


 着いていきなり斎藤達がビクッと震えて立ち止まってしまった。


「どうしたんだ?」


「すまない、才雅。予定があったのを忘れていた。俺は帰るよ。」


「俺もフリラビの新曲買いに行く予定だったのを思い出した。じゃあな、才雅。」

「急にアニソルが見たくなったから帰る。」


「待て!!何を隠している!!」


 俺は回り込んで逃がさないように呼び止める。


「後生だ、才雅!!見逃してくれ!!」


「あそこはヤバい!!お前も逃げるべきだ!!」


「命大事に!!」


「俺は犯人を捕まえなければいけないんだ。逃げるわけにはいかない。」


「…そうか。それなら仕方ないよな…」


「…がんばれよ、才雅…」


「…俺はお前のことを忘れない…」


「だから、逃げるな!!何があるんだ、一体?」


「表札の無い部室何て一個しかないんだよ、才雅!!」


「開けるなよ!!絶対、扉開けるなよ!!」


「俺はまだ…生きていたい!!」


「入らなきゃ話し聞けないだろ?開けるぞ。」


 俺は扉を開けた。


「「「「シャブリナ!!ア、ア、ア、ア、アッー、シャブリナ!!」」」」


 俺はすぐに扉を閉めた。


「…犯人は警察に任せて今日は帰ろう!!」


 今俺はかなりいい笑顔をしていると思う。


「誰か来たのか?ウホッいいおと…」


 俺達男子4人は脱兎の如く逃げ出した。


 後ろは絶対に見てはいけない。見たら現世に帰ってこられなくなるから。





☆★☆★☆★☆★☆


「先輩!!どうして魔窟なんかに俺達を連れて行ったんですか!!才雅がトラウマを抱えてしまったじゃないですか!!」


「彼らは悪い人じゃないわよ?私を嫌らしい目で見てこないし。」


「男に嫌らしい目をしてくるんですからもっと質が悪いですよ!!」


「うぅ、怖いよぅ、青ツナギがくるよぅ。」


「よしよし、怖かったね圭人。また追われちゃったけど、もう大丈夫だよ~。」

「何で圭人は美波にすがりついてるんだろう…納得いかない。」


「美波より私の胸の方が柔らかいのに…」


「取りあえず話しは聞いておいたけど…この状態じゃ圭人君話せなさそうね。明日にでも話しをしましょう。」





☆★☆★☆★☆★☆


「昨日は散々な目にあった…」


「そのお陰で圭人と二人っきりで寝れたのはラッキーだったわ♪圭人ったら子供みたいに抱きついて離れないから困っちゃった♪」


「どうして美波ばっかり…」


「私も泊まりたかったのに…」


「お前らが同じ布団で寝ていることを当たり前みたいに話してるのが俺には驚きだよ!!」


「才雅、奴はやはりリア充だ!!リア充じゃないとか言ってるがどう考えてもリア充だ!!」


「『ヒリア』の集会で議題にあげるべきだ!!」


 俺に対する呪詛が聞こえてくるがそんなことがどうでもよくなるほどあの時の恐怖は半端じゃなかった。


 すると雪が斎藤に話しかけた。


「あそこはいったい何部なの?」


「…レスリング部だ。未公認のな…」


「何で未公認なの?レスリング部なんて普通の部活なのに。」


「…あのメンバーが普通に見えるならお前の目は腐ってるよ…」


「…あそこは男にとっての魔窟なんだ…何人もの男子が犠牲になっている危険地帯だよ…」


「…新入生の男子も何人かヤられてるよ…」


「確かにあの青ツナギ、部活見学の時も今回も圭人を激しく追いかけてたわね。」


「…もうその話しはよそう。俺は何があってもあそこには近づかない…」


「大丈夫、圭人はヤられないわ。私が(貞操を)守るもの。」


「むしろ先に私が貰っちゃえば怖いもの無しになるんじゃないかな?今日試しにやってみよっか?」


「雷華も青ツナギと一緒で危険だわ。今日も私と一緒に寝ましょう。全て私に委ねれば大丈夫だから…」


「美波も雷華もエペ山さん並みにしつこいわね。圭人、この2人はもうダメだわ。私が圭人を何とかしてあげるから安心して。」


「だからお前らがいがみ合ってたら話しが先に進まないんだよ!!」


「あら、またやってるのこの雌ネコ達は。」


 いつの間にか風雅院さんが来ていたようだ。この人がくると更に話しが進まないような気がする…

「で、昨日聞いた話しを聞かせて下さい。」


「いいわよ。目撃した人が言うには女の子の腕を掴んでエペ山さんのエペを触らせようとしたときに警察が来て逃げたらしいわ。その時に『絶対に見つけ出す。』って言ってたらしい。」


「うちの生徒の誰かを探してるって事でしょうか?」


「わからないけど、そうかもしれないわね。」


「もうこうなったら最終手段を使います。」


「最終手段ってなんだ、才雅?」


「囮を使っておびき出す。出て来たところ、狩る!!」


「で、誰が囮をやるんだ?」


「それは…」





☆★☆★☆★☆★☆


「…この作戦、うまくいくのか?」


「大丈夫。圭人の作戦ならうまくいくよ!!」


「これなら囮役も大丈夫だし、何よりあの可愛さならエペ山さんも寄ってくるはずだよ♪」


「もしもの為に圭人に内緒で秘策も用意してるし大丈夫だよ。」


「あっ、あの怪しい人エペ山さんじゃない?」


「確かにエペ山さんだね。じゃ、配置に着こうか。」





☆★☆★☆★☆★☆


「お嬢さん、ちょっといいですか?」


「何ですか?」


「ちょっと…俺のエクスカリバーを見ろ!!」


「…確かに雪達の言うとおりエペだったな…」


「なっ、俺のがエペだとっ!!ふざけガハァ!!」


「女装までして囮になった甲斐があったぜ。雪達に汚いモン見せやがって…ボコッた上に裸で晒し者にしてやるよ。」


「ヒッ、ヒー!!」


「逃かすか!!」


「追っちゃダメ、圭人!!」


「何でだ、美波!!逃がしてしまうじゃないか!!」


「あっちには罠をはってあるの。圭人が行くと危ないから。」


「罠?」


「そう。今まで女の子を襲ったんだからその報いを受けさせないとね。」





☆★☆★☆★☆★☆


「ハァハァハァ…ちくしょう!!まんまと騙された!!でもうまく撒けたようだな…」


「ジェントルマン、ちょっといいですか?」


「ハァ、ハァ、なんだ!!今いそが…」


「ちょっと、俺達と…

や ら な い か」


「何だ!!おい、止めろ!!」


「アァン、ダラシネェナ!!」


「エビ臭い奴だが…悪くない。」


「まだ処女みたいだな、興奮するぜ!」

「頼む、止めてくれ!!やめ、アッー!!」





☆★☆★☆★☆★☆


「何だ、今の声は!!」


「あぁ、罠がうまく作動したのね。あとはあの女がうまくやってくれるでしょ。」


「罠って一体何なんだ?」


「圭人は知らなくていいの…それよりも圭人かなり可愛いね♪写メ撮らせてもらうね♪」


「私も撮る♪」


「私も♪」


「あまり撮らないでよ、恥ずかしいんだから…」


「あ、ヤバい。俺も可愛く見えてきた。写メらしてもらうぞ。」


「フリラビにも劣らない可愛さとはな…一枚もらうぞ。」


「パシャパシャパシャパシャ」


「みんな、撮らないでよ!!」


「後で現像しとくね♪」


「止めて、現像しないで!!」


「この写真なら『ヒリア』内で高値で売れそうだな。」


「いい小遣い稼ぎが出来そうだ。」


「今度写真コンクールに出してみよう。」


「止めてくれー!!」


 本日二度目となる悲痛な叫びが街中にこだました。


 とりあえず、犯人が捕まったっことで良しとしよう…





☆★☆★☆★☆★☆


「才雅、犯人捕まったんだって。」


「知ってるよ。ニュースで見た。」


「何でも犯人を捕まえたとき、犯人は何者かに暴行を受けたらしくて酷い有り様だったらしくて加害者と被害者、両方で取り調べられてるらしいぞ。」


「…追わなくて正解だったな…」


「…だな…」


「そう言えば犯人の名前って何て言うの?ニュースちゃんと見てなかったからわからないのよね。」


「佐藤幸作って言うらしいぞ。」


「ありふれた名前だね。」


「あの開脚動物、ビッチ佐藤のお父さんだったりしてね。」


「まっさか~」


「いや、当たりだよ。佐藤幸作はビッチ佐藤こと佐藤幸子の父親だよ。」


「「「「本当!!」」」」


 これは流石に驚いた。この親にして、この子ありって感じだ。


「何でも動機が娘を登校拒否にした原因の女子に復讐するためだったらしいぞ。」


「まぁ怖い。イジメって本当、怖いわよねぇ。」


「あんなエペ山さんみたいのが出て来るんだからイジメも減るんじゃないかな?」


「イジメ、カッコワルイ。」


 原因となった雪達はしれっとした態度をしている。


 多分一番恐ろしいのは雪達だろう。


「それと才雅、朗報だ。」


「何が?」

「お前の写真、学校の掲示板に貼られてて謎の女子ってことでかなり人気者になってるぞ。」


「何だと!!斎藤、俺を売ったな!!」


「いや、俺達はまだ写真売ってないぞ。」


「じゃあ誰が一体…まさか!!」


「心当たりあるの、圭人?」


「…このやり口、雪達が佐藤にやったときと一緒だ…」


「まさかあのビッチ、父親を使って圭人に復讐したってこと?」


「それが一番無難な解答だろうな…」


 その後、男子により誰があの女の子なのか調べられたが見つからなかったため、謎の女子を見つけた者は幸せになると言う学校の七不思議になってしまった。


 あのビッチ、今度あったら父親と一緒の刑務所に送ってやる!!




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