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023話 グランダム・サタン・アスタロッド(03)

「う…うみゅ……うみゅみゅうみゅみゅ~みゅ、うみゅうみゅうみゅみゅ?」

(あ、あの……これがあのような、ことなのですか?)


 私はうまく喋れず、うみゅうみゅとばかり言ってしまいした。


「そうだ。ネフェル。俺はこれまでお前に()()()()こうすることができなかった。

 魔界学園で初めてお前に出逢ったあの日───あの日にしたこの事を、俺は何度また同じようにお前にしてやりたいと恋焦がれていたことか。

 そんな俺をお前は頑なに拒み、あれ以来───あれ以来、俺は指一本さえもお前に触れることができなかった……!」


 そういうとグランダムさんの手は震え、頬が少し紅潮されました。

 どうやら───どうやらとてもお悦びになっておられるようです。


「だが昨日はいとも簡単に俺にこれをさせた。そして今もだ。なぜだ、ネフェル? どうして今はこのようなことができるのだ?

 それに───それに今のお前は実におかしい……。そう。まるで───まるでネフェルではないかのようにな……!」


 そしてグランダムさんはじっと私の眼を凝視しました。

 その目力(めぢから)は凄まじく、私は心の奥底まで見抜かれてしまうのではないかと思ってしまう程でした。


(うみゅ~! うみゅ~うみゅ~! う、うみゅみゅみゅみゅ、うみゅみゅみゅみゅみゅみゅ~!?)

(ひえ~! お母様~! ど、どうすれば、よろしいでしょうか~!?)


(何をうみゅうみゅ言っておる。頭の中なら普通に喋れるだろうが)


(あっ。そうでした。すみません。それでお母様。どうすればよろしいでしょうか?)


(わらわ)だと言い張れ。こやつは単純なヤツだ。そう言えば納得する)

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