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079話 決闘大会(08)

 万雷の拍手から一変し、闘技場にはまたもやどよめきが起こった。


 剣術部門で二連覇を果たしたグランダムが、先のルーシファス同様、観客席のネフェルの(もと)にやってきたのだ。


 ネフェルはまさか……と思ったが、予感は的中してしまった。


 自らの前までやって来たグランダムは膝をつき、ネフェルの前に頭を垂れた。


「我が剣が勝利を飾れたのは貴女の祝福あってのものだ。このグランダム・サタン・アスタロッドは、この勝利を貴女に捧ぐ」


 そう言ってグランダムは剣術部門優勝のメダルをネフェルに捧げた。

 このメダルは剣術部門優勝という栄誉の証だったが、それだけではない。剣術部門連覇という偉業を達成したメダルでもあった。

 ネフェルは貴重なメダルを受け取ることに恐れ慄き、手の震えがとまらなかったが、なんとか落とさずメダルを受け取ると、ユキメに言われるでもなく、自然と自分の言葉でグランダムの(ろう)(ねぎ)った。


「この上なく心震わされる名勝負でした。このような試合を観せてくれた貴殿に観客を代表してお礼を申します。グランダム・サタン・アスタロッド殿。貴方は魔界学園を代表する最高の剣士です」


 観客席は再び万雷の拍手に包まれたが、そんな中、ユキメ、ルーシファス、そしてグランダムは驚きの表情で顔を見合わせた。


 ユキメは、今の言葉は自分が耳打ちした台詞ではなく、ネフェル本人から発せられた「本人の言葉」だと瞬時に悟った。


 先ほどまで右も左もわからない迷子の子供のようだったのに、なんて立派な言葉を述べるのだろう。

 ユキメは驚いた。それ程までにネフェルの言葉には芯があり、威厳さえ感じたのだ。


「女王の資質……?」


 一瞬、そのような考えがユキメの脳裏に浮かんだ。


「だからスレキアイ部長はネフェルちゃんをパートナーに……?」


 今回のことでユキメはネフェルの急速な成長を感じた。

 そしてそれはルーシファスとグランダムも同じだった。




 ✿.*.。.:*:.。.ꕤ.。.:*:.。.*.✿ ✿.*.。.:*:.。.ꕤ.。.:*:.。.*.✿


【後書き】


 闘技場のお話はこれで終了です。


 今回、闘技場の場面を入れたのは、ひとえに私が「戦いの場面」を書いてみたかったからです。

 我がままをしちゃいました(テヘペロ

 (ノ≧ڡ≦)☆


 これまでこうした戦闘シーンを書いたことがあまりなかったので挑戦してみたかったのですが、いかがだったでしょうか?

 (,,•﹏•,,)ドキドキ


 戦いのシーンはライトノベルで重要な見せ場ですよね。

 私も諸兄姉のように読者を惹き付ける戦闘シーンが書けるように精進します。

 ( ᵕᴗᵕ )


 さて、次話からはいよいよ夜会のシーンに移行します!


 ネフェルにとって魔界学園で初めての夜会で、社交界デビューの瞬間でもあります。


 どんなファーストステップとなるか、お楽しみにしていただけますと幸いです。


 そしていよいよ第三章も完結───そして本作の第一部も完結となります~!

 ここまで拙作を読んでいただきまして本当にありがとうございます。


 残り数話、宜しくお願い致します♪


 ---

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