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愛猫  作者: TRD
4/6

長男

愛猫を看取った時、主人も私も次男もボロボロに泣いてしまっていたけれど、長男は泣けなかった。もともとはちょっとした事ですぐ泣く子だったのを、中学生の頃には冷静で感情をあまり出さないようにしているようだった。今回は、周りが皆泣いている中、冷静にならなくてはと思ったのか、泣けない、と。看取った翌日月曜日、長男は一旦仕事に行き、その日の午後休と翌日のおやすみを取って来た。最期まで見送るのが飼い主の義務だからと…。主人は休みを取れず、私は休みを取り、次男も学校から、きちんと見送ってからの登校で良いと許可をもらった。

看取った翌日、主人は出勤時も仕事中(配送の運転中)も泣きっぱなしだったそうだ。配送先で荷物を渡す時は涙を拭いて、また運転中は泣いて。帰宅してからも、涙が止まらないようだった。

次男は学校で、時々涙が溢れてしまって、部活中もらった途中離席して号泣していたと。

私は家族が出払った後、シリウスの亡骸の前で声を上げて泣き、それからも画像や動画を見ては泣いて…。

しかし長男は、仕事の行き帰りの電車の中で泣きそうになったものの、泣いてはいない。火葬後も、静か過ぎる、何もやることが無い…と気落ちした様子ではあった。

看取って3日。主人、次男、私は幾分落ち着いて来た。しかし、長男のダメージが大きい。おなかすいてるのに食欲無い、と昼ご飯は食べられず、晩ごはんもどうにか少し食べただけ。味覚は変わってないけど、美味しいと感じない。表情も暗い。

おそらくシリウスは一番長男が好きだっただろう。構い過ぎず、でも遊んであげていた長男との距離感がちょうど良かったと思う。

喪失感はどうしても埋められないが、長男も早く立ち直れるように見守ろうと思う。

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