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愛猫  作者: TRD
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火葬

2024年4月16日10時30分から、シリウスを見送りました。仕事を休んでくれた長男、学校側から遅刻で良いと許可をもらった次男、私の三人で見送ります。


火葬炉付きの車が家の前に停まり、その炉に入るベッドにシリウスを乗せて、末期の水、顔を拭いてお清め、お数珠を前足に付けて、ご飯とおやつを口元に、おもちゃは足元に置いて、フラワーペタルを身体の上に置いてあげて、お別れしました。

安置していた段ボール箱からシリウスの身体をベッドに置く時に抱き上げて、硬く冷たい身体に「ああ、もうシリウスの命はここにはいないのか」と涙が溢れました。


家は住宅街で長時間家の前に車を停めるのは難しいため、少し離れたところでシリウスは荼毘に付されました。火葬を終えた連絡をいただいてその場所まで行き、お骨上げをしました。炉を開けて骨になったシリウスを見て、新たな涙が止められません。たくさんの細く小さな骨と頭蓋骨の形からは、当然ですが生前のシリウスの面影は見られないです。ふわふわの毛も、ピンクの肉球も、綺麗な瞳も無くて…。新たなショックを押し隠しひたすら、お骨を骨壺に移しました。

小さな骨壺に収まったお骨と、メモリアルグッズを受け取りました。


春とは思えない暑い日で、風がとても強く、シリウスの小さな骨が飛ばされそうでした。終わりかけの桜と咲き始めのハナミズキ、早い藤が咲いていた日でした。


お骨は四十九日までは、シリウスのお気に入りだった出窓に置いたテントの中に居てもらおうと思います。そこから私達を見守っていてくれるでしょうか。泣き虫な私達は、シリウスに安心してお空に行ってもらえるでしょうか。

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