俺はそれでもリア充じゃない!!
4日目ということで4人で部活を見学しに…
「「「「ふざけんな、このリア充が!!」」」」
え?いきなり何この雰囲気?
「もう許せねぇ!!こんな事が許されるはずがねぇ!!」
「誰か『ヒリア』呼んでこい!!報いを受けさせてやる!!」
「呪いや毒殺など間違っていた。こんなクソハーレムなリア充は直接撲殺するのが相応しい。」
「俺だって…俺だって…幸せになりたーい!!」
昨日よりヤバいかも!!
そしてドテチ○。本心剥き出しにして泣きながら叫ばないでくれ。
「ここはヤバい!!逃げよう!!」
そう言って逃げ出す俺。
だって狙われてるの俺なんだもの。
「ちょっと、待って圭人!」
「早すぎるよ!」
「基本、体力あるよね、圭人。」
3人を置き去りにして走り抜ける。
走って走って曲がり角を曲がった途端、目の前に全身黒ずくめの男がいた。
慌ててブレーキをかけて止まろうとする。
ギリギリだったが何とかぶつからないで止まれた。
だが、バチッと音が鳴った瞬間、鋭い痛みとともに俺は気を失った…
☆★☆★★☆★☆★
痛みで少しだけ覚醒した。
だが目がなかなか開けられない。体もまだうまく動かないっぽい。
ここはどこなのだ?
たくさんの息づかいの音が聞こえるので人が周りを囲ってるのは分かる。
「そろそろ起きる頃だろう。起こせ。」
機械で変えた高い声が指示を出している。
すると、誰かが近寄ってきて俺を仰向けにした。肩を叩かれ、揺さぶられたがなかなか目が開けられない。
「起きません。」
「俺に任せろ。」
全員、声を機械で変えてるのか高い声や低い声などテレビでよく聞く音声を加工した声だ。
「うほっ。これは昨日のいい男。や…」
「ワッホーイ!!!」
一気に目が覚めた。痛い体もなんのその、飛び起きて奴から距離を取った。
とりあえず覚醒できてよかった。
周りを見ると、黒いローブを着て顔にお面をかぶった奴や全身黒タイツのやつなど一貫性はないが、全員黒で顔を何かで隠して声を変えているらしい。
「初めまして、才雅圭人。」
「…あんた、誰だ。」
「我らは『ヒリア』。現実で充実出来ない者を救済し導く者。そして私はリーダーのヒリアだ。」
…なるほど、こいつらのことがわかったぞ。
「才雅圭人。お前がここに連れて来られたのは他でもない。」
油断していたとはいえ、俺を一撃で無効化した手腕…
「お前はこの流雲高校に入ってまだ一週間そこらしかたっていないというのに複数の女子と関係を持ち…」
組織的に動いているにも関わらず誰にも気づかれることなく…
「あまつさえ我らが導かなければならない非リア充の者達をあざ笑うかのようなリア充行為。お前のような者は…」
そして、一つの目的のために特化した行動力…
間違いない、こいつらは…
「我々、『ヒリア』が断罪する!!」
《訓練された変態だ!!》
★☆★☆★☆★☆★
「待ってくれ!俺はリア充ではない!!」
「嘘を吐くな。証拠は挙がっている。」
ヒリアのリーダーが1人の男を呼ぶ。
「充罪人、才雅圭人は今週から始まった部活勧誘期間中において複数の女子と見学をしています。」
周りの信者達がざわつく。
「女子と一緒にだと!!」
「許せんやつだ!!」
「俺は奴が生まれる前から嫌いだったんだ!!」
「どうして女子なんかと回るんだ!!」
生まれる前からってどんな因縁だよ!
そしてあのホモツナギの奴が紛れているのは間違いないな…
どうして幼なじみと一緒に回っただけなのにこんな目に…
理不尽だ…
「1日目は伏見雪と言う同じクラスの同級生で才雅圭人とは幼なじみの女子です。一緒に回る姿を我等が同胞が確認しています。その際、腕を組んで身体を密着させて歩いていたそうです。その証拠がこちらです。」
プロジェクターに映し出されたのは、俺と雪が腕を組んで歩いている写真だ。
報告している人は怒りからか持っている紙を振るわせている。
周りも騒ぎだしている。
「次を。」
ヒリアだけは1人落ち着いていて、次を促す。
「はっ!二日目は水鳥雷華と言う同じクラスの同級生で才雅圭人とは幼なじみの女子です。一緒に回る姿を我等が同胞が確認しています。この時もまた腕を組んで身体を密着させて歩いていたそうです。その証拠がこちらです。」
プロジェクターに映し出される腕を組んで密着している俺と雷華。
報告している人はかなり怒り心頭で軽く声が上擦っている。
周りの信者達は今にも俺に襲いかかってきそうな勢いだ。
「次を。」
ヒリアが先を促す。
「…はっ!3日目は唯前美波と言う同じクラスの同級生で才雅圭人とは幼なじみの女子です。一緒に回る姿を我等が同胞が確認しています。この時は腕を組んで身体を密着している姿は確認されませんでしたが、公衆の面前と言うことも忘れ、キスをしていました。その証拠の映像がこちらです。」
プロジェクターに映し出される俺と美波のキスシーン。しかも動画だったのでどれだけ情熱的にキスしているのか分かる。
報告している人は怒りの余りに紙を破ってしまった。
信者の1人が飛びかかって行こうとするのを周りのやつが 押さえている。
「…以上で終わりです。」
報告していた人は下がっていった。
「今の証拠を踏まえてもまだ、しらを切る気か?」
確かにこれをみる限り端から見れば俺はリア充でハーレム野郎何だろう。
だが、俺は認められない!!
「それでも俺はリア充じゃない!!」




