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ご主人様に愛される拘束奴隷  作者: 有原優


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第二十話 合流

 メイリスは少しアルセイドの方を見る。彼はまだ抜けられていないようだ。

 今すべきことは、ニナの安全を図ると同時に、アルセイドに向かう弓矢を減らすために、先人を斬って弓矢部隊へと突撃をかます。


「くっ、数が多い」


 だが、集まってくる包囲陣。

 今度は、弓矢部隊の盾となるつもりのようだ。


「これじゃ」

「俺に任せろ」


 そこに、急に割り入った集団。それらはすぐさま弓兵たちを八つ裂きにすると同時に、群がる兵士を皆殺した。


「あー、遅くなって悪いな。ルシファス隊、今から作戦開始する。


 ルシファス。

 この国で二番目に強いとされる男だ。


「とはいえ、ここに滞在できる時間は少ない。ある程度倒したら俺たちは元の場所に戻る。そこは、責められても何も言えねえ。だが、できるだけのことはやっておくぞ」


 そう言って彼は弓兵と、それを守護する兵士をどんどんと殺していく。

 その部下たちも。


 そしてメイリスは弓矢の数が明らかに減っていくのを感じた。

 そして向こうで自分のご主人様、アルセイドが縦横無尽に敵兵を殺していき、どんどんと敵の本陣まで迫ろうとしているのを感じた。


「私は……とりあえずね」


 ニナを回復させてやらなければならない。


 私はニナに軽い回復魔法をかけてやる。

 だが、早く戦闘に復帰しないと。

 ルシファス隊は所謂臨時の援軍。すぐさまいなくなるだろう。

 今のメイリスの存在意義はニナの護衛兼戦闘要員だ。


 ニナに無茶を指せずに戦力にならなくてはならない。


 二なの拘束されている後ろ手を軽くさすって、回復魔法をかけた。


 これでニナは回復するだろう。




 ★★★★★


「うぅ」


 目が覚めた。


 すると、メイリスに戦場の中心で手当てを受けていた。

 その周りにはたくさんの死体が頃会っている。

 ああ、過熱してるなと、俯瞰した気持ちで見ている。


「ねえ、メイリス」

「どうしたの?」

「戦場って怖いんだね」


 分かっていた事だが、自分が倒れてから気付いた。


「とりあえずニナの血は止めたけど、それでも体力は回復しきっていない。でしょ?」

「うん」


 確かに、まだ体調は良くない。

 少し頭もふらふらするし。


「だから一先ず私たちは退避しようと思います」

「でも」


 周りにはたくさんの兵士がいて、避難など至難の業だろう。


「大丈夫、私がアルセイド様のところにお連れずる」

「げ」


 結局ご主人様のところじゃん。まあ、安全と言えば安全だけど、あまり行きたくはない。


「でも仕方ないか」


 それが今取れる中で一番の策だもん。

 そして、ご主人様の元へメイリスは全力前進出かけていく。

 そのスピードは恐ろしいほどに速い。

 そして、メイリスは一発の狼煙弾を撃った。

 その合図を見てアルセイド様はこちらに向かってくる。全軍で。

 ああ、なんてめちゃくちゃな人なんだろうか。


 そしてあっという間にご主人様と合流した。

 この後は、ご受信様の隣にメイリスが経つ。


「ニナをすぐに守ってやれば居場所にいた俺が悪いんだ、だからこそ、ニナをすぐに守れる位置に居なければ」


 そう、呟いたご主人様は私を守るように前衛の駅をぎったぎったと斬っていく。

 今日一で修羅だ。

 まるで私を誰にも傷つけさせないかのように。

 まあ、普通これでドキッとするべきなのはわかってるけど、どうしてもそう言う気にはならない。

 ご主人様が嫌いだからか。


 そもそも前日に、磔拘束なんて意味の分からないことをされているのだし。


 でも、確かにここが一番安全だ。誰にも害されることは無い。

 しかし、ここから先だ。

 私たちは今のところ好調に進んでいると思われる、でも、きっと相手にも将軍クラスの敵はいるのだろう。そんな敵兵を相手にしなければならない。

 となれば、アルセイド様一人で太刀打ちできるのか怪しいところだ。


 そもそも戦場の中心、激戦区でどこまで抵抗できるかという問題もある。


「アルセイド。弱点が見え見えだ」


 突如、私たちの前に現れた武将。見た感じかなりの位の人だろう。これは、ご主人様にも厳しい相手になるだろう。


「ニナを狙う気だな、ミエセス」

「勿論だあ」


 そう言ったミエセスは私の方にな他を振り下ろす。だが、直前で止められる。


「皆、ニナを狙ええええ」



 そう言ったミエセスの指示に従い、大勢の兵が私たちを襲う。

 結局安全じゃない。恐れていたことが起きた。


「ニナ様を守れええええ」

「この方を殺させて溜まるかああああ」


 そう言った私の守護兵たちが恐るべし力で敵兵をバッタバッタと切り刻む。

 この人たち、実力以上の力を出してない?


 だが、実際に目の前の敵はどんどんと倒されていく。


 おかげでこちらが優位を保っている。

 そして、ご主人様と、ミエセスの戦闘の方に目を向けると、ご主人様有利なようだ。


「ぐう」


 ミエセスは顔のギリギリでご主人様の剣を矛で受けている。

 ご主人様を応援したくはないけど、でも、早くご主人様が倒してくれないと、私の命が危機に陥る。

 早く、そんな奴倒しちゃって。


 今、私にできるのは、祈ることと、応援するだけだ。


「みんな頑張れー!! 私死にたくない」



 こんなの、私のキャラじゃないっていうのに。


「おおおおお!!!」


 ご主人様を含め、みんなの士気が上がる。

 そしてみんな突撃をかました。


 そうして、私の目の前の視界は開け、ご主人様がミエセスを倒した。

 つまるところ、この戦場は私たちの勝ちだ。

 敵兵がどんどんと撤退して行く。


「妙だな」


 ご主人様が呟く。


「引き方が露骨だ。流石にこれは罠を疑う」

「罠?」

「ああ、何しろ、ミエセスの首が放置されたままだ。ここで引けば劣勢になると分かってるのに。……だから俺はこう考える。奴らはミエセスが討たれる前提の作戦を立てていたのではないか? 所謂パターンBだ。先ほど罠にかけられたのを踏まえてもこれは安易に負うべきじゃない」


 そう言ったご主人様の命によってその場待機が命じられた。



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