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実業家の愛人

立山悟は立山智史の父親にあたり家具量販店で大成功を収めた実業家でもある。

悟にはある信念があった。


国を治めるためには街を治めなければならず、

街を治めるには村、村を治めるには家族、家族を治めるには人生のパートナー


中国の故事だと悟は伝え聞いている。


「智史よ、人生のパートナーとうまく付き合えないうちはこの会社断じてゆずらぬ。」

そして、悟はその人生のパートナーが非常識であればあるほど、息子である智史が成長すると

信じているのだ。


悟は私設探偵を使い息子の私生活を監視していた。そして、セクシー女優の八海佳奈との愛が成就したことも知っている。


「英雄色を好む。この先女性のトラブルに巻き込まれた時の対処法もリーダーとしての資質だ。」

悟がひとりごとで報告書でブツブツいっていると。


「なーに難しいこと言っているのダーリン?息子さんの智史さんって私と同い年なんですね。

ちょっと見せていただけます?その報告書。」

と言ってその清純そうな格好をした若い女性は報告書を悟から奪うと流し読みをする。


「へーー、息子さん真面目なんですね。でも大胆ですね。公園での情事のこの写真、私ドキドキしちゃいます。」


がっははと悟は笑う。

「お、じゃぁ、もう一回戦いくか?」

「お手柔らかに。」

彼女は悟の髪をいじる。そして言う。


「私息子さんとも寝たいなぁ。っていったら嫉妬しちゃう??」

悟は笑って。


「わしがダメというと思うか?行って息子と八海を邪魔してやれ。障害があるほど愛は盛り上がるというし、恋のアクセントになるだろう。いい考えだな」

悟は余裕を見せる。だが、おそらくそれは彼の本心なのだろう。あまりに落ち着いていた。


若い女性はクスクスと笑い。

「でも、息子さんに私本気になってしまうかもしれないし、八海さんから奪い取っちゃうかもしれないですよ。いいんですか?」


悟は準備周到に用意していた息子の情報を彼女に渡す。

「いいとも、ほら息子の連絡先とプロフィールだ。」

と。


若さの割には落ち着いている彼女は言う。

「愛しているわダーリン。それと息子さんの恋を盛り上がらせるお手伝いもさせてもらうわ。最高の火遊びになりそうね。きっと本気になっちゃう。それでも悟はいいんでしょ。」


悟は力強くうなづいた。


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