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『赤毛猫海賊団 カタリナの野望』 ~カタリナ様はワガママ貫き通すってよ~  作者: ひろの
第1章 カタリナ、ついでに弩級戦艦もらっとく  ~ 弩級戦艦 強奪編 ~

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第25話 気合いれてもいい?

カタリナが一般客に紛れ、シャトルを乗り継いでアジトのある星系要塞へと帰還した。

この辺りではさすがに赤毛猫海賊団の手配書が出回り始めている。

だが、カタリナの眼帯作戦カッコいいからつけてるだけが功を奏して、眼帯を外せばちょっと美人な一般人に見える程度には化けられていた。


「ただーいーまー!!」


カタリナとミネが大きな荷物(帝都での戦利品)を背に帰宅した。


「モカぁ!!2か月もおねーちゃんに会えなくて寂しかっただろー!」


迷惑そうな顔をしているモカに無理やりハグして背中をポンポンしている。

ミネがすかさず冷静に茶化す。


「そういえば、お二人、この2か月、全く連絡を取り合ってませんでしたね?」


「だってメール面倒くさいじゃん」

「だってメール面倒くさいよ」


二人のズボラな態度が、まるで打ち合わせたかのように、見事にハモった。


(全然寂しそうじゃないな……。)


一緒に出迎えた団員達は内心そう思った。


「コタはー?」


カタリナが問いかけた。コタにもお礼が言いたかったし、お土産を買ってきている。


「コタはね、ちょっと秘密兵器の手配に苦労してて、今地下に潜って色々やってるみたい。でも全部そろったからこれから戻るって。」


ミネが不思議そうな顔をした。


「お父さんは闇世界の住人ではありますけど、自身が地下に潜ることは今までなかったですが。私もお父さんのパイプを使わせてもらうことは多々ありますけど、ここからでも十分色々な物が手配できます。」


(闇世界の住民って認めたー!!!)


団員達が一斉に心の中で叫ぶ。


「今回はトンでもない秘密兵器を用意しているのかもしれませんね。」


ミネの言葉にカタリナが目を輝かした。


「決行は5日後、ちょうどその時にこの星系をド・ラ・ヴァル侯爵の私設艦隊イリブラが通過するの。そして周りには他に軍隊がいないのよ。絶好の機会………というか、これを逃すわけにはいかなくて。コタは直接現地合流するかもしれないので、こちらは準備を整えるようにと言われてるわ。」


サクラモカの発言で皆の目が一斉に本気になる。


「了解、5日後ね。気合入るわ!」


カタリナが不敵に笑った。


「ところでおねーちゃん。太った?」


「!? ……んなことない、んなことない。んなこと……うあぁあぁん…見てわかるくらい太った??あぁぁあん。ダイエットするぅ!!」


折角の気合のシーンが台無しになった。


この二人のコメディシーンを無視してミネが冷静に問いかけた。


「モカ様、団員が増えましたね。」


「えぇ、コタが用意してくれたの。弩級戦艦を運用するには300人は必要だからね。ここも手狭になって来たので弩級戦艦を奪ったら、引っ越しが必要かもね。」


「お父さん……本当にこういう地味な作業については天才ね………。」


(ミネさん、あなたもかなり色濃くその血を継いでます)


団員達はまたも内心叫ぶ。


「あっそうだ。」


サクラモカが 何かを思い出したように隣にいた子に、誰かを呼んでくるように頼んだ。


「ネコパンチ以外にもドリルヘッドを装着したコルベットを9隻用意しているわ。私達の艦隊は遂に10隻構成になったの。この辺りじゃ結構名の知れた海賊団になったのよ」


「おぉぉ。」


「それでね、みんなおいで。まぁ、一気には覚えられないと思うから、おいおい覚えていけばいいよ。」


サクラモカに呼ばれて9人の団員が現れた。


2番艦キュイラス号船長 諜報大臣 セレスティナ・マルー

挿絵(By みてみん) 

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3番艦 ブリガンド号船長 戦術大臣 リヴィア・スカーレット

挿絵(By みてみん) 

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4番艦 オーシャン号船長 元研究者大臣 マリーナ・デルフィーネ

挿絵(By みてみん) 

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5番艦 エクリプス号船長 影薄い大臣 エレノア・ノクティス

挿絵(By みてみん) 

~~~~~



6番艦 バッカニア号船長 酒盛大臣 ジーナ・バルバロッサ

挿絵(By みてみん) 

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7番艦 ストラタジェム号船長 戦略立案大臣 クラリス・ヴァンデル

挿絵(By みてみん) 

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8番艦 ヴェネラブル号船長 社交界大臣 マダム・ルチアーナ

挿絵(By みてみん) 

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9番艦 プルーデント号船長 情報分析大臣 ナナ・ミルフィーユ

挿絵(By みてみん) 

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10番艦 クルーシブル号船長 振り回され大臣 レオン・ヴァルグレイヴ

挿絵(By みてみん) 

~~~~~


「そして一番艦 ネコパンチ号船長 おねーちゃん」


「ん?なんか私の船が一番名前ダサくない??」


皆が一斉に敬礼して挨拶をした。

カタリナは目を丸くしている。


「なんかすごいね。情報量多すぎて覚えられないけど、まぁいっか!よし野郎ども!気合いれろ!弩級戦艦を必ず奪うぞ!」


冷静にミネがツッコミしようとして空ぶった。


「この海賊団には野郎がいませ・・・・あぁ!?いた!しかも可愛い!!!」


「ミネ、あんた中年も若い子も両方いけるんかい!」

挿絵(By みてみん)

…ここまでお読みいただき、ありがとうございます。副団長のサクラモカです。


お姉ちゃんが無事に帝都から帰ってきました。正直、連絡もほとんどしてこないから心配でしたが、元気そうでなによりです。ミネがいるから生活できているとは思ってましたけどね。相変わらず私へのハグは迷惑ですが…。


そして、コタももうすぐ戻ってくるようです。

「地下に潜る」という言葉を聞いて、本当に不安でしたが、無事に戻ってきてくれるなら安心です。コタの仕事は本当に「いつも通り」で済むのでしょうか…。


それにしても、新しい船長が9人も増えて、総勢10隻の艦隊になりました。

みんな頼もしくて、やる気に満ち溢れています。


…ただ、最後に出てきた男の子…レオン・ヴァルグレイヴ。 彼は、いったい何者なんでしょうか。この女の子所帯で、弄ばれているんじゃないかと心配です。私も顔と名前、頑張って覚えます!皆さんも今は「へぇ、増えたなぁ。」くらいの気持ちで良いと思います。


ともかく、いよいよ弩級戦艦強奪の作戦が始まります。私たち新体制の赤毛猫海賊団の命運をかけた戦いです。

「気合い入れてもいい?」とお姉ちゃんが言ったとき、私も同じ気持ちになりました。


この戦いが終わったら、アジトを新しい場所に引っ越すことになるかもしれません。それもこれも、すべてはこれから始まる戦いの結果次第。


それもこれも、すべてはこれから始まる戦いの結果次第。


【副団長サクラモカよりお願い】


新しい団員たちを連れて、私たち赤毛猫海賊団は、いよいよ大勝負に出ます!


どうか、私たち新体制の船出と、この弩級戦艦強奪という大作戦の成功を応援してください。


**ブックマークや評価、感想をいただけると、私たちの励みになります。皆さんの応援こそが、団員たちの「この海賊団でよかった」**という信頼に繋がります。


あ…皆さん、新しく増えた船長はどの子が好みですか?(特に、レオン君について何か知っている方がいたら、こっそり教えてください。)


それでは、また次話でお会いしましょう。

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