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馬鹿ヂカラ  作者: 大和牛
3/3

馬鹿ヂカラと歓迎会

前田、山田の歓迎会。

前田、山田、天馬の野郎3人は飲み会に乗じてなにやら良からぬことを企てている様子。

果たして3人の目論みはうまくいくのか。

おいおいまともな居酒屋なんて久しぶりだぜぇ。


なんか飲み放題らしいぞ!

しかも社長のおごりだってよ!


マジかよ!

どんだけいい会社なんだよ!

最高すぎるぅ。


そんな事より席をどうするかだ。

この飲み会での席順は何よりも重要だぞ。

なんの為に30分も前から店に行くかわかっただろ?


そうだな。

もてぃちゃんの隣は必須事項だ。

あんなキモオタと一緒に酒飲んでもどうしよもないしな!


アホのくせに相変わらず悪知恵だけは働くのな山田。ガハハハ。


いや、お前がバカすぎるだけだ。

本当なんにも考えちゃいねぇ。


おやぁ、君たちかぁ。遅かったね。


キモオタ!!?

まだ30分前だぞ!!?


あぁ、君らの席はそことそこね!


はぁ?なに言ってんだキモオタ!


そーだそーだ!なんで飲み会に来てまでこいつの隣にいなきゃならねーんだよ!


そんな事言っても今日の主役は君たち2人なんだから、まとめて座ってる方がいいだろう。

拙僧は誰よりも先に来て完璧な席の配置を考えていたのだから文句は言わせないよ?



はぁ?ふざけんなてめぇ!

もてぃちゃんの隣に座りたいだけだろが!このクソブタ!お前の魂胆は見え見えなんだよ!


何を言っても聞かないよ。

それに飲み会において、もてぃたん氏の隣はいつも拙僧が座っているのだ。

それはいつも通りのごく自然な席位置なのだよ。


クッソこいつ完全に俺らを隣同士にする気だぞ。


ふ、俺に任せろ。


おいおいそこのおブタさんよ。


ブタとはなんだ!拙僧はブタじゃない!


まぁまぁ、聞けよ。

いいか?

もてぃちゃんは仕事終わりここに直行するだろう?


それがなんだ!何を言おうとももてぃたん氏の隣りは譲らんぞ!


そのもてぃたん氏は今日どんな格好で職場に来てた?


どんなっていつもタイトスカートのスーツであろう。今日もたまらなかったなぁ。あの足とお尻と腰まわり。ぶひひひひ。


じゃあそのもてぃたんがもしも俺らに挟まれてこの席に着いたとすれば?もちろん俺らはもてぃたんに酒をグイグイ飲ませる。


何言ってる!もてぃたん氏は拙僧の隣で、

君たちはそっちで隣同士で座るのだ!


いいから聞け!

もてぃちゃんとて、酒が回り酔っ払うと必ず隙が生まれる。

ふわふわと酔っ払い頬は赤らみ、緩むだろう。口元も足元も果ては胸元まで!そりゃ色々と緩むだろう。

するとどうなるかわかるか?


わけがわからん。何が言いたいんだ君は?


ふっふっふ。ここまで言ってもまだわからんか。鈍いやつだ。

いいか、目を瞑ってよーく想像するんだ。


なんなんだよ!また拙僧を愚弄するつもりか!


いいから目を瞑れ!!そして想像しろ!!


飲み会も終盤に差し掛かり、皆酒が回る。

いくらガードが堅いもてぃちゃんとて、酔っ払うと必ず足元や色んなところが緩む。

そんな時に、もてぃちゃんの対面に座るお前は、ハシを床に落とす。


ハシを落とす…


お前はハシを拾うために机の下に潜り込む。


机の下?めんどうだなぁ。新しいハシを使えばいいだろうに。


いいからハシを拾うんだ!

そしてハシを拾ったら、そのまま机の下で顔を上げ、もてぃちゃんの方を覗くんだ。


机の下でそのままもてぃたん氏の方を覗く…


…すると、どうだ?

お前の目の前に広がるのはどんな景色だ?


ももももももてぃたん氏の、

パパパパンテ、生パンティィィィィィィィィ!!!!!!

秘密の花園ぉぉぉぉ!!!!


ブヒーィィィィヒィヒィブヒーィィィィヒィヒィ。


ンフーンフーンフー。(一緒に興奮する前田。)


しかもそれは机の下だ。もちろん誰にも気づかれやしない。ゆっくり目に焼き付けるといいだろう。


おいおい!山田!!お前はなんておそろしいいや、なんて素晴らしい事を思いつくんだ!なんだその悪魔的発想は!

お前は天才か!!!天才なのか?


前田興奮しすぎだ。


まぁ、対面に座る事でしかその景色は開けないんだがな。


待て待て待て待て!

それなら席はこのままだ!!

キモオタの隣にもてぃちゃんを座らせよう!

もてぃちゃんのナマパンなんてそうそうお目にかかれるものじゃない!

普段もてぃちゃんが仕事中に履いているナマパンを拝めるんだ!

あのタイトスカートの中身がな!!

しかと!目に焼き付けて頭にインプットしておかなければ!!


せ、拙僧はそんなはしたない事はしない。

もてぃたんのナ、ナマパンなんぞ覗こうなんて下劣な真似はしないしさせないぞ!


盗撮魔が今さら何言ってやがる。

まだ見た事ないんだろ?生パンティ。


拙僧はノゾキなどはしない。決してノゾキなどはしないが、まぁ、1つの案として、

山田氏がそこまで言うのなら、たまにはもてぃたん氏の正面に座りいつもと違う雰囲気を楽しむのも確かに。ふむ。

一考に値する価値はあるかもしれないな。ふむ。


ふむ。じゃねぇよ。いちいちキモいなぁ。

よし!じゃあ俺は、キモオタの隣に座らせてもらおうか。


それはならんよ。前田氏。

前田氏は山田氏と一緒にもてぃたん氏の隣に座ってもてぃたん氏に沢山お酒を進める係であろう?


はぁ?てめぇ!ふざけんじゃねぇ!!

ナマパン独り占めしようってか?こら!!

人がおとなしくしてりゃぁ、調子に乗りやがって、オモテ出ろこのクソブタ!!


ひぃ。暴力はよくない。すぐ暴力で人を従わせようとするのは悪い癖だよ。前田氏。


うるせぇ!いいからこっち来い!


まぁ、まぁ落ち着け前田。

隣に座ったって損はないんだぜ?


なんでだよ!ナマパンだぞ?ナマパン!


耳貸せ。


まず、もてぃちゃんも酔っ払えばガードが緩み、色々気にしなくなってくるはずだ。

よく考えてみろ。ここに3人が座るとこの距離だぞ?

テキトーになんか取るフリしてチロっと触ったって気にはしねぇよ。


チロっと触る?ってまさか!

あのおっぱいをか!!?


おい!君たち!コソコソ話すな!今おっぱいと聞こえたぞ!おっぱいとはなんぞや?


うるせぇ!キモオタは黙ってろ!


胸だけじゃねぇ。ケツだって足だってテキトーに理由つけりゃあ別に余裕だろ。


もてぃちゃんを俺らで挟んで酔っ払らわせてお触りしよーぜ?


えぇへへぇ。大丈夫かよぅ?…チロっと?


チロっとでもペロッとでも大丈夫だって!

あの身体がこの至近距離だぜ?


チロっとでもペロッとでも、大丈夫…アノカラダ…シキンキョリ…フヒヒヒヒヒ。ンフーンフー。


なぁ?そっちのがいいだろ?


あぁ。今にも至近距離から発射しそうだぜ!


至近距離から何を発射する気だ前田氏!!

拙僧にも詳しく話すでごわす!


うるせぇ!てめぇはナマパンを脳裏に焼き付ける事だけ考えてろ!そしてどんなパンツか後で責任持って教えろ!!

ほう、れん、そうだ!

情報は共有しなければならないからな!!

俺と山田のミッションはもてぃちゃんを挟んで酒をガンガン進める。だな!


あぁ、そうだ!前田漲ってるな。ケラケラ。

あ、キモオタ先輩。

あんまり何回も下に潜るなよ。

あとワザとらしい演技は勘弁な。


確かに!キモオタの下手な演技なんて見せられたら気持ち悪くて酒が不味くなるからな!


よし。じゃあ、今日の歓迎会、それぞれ仲良く楽しもうぜ!


おぉーーう!!!!


男達は一致団結した。



お待たせぇん。

社長お疲れ様です!!


乙です社長。どーぞ拙僧の隣に。


おぉ、悪りぃな翔。


翔?


拙僧の名前は天馬翔だ!君たちいい加減先輩を覚えてくれ!


あぁ、どっかで聞いたと思ったらキモオタの本名か。キモオタのクセに名前が生意気なんだよなぁ。


お疲れ様です。


お疲れやまもとぅ。

もてぃたん氏乙なり。

もてぃちゃんおつかれー。

さぁ、座って座ってー。


えっと、私の席…ここ?なの?

(うわー。このバカとアホに挟まれるの?

めんどくさそー。)


何嫌そうな顔してるやまもてぃ。

若い男2人に挟まれて照れてるのか?

両手に花だな!ダハハハハ。


社長まったく照れてませんから。

両手に花どころか両手に毒です。


もう、もてぃちゃんキツいなぁ。


俺の毒針もてぃちゃんに刺しちゃうぞ!


あぁん?


ひっ、冗談です。ごめんなさい!!!


まぁまぁ、座った座った。

飲み物頼もう飲み物。

すいませーん。


じゃあ飲み物も揃ったし社長、乾杯しましょう。


よし!

では、これより前田と山田の歓迎会を始める!2人ともこれから色々大変な事もあるだろうが、よろしくな!

まずは3ヶ月!だが、社長としてはずっといて欲しいと思ってる!


はい!!お願いします!


じゃあ堅い挨拶は無しにして、とにかく今日は楽しく飲もう!

乾杯!!


かんぱぁーい!!


くはぁぁぁー!すいませーんビール追加お願いします!!2杯で!


おぉ!2人とも一気飲みか!


え?乾杯と言えば一気じゃないんですか?


ははは!元気いいなぁ!今日は私のおごりで飲み放題だ。たらふく飲んでくれよぉう!


社長ありがとうございます!

この会社に雇ってもらえて本当に感謝してます!これからもよろしくお願いします!!


ははは!堅いのは今日は無しでいいから。


はーい!



2時間後。



もてぃちゃんもっと飲みなよー。


飲んでるわ!

とゆうか、その呼び方やめてくれないですか?


えぇー!イヤだったの?

だってキモオタがいつももてぃたん氏もてぃたん氏って言ってるからうつっちゃって。


なぁ。なんか俺らの中でもてぃちゃん定着しちゃったよ。


キィ!と睨まれるキモオタ。


も、もてぃたん氏ちょい待ち。拙僧もキモオタキモオタと呼ばれてるのはもてぃたん氏の影響もあるかと、、


はい?それは事実ですよね?


は、はぅ。


おいおいやまもてぃー。あんま翔をいじめるなよぅー。


んんーじゃあ、俺らもやまもてぃーか、やまもとぅーにする?


いや、そっちの方がイヤです。


えぇー。じゃあ、やっぱもてぃちゃんしかないなぁ。


いいじゃないかぁ。呼び方なんてなんだって。


まぁ、いいですけど。。


前田くんと山田くんはあだ名とかあるの?


んんー俺は日雇い時代の通称は天井知らずの馬鹿前田と呼ばれてたよ。


きゃははは!なにそれ!おもしろい!!


ぶひひひひ。まったくピッタリな通称。天井知らずの馬鹿とか乙。


え?そんな面白い?なんか照れるなぁ。


いや、前田そこ喜ぶとこじゃねえぞ。


ふふふ。じゃあ、山田くんは?


え?俺は普通に山田っすよ。


何言ってんだ!

山田と言えば、底なしアホの山田と長屋周辺の誰もが言っていただろうが!


きゃははは!前田くんは天井知らずで、山田くんは底なしなのね!

最強の最悪じゃない!きゃははは!


いや、やまもとぅー。社長としてはあまり笑えないんだが。


バカとアホで有名なのか。気づいていたがここまでくると拙僧もちょっと引くでござる。


社長安心して下さい!

俺ら2人揃った時は天下無双のコンビと言われていましたので!


ちょっと、それ、クスクスきゃははは。

バカとアホの天下無双なんでしょ!あなたたち!

おもしろすぎぃー!!久しぶりにこんな笑ったよぅ。きゃははは!


もんてぃちゃん!そんな笑ってくれるなんて!笑った顔、かわええーー。


やまもとぅーはすぐに酔っ払うからなぁ。


もんてぃちゃんもう酔ってるの?


酔ってませぇんー。もうぅー。社長変なこと言わないでぇー。


あ、もんてぃちゃんもう酔ってるなコレ。


ねぇ、2人は彼女とかいるのぉ?


え?いや、俺ら2人とも彼女いないっすよ!

貧乏長屋の日雇い労働者じゃ金も出会いも無いですから。


そなんだぁ。なんか遊んでそうに見えたぁ。特に山田くん!


俺っすか?俺なんて一途だよもんてぃちゃん!


本当にぃ?


いや、もてぃちゃん俺の方が一途だよ!


ふーん。


え?ふーん。ってえ?それだけ?興味なし?ねぇ!?もてぃちゃん!もてぃちゃん!


プクククク、前田氏、もてぃたん氏は前田氏が一途だろうが三途の川だろうが興味ないようでし。プクスス。


うるせぇよ!つまんねぇ事言ってんじゃねぇこのデブチン!


で、もんてぃちゃんは彼氏とかいるのー?


えぇー秘密!


おいおい、やまもてぃが若い男に挟まれてなんか女ぶってるぞ翔。ぶはははは!


社長。拙僧も一応まだ若い男なのですが…


おぉ、確かにそうだったな、ぶはははは!


2人とも、やまもとぅーは彼氏なんていないぞ!うちの会社に来てもう5年になるが男の影はからっきしだ!

顔とスタイルだけはいいのにな!ど堅物だからな!ぶはははは!


社長うるさい!


へぇー。もてぃちゃん、そんなカラダしてんのにもったいねぇーーー!!!


はぁー?それセクハラだよー山田くん!


もんてぃちゃん俺でよかったら今夜この後2人で飲みに行かないかい?


えぇー2人でぇ?


うんうん!


おぉー、たまには行ってこいやまもとぅー!

お前には男が必要だ!ぶはははは!

じゃあ、俺はこの辺でドロンするからあとはお前ら好きにしろよー!んじゃ!


社長お疲れ様っす!

社長ごちです!

社長おつかれっしゅ!

おつかれさまでーす!



で、どうなの?ダメ?


え?なんの話しだったっけ?


だからこの後、俺と2人で飲みに行くって話し!


なに言ってんだよ山田!そんな事させねぇぞ!


そーだそーだ!決して許さないでごわす!


お前らにゃ関係ないだろ!これは俺ともてぃちゃんの2人の関係なんだから!

で?どう?チラッと気分を変えてさ!


んんーーー、まだ前田くんの事よく知らないからダメぇー!


くぅぅぅーーー!もてぃちゃん可愛すぎ!


もてぃちゃんもてぃちゃん!


なぁに?


俺は?俺と飲みに行こう!俺ももてぃちゃんの事よく知らないからもっと知りたいんだ!


えぇわ私の事知りたいの?


うん!知りたいよ!たくさん知りたいよ!

もてぃちゃん!


おい山田!


えぇー、どーしよぅー。


行こうよ!行こう!ちゃんと家まで無事に送り届けるから!


おい!山田!もてぃちゃんに触るな!やめろ!山田!


離せよ前田!


えぇー。ほんとぉ?


本当本当!チョロっと行こう!


うーーん。明日も早いしなぁー、今日も疲れたしなぁ。ふぅー。


あ、ハシ落としちゃったな。


おい!キモオタ!ハシ落としたじゃねぇ!こっち手伝え!山田がヤバい!こいつ目がもう性犯罪者の目になってる!


酔っ払ってわけわからんくなってる!

もてぃちゃんの色気で正常な判断できてない!暴走してる!止めなきゃヤバい!こっち手伝え!(小声で必死にアイコンタクトする前田。)


…ハシ机の下入っちゃったか。


クソキモオタがぁ!聞こえないフリしやがって。


ンハァンハァ(もてぃちゃんの背後から匂いをかぎ今にも飛びつきそうな山田)


もてぃちゃんに気づかれないように、山田を遠ざけようとする前田。



あぁ、ハシハシ。ハシハシっと、


山田の事は素知らぬ顔でこちらはもてぃちゃんのパンツを見ようと机の下でゴソゴソ動くキモオタ。


え?きゃぁ!?



あ、、わ、もてぃたん氏違うんだ!ハシが、拙僧のハシがぁふぉっ。



もてぃちゃんの悲鳴に前田が驚いて、山田を離した瞬間、もてぃちゃんに飛びつこうとする山田。



もてぃちゃん!優しくするからねぇ!ンハァ!



いやぁ!!!ボコッ!



なんなのあんたらぁ!!!!

もう帰る!!



おい、キモオタ!おい、山田おわ!血でてる!


もてぃちゃん大丈夫?帰るの?送るよ!


ありがと!でも、1人で帰れるからいい!

それに、どーせ前田くんもスケべな事考えてるんでしょ!男はみんなそればっか!サイッテー!!

じゃあまた明日!!


あ、ちょっと待って!もてぃちゃん!


おい!キモオタ!山田!大丈夫か?おい!

クソ!だがあんな可愛い子を1人で帰すわけにはいかん!

すまん山田!キモオタ!


待でよーまえだぁぁぁー。どごいぐづもりだぁー


うわ、足引っ張んなぁ!グググ、だぁ!


まっでぇよーまえだぁぁぁぉ氏ィィィィぁ、


こえー!ホラーかよ!!お先ぃ!



後から2人に聞いた話しだが、


机の下からパンツを覗こうとしたキモオタは角度が悪く見えなかったので、もてぃちゃんにどんどん近づいてパンツ見たさについつい近づきすぎて、もてぃちゃんに気づかれ、

机の下で机の上のもてぃちゃんと目があったらしい。

その瞬間顔面を思いっきり蹴られて意識を飛ばされた。

パンツの記憶はないが、机の下でもてぃちゃんと目が合った事がトラウマになり、あれ以来机の下に潜るの事と、もてぃちゃんと目を合わせる事が怖くなったらしい。



山田は暴走して途中からもてぃちゃんの胸しか見えてなったらしい。もてぃちゃんのおっぱいを揉みたいと言う衝動と、おっぱいを揉まなければいけないと言う謎の使命感で頭がいっぱいになっていたという。

そして、おっぱいに手をかけようとしたところに、キモオタを蹴って素に戻ったもてぃちゃんにビールジョッキで頭を思い切り殴られて、頭から顔にかけて流血していた。


そんな2人をおいて、いや2人のフォローをする為に俺はもてぃちゃんを無事に家まで送り届けた。


もちろん、もてぃちゃんに手など出してなどい。


今思い返せばどうかしているが、

あの日あの時の帰り際に見たあの光景…


机の下からは鼻血を出した腫れた顔のキモオタがこちらを恨めしそうに見ながら俺の名を叫び、

その上では山田が流血顔で床を這いつくばりながら俺の方に手を伸ばし、俺の名を叫んでいるという、超絶リアルホラー光景。


それが頭に強烈に焼き付いていた俺は、

そんな2人を差し置いて、

もてぃちゃんのところへ走って行ったが、その日どうしても、もてぃちゃんにスケベな事をしようとは思えなかった。



まぁ、その甲斐あってか、もてぃちゃんからはかなり好印象だったみたいだ。


次の日からキモオタと山田はもてぃちゃんにしばらく無視されていた。

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