表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

105/167

6:頼りになるガッデムさん

全員のギルド登録が終わったので先程教えて貰った従魔装備店へ行ってみる。


どこかなと探すまでもなくすぐに解かった。

いかにも!な頑固おやじ風のドワーフが看板に描かれているんだもの・・・

カランカランとドアベルを鳴らして店内に入る。

流石に全員では無理なので獣人組は外で待機して貰った。


「こんにちはー!お邪魔します」

「おう、らっしゃい。

 ん?初めて見る顔だな。何を探しておるのかな」


ハンターギルドで紹介を受けた事、どうせなら従魔だけでなくPTメンバー全員でお揃いのアクセサリーをつけたい事を伝えた。


「なるほど、アクセサリーはどれがいい?

 指輪、バングル、ネックレス、チョーカー、ピアスとあるが」

「「「 ピアス!! 」」」(13人分の声)

「ぬぁおぅ!」


変な叫び声と同時にガッデムさんが仰け反った。

まぁそうなるよね。獣人組が全員窓にへばりついてるんだもんよ・・・


「こらこら、止めなさいね?

 窓が皮脂とか涎とかで汚れちゃうから。

 ガッデムさんごめんなさい」

「あー、いやちょいとばかり驚きはしたが大丈夫だ。

 もしかして全員嬢ちゃんのお仲間かな?」

(嬢ちゃんと言われる齢でもないんだけど・・・)

「ええそうです。私の大事な家族とも言えます」

「そうかそうか、よし解った。ピアスでいいんだな。

 デザインはどうする?」


とピアスのデザイン帳、カタログの様な者を広げて見せてくれた。


「かーたん、おいらこれがいい」


マロたんや?それは魚、しかも鮪じゃないかな・・・

フックピアスだし君達すぐに落としそうだよね?


「かーたん、あたちはこれがいい」


キナたんや、それはねずちゅーさんじゃないかな・・・

しかも妙にリアルだしちょっと勘弁願いたいかも・・・


「かーたんかーたん、僕これ!」


チロたんや、それはワラジーじゃないのかな・・・

ってなんでワラジーのデザインがあるのよ?! 要らんよそんなの!


「まったく皆解ってないニャ。

 かぁたん、あたちはこれがいいと思うにょ」


どれどれ。輪っかになったピアスにぐるりと一周猫の足跡

肉球マークが付いている。

シンプルながらも可愛いじゃないか!


「さすがアンコたん。いいねこれにしよう。

 すみませんガッデムさん。大量発注になってしまいますが・・・」

「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつ、むぅ・・・

 全部で14作ればいいか?」

「はい、お願いします。

 それでお代なんですけど・・・

 実は引っ越して来たばかりで

 現金の持ち合わせが少ないのでコレでは駄目でしょうか?」


そう言って私はスットコ神が持たせてくれた鉱石の中から1つを取り出して渡した。

そうなんだよね、現金が少ししかないんだよね。

当座の生活費用をとお願いしたのに、まさか現物支給だとは思わなかった。

現金でと付け加えるべきだったなと後悔したさ。


「こ、これは!

 オリハルコンじゃねぇか!」

「駄目ですかね?足りませんか?・・・」

「いやいやいや、そうじゃねぇ。

 嬢ちゃん、これの価値解ってるか?」

「そこそこレアとだけは・・・」

「そこそこレアなんてもんじゃねぇ。なかなかのレアだ。

 しかもこの大きさならピアスを14作っても釣りがくる」

「あ、ピアスの素材はミスリル希望なのですが・・・」

「ああ”?! ミスリスの方が安価だろうがよ!」

「ええ、ですから素材の代金と工賃、加工手数料

 合わせてこのオリハルコンで足りますかね?・・・」

「余裕で足りるし釣りが出るわぃ!」

「そんなに?・・・」


聞けばこの国ではオリハルコンの鉱脈はなくて、輸入かモンスタードロップになるのだそうだ。

なるほど、そう聞くと確かに()()()()ではなく()()()()かもしれない。


「よし、嬢ちゃん。

 ワシと専属契約をしねぇか?」

「専属契約?」


この国の鍛冶系職人であれば皆オリハルコンは欲しがる。

その他の鉱石にしても大半が輸入かドロップ品になるとの事。

ドロップ品と言ってもこの町は王都から離れているので冒険者が訪れる事も少なく

町に定住しているハンターはそれなりに居るけど主に毛皮や肉となる魔物を狩る事が多いのだとか。

なるほど、需要に対して供給が追い付いてない感じかな。


「お互い信頼できる相手なら安心じゃねぇか?」

「ガッデムさん、私の事信頼してもいいの?」

「ふっ、相手の目をみりゃ正直者かどうかくらい解らぁな」


嬉しい事を言ってくれる。


「では専属契約でお願いします」

「おぅ!無理はするなよ?手に入った時持ってきてくれればいい。

 優先的に儂へ売ってくれればいいし、多少は他の奴にも廻してやってくれ」

「了解しました。宜しくお願いします」


話し合った結果を紙に書き出して行き契約内容を決めていく。


・各種鉱石は適正価格より1割引きでの買取価格とする

 鉱石以外の素材についてはその時々で要相談とする


 1割引きにしたのはギルドを通した場合の手数料分を差し引くからだ。


・買い取り量は全体の6割とする


 これは専属と言えども独占するのは良くないとガッデムさんから言われた。

 独占しようとしないガッデムさんに好感が持てたよね。


・素材持ち込みでの製作依頼の場合は工賃のみで従魔装備を製作する


 「ワシは素材の心配をせずに造れるだけで大満足なんじゃ」

 とガッデムさんが頑として譲らなかった。

 有難いような申し訳ないような・・・

 なので何かの形でお礼を考えようと思う。


契約内容が決まったので双方の魔力を契約書に流し込んで契約完了だ。


「あ、早速ですが少し買い取って貰ってもいいですか?」

「おう、手持ちがあるならワシから頼みたいくらいだ」


そう言って貰えたので手持ちの1/3の量を出す。

1/3と言えどもまぁまぁな量ではある。


「嬢ちゃん、これで1/3なのか・・・すげぇもんだな」

「ハハハ・・・

 引っ越しの道中で、()()()()()()に手に入れる事ができたんですよ・・・」


()()()()スットコ神のヤラカシに巻き込まれて、()()に生活費が現物支給だった・・・と思う事にした。


「オリハルコンが10㎏にアダマンタイトが3㎏

 オリハルコンが大金貨4枚と中金貨1枚 アダマンタイトが大金貨3枚

 合計で大金貨7枚と中金貨1枚になるがそれでいいか?」


えーっと・・・

大金貨1枚は100万円で中金貨1枚は50万だから・・・750万?!


「たかっ! ガッデムさんもう少し安くても・・・」

「馬鹿を言え。依頼を出した場合はもっと高くなるんだぞ。

 冒険者への報酬プラス買い取り額になるからな。

 しかも嬢ちゃんが持ってきた鉱石はランクも高い。

 いいか、他で売る時もこの金額以下では売るんじゃねぇぞ?」


・・・・


「えーっと何かの素材を売るとして

 まずはガッデムさんに持って来ることにします・・・」

「ああ、その方がいい気がしてきた。

 嬢ちゃんだと情に流されて安価に設定しそうだ・・・」

「うっ・・・

 そんな事は・・・ないと思いたい・・・」


否定できない自分が悲しい・・・

だけど、まだこの町の物価とかこの国全体の物価とかも把握できていないし

申し訳ないけどガッデムさんを頼りにさせて貰おう。

ガッデムさんに買い取って貰ったので手持ちの現金が出来た。

と言うかこれ結構な大金よね?

ギルドに行って銀行窓口で入金した方がいい気がする。

ついでに両替してもらって大銀貨(1万円)以下に両替もして貰う方がいいよねきっと。

うん、そうしよう。


そんなこんなでピアスは3日後には仕上がるそうなので

また3日後に受け取りに来る約束をして店を後にする。


「楽しみにゃね」

「そうだね。皆でお揃いだもんね」

「仲良しの証だニャ」

読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ