魔王
「みんなおめでとう、よくこんな短時間で黒になれたじゃないか、僕はもう少しかかると思っていたよ。わが子たちの成長を感じるのは喜ばしいことでもあると同時に少しだけせつないものだ。」
「父さん、僕達が呼ばれたってことはようやく仕事を手伝わさせてもらえるんですよね。」
かれこれ3時間くらいかな父さんはほとんどずっと同じことを言っている。僕はそろそろ飽きてきた。ということで話を先に進めてもらおうと思う。
ただみんなはどんなことを思っているのか不思議になり横のほうに目を向けると。僕の行動に追随している者はおらずみんなそれぞれの思いで過ごしていたようだ。
きっとみんなはこんな事を思っている。
イラ「お父さん、目の前に父さんがいる。私達の成長を見てもらうチャンスかもしれない。誰かを怒ってみようかなぁ」
リーチ「なぜ、お父様はあのような簡単なことで俺たちを試したのだろう。すべた俺たちの思いのままだというのに。」
リア「あぁ、かっこいいいわぁ。父上ともっと一緒にいられる方法はないのかしら。特に全身がかっこういいわぁ。失礼だけど。他の神様たちがうらやましいわ。」
グラ「なんか食べたいな。褒めてくれるのはうれしいんだけどながいよぉ。(ぐぅぅ)おなか減ったー」
グラティア「これは僕の思考の中だよ。」
インダイア「ああああああああああ。お父さんだ。みんな。もう3時間くらいたったけど何考えてるんだろ。まぁ、関係ないか。」
スペア「、、、」
みたいな感じじゃないかな?まぁみんなが考えてるこのなんて僕にはわからにけどね。みんなの個性が強すぎて。でも僕にわからないなら7人の中でそれぞれの考えが分かる人なんて一人もいないだろうけどね。僕が一番頭がいいんだから。
「今の試験でお前たちはランク銀になったわけだが、個人の力は別としてもチームではすでにこの国トップだと組合は判決を出していた。そして今お前達がこなした試験だが、不明はすでに俺たちが一度捕まえた上位ノーネームの一人でその危険性は金に匹敵した。ただチームということもありお前たちの昇格試験にしたわけだ。」
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上位ノーネーム、この世界の住民に頼まれて父さんが作った世界の共通敵。
個体差は広いが最低限黒の強さが必要とされる、ネームド。ネームドから作られる上位、中位、下位のノーネーム。
万全の上位はかなり強い、リアが片手間では倒せないくらいに、。そもそも、上位はネームドの側近として作られる事がほとんどで捕まえるにはネームドも相手をしなければいけない。
ただし親のネームドが死ぬとその悪性は落ち着く。そのような個体を野良と呼ぶ。
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「今回のノーネームは野良だったやつだ。ネームドを殺されても死ねなかったかわいそうな奴だったが。次の試験はちがう。そしてお前達には飛び級でだが生まれたばかりのネームドの相手をしてもらおうと思う。かてるだろ。」
スペアとリーチは強気に
「当たり前だろ、筋肉ダルマ。俺は負けないかな!」
「うむ。」
インダイアは悲しげに
「やっと黒になれるの?でも僕がいなかったらもっと早く成れてたかなー」
イラとリアは楽し気に
「これでお父様に褒めてもらえるかしら。」
「もらえるよ。お父様は優しいもん。」
グラは笑いながら。
「今日のご飯は何にしよう」
グラティアも笑いながら。
「この食いしん坊が。全然話に関係ないじゃんか」




