始まりの柱
世界とは、空間である。〇か×か?
A、×
世界とは、時である。〇か×か?
A、×
世界とは、生物である。〇か×か?
A,×
世界とは、光である。〇か×か?
A,×
世界とは、闇である。〇か×か?
A,×
世界とは、星である。〇か×か?
A,×
世界とは、意思である。〇か×か?
A,×
世界とは、無である。〇か×か?
A,×
etc,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
世界とは、美しいのか?
A、わからない。
世界には愛があるか?
A、どうでしょう。
世界には私たち以外にいるのか?
A、あなたが願えば、いるのでしょう。
世界には光があるのか?
A、私にはわかりませんよ
世界には時間があるのか?
A、さぁ、、、
世界は私に気付いてくれるだろうか。
A、少なくとも私は今も貴方を感じていますよ。
世界は寂しくないか?
A今よりは多分?
世界は楽しいか?
Aきっと。
ある時、そこに声は生まれた。なにもない中、その声は問い続けた。誰かが返事をしてくれるように。自分が生まれた時の寂しさを感じさせぬように。
何十年も何百年もたとえ一つの星が生まれて死ぬまでの時間が経とうとも、その声は問い続けた。
すると簡素な感情の無いから返事が返ってきた。その返答が声にとっては初めての他者であった。相手が生まれたての知識のないものであってもその声は答えのわからない問題を問い続けていただろうが、あろうことか生まれたばかりの声は彼には分らなかった問題に対しYesかNoだが返事をした。
いくつもの謎を問いかけていると簡素な声は女性であろう声に変わっていた。まるで生まれた時に声をかけてくれた方と対をなすように。
彼女は、いつからか彼の問いに対して意思を混ぜるようになり会話になっていった。
彼は、会話を楽しむようになり彼女としゃべり続けた。
世界を作ろうと思うんだ。
Aいいのではないですか。
まずは、君と僕を形にしたいんだけどいいかな。
Aええ、喜んで。
そしてそこに後の世界で始まりの神と言われる二柱が生まれた。
すぐさま追って地面が作られ、光に闇、時間の流れと静止、空間と物質、星と粒子、水と火、運命と偶然、生物の生と死、魔法と科学も生まれた。
「一気に作りすぎちゃったかな。全部君との会話の中で世界にあればいいと僕が思ったものなんだけど。」
「気にしないでいいのよ、作ったのなら壊せばいいのだから。でもせっかく貴方が作ったのだからこのままにしておきましょう。」
「確かに。次はどうしようか?」
「私に君なんて呼び方ではなくて固有名詞が欲しいわ」
「ムステル。僕にも名前をおくれ。」
「そうね、ずっと前から決めていたの、無駄にならなくてよかったわ、クレアヌス。」
世界始まりの日などというものはなく一瞬で世界は想像された。始まりの神クレアヌスによって。
もう一柱のムステルは二つ目の世界を後に作る。今八つある世界は後にに追随して現れる声によって増えるのだが二つ目以降の世界にはその世界の神以外にムステルあるいはクレアヌスの力が加わって初めて機能しだしたのである。




